AppSheetの料金体系から、各プランの特徴・違いを徹底解説!

AppSheetは、プログラミングコードなしでアプリ開発ができるノーコード(NoCode)ツール。2021年1月にGoogleが買収したことで、現在注目を集めてるツールのひとつです。

DX推進やビジネスのオンライン化により、自社業務を効率化するための業務アプリ開発を検討する企業も増えています。

DXを実現する手段としてノーコードツールは注目を集めていますし、その中でもGoogleのサービスであるAppSheetとはどのようなものか、気になる方は多いはずです。

特に開発コストを極力抑えるために、AppSheetの導入・利用に掛かる料金は、経営者にとって最も気になるところ。いくら画期的なアプリ開発ができたとしても、費用対効果に見合わなければ、無駄な投資となりかねません。

そこで本記事では、ノーコード・ローコード開発を手掛けるBOLTがAppSheetの料金体系について詳しく解説します。

なるべくコストを掛けずに業務アプリ開発を検討中の経営者様や、ノーコードツール導入に向けて情報収集中の方はぜひ参考にしてみてください。

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目次

AppSheetの費用発生の仕組みとは

AppSheetの費用は、開発したアプリをデプロイ(公開)した場合に発生する仕組みとなっています。つまり、デプロイしなければ課金はされず、無料で利用し続けることができます。

さらに特徴的なのは

  • デプロイしなければ、すべての機能を無料で利用できる
  • 月に10人までは、開発したアプリを無料で「共有」できる

といったことも可能です。

公開しなくとも「共有」であれば、全機能を使ったアプリ開発を無料で利用できます。

一般的な開発ツールの場合は、

  • 無料プランには機能制限がある
  • 無料プランには利用期間が決まっている

といったことがほとんどです。

AppSheetの場合は、機能や期間を気にすることなく使い続けることができます。例えば、社内業務アプリのプロトタイプ(試作品)などを開発する際に最適なツールといえます。

特にノーコード開発がはじめての方や、非エンジニアの方の学習ツールとしてもおすすめです。

AppSheetの全プラン料金・機能比較

公式サイトによるとAppSheetの料金プラン・機能は次のようになっています。(2021年7月時点)この表だけを見ると、StarterやCoreは機能制限が多いと感じるかもしれません。

しかし、下記の表に記載されたプラン・機能はあくまでも「デプロイ(公開)」する際の内容です。デプロイしない場合はプランに関わらず全機能を無料で使い続けることが可能です。

プランStarterCoreEnterprise StandardEnterprise Plus
料金$5/ユーザー/月額$10/ユーザー/月額応相談応相談
基本的な機能
基本認証
高度な機能
高度なセキュリティ
機械学習
高度なデータ
高度な認証
高度なユーザーおよびデータ管理
チームコラボレーション
高度なコネクタとサービス
ガバナンス
サポート

AppSheetの各プランの特徴・違いとは

AppSheetには4つのプランが用意されています。

本項ではAppSheetの各プランの特徴・機能の違いについてそれぞれ解説します。

プラン主な機能概要
Starter・テーブル、ギャラリー、チャート、マップ、
ダッシュボードを使用してアプリを公開する
・Google、MSFT、Dropbox、Boxなどを介した
安全なアプリのログインするといった基本機能・基本認証
アプリ開発に必要な基本機能が備わっているため、個人開発や限られた範囲で利用可能
Core・バーコードスキャンとNFC
・スケジュールに従って自動化を実行する
・セキュリティフィルター
・デバイス上の暗号化
など
Starterの機能に加え
「高度な機能」「高度なセキュリティ」が実装されたプラン
Enterprise Standard・光学式文字認識
・機械学習モデリング
・クラウドデータベース
(MySQL、SQL Server、PostgreSQL、MariaDB)
・OpenAPI
など
Coreの機能に加え
さらに高度なデータ管理、認証が可能。チームでの共同作業にも対応したプラン
Enterprise Plus高度なコネクタとサービス
・Google AI(Doc AI)
・ODataガバナンス
・ガバナンスポリシーの実施
・自動化されたアプリ作成者のレポートとアラート
など
Enterprise Standardの機能に加え
Google Aiといった高度なコネクタ・サービスおよびガバナンス
ポリシーの実施など、大規模組織向けのプラン

AppSheetではどういったアプリが開発できるか

AppSheetを使えば、プログラミングコードなしであらゆる業務アプリを作ることができます。

とはいっても、エンジニア以外の方はアプリ開発の経験がない方がほとんどですので、「なんでも作れると言われても、なにからはじめたらいいかわからない」と迷う方も多いはずです。

そのようなときには、サンプルアプリの活用がおすすめです。AppSheetの「Sample apps」にはテンプレートとなるアプリが多数ストックされています。

AppSheetのサンプルアプリ一覧の画像

具体的な例としては、

  • Inventory Management App: 在庫管理アプリ
  • Contact Manager App: 連絡先管理アプリ
  • Quote and Proposal: 見積と提案
  • Contact Manager App: 連絡先管理アプリ

といったように業務効率化に役立つアプリが数多くあります。

「わざわざ開発しなくても、完成されたクラウドサービスを使えば良いのでは?」と感じる方もおられるかもしれません。

しかし、既存のクラウドサービスの場合は、あらかじめ仕様が決まっているため、企業・部門ごとにカスタマイズはできません。仮にできたとしても、契約内容を上位プランに上げなければならないなど、コスト増にも繋がります。

企業によって社内ルールや業務フローは異なりますし、状況に応じて都度変化するものです。そのため、システムに業務を合わせるのではなく、実際の業務にシステムを合わせていくことが重要です。

明らかに上手くいっていないにもかかわらず、システムを使うために現状を変えることをしなければ「目的と手段が混在してしまっている状態」といえるでしょう。

その点、AppSheetをはじめとしたノーコードツールであれば、自社の実態に合った開発ができますし、修正も非常に容易です。

まとめ|AppSheetの料金はアプリを公開しなければ無料で使い続けられる

いかがでしたでしょうか。Googleが提供するAppSheetは誰もが無料から利用できるノーコードプラットフォームです。

特に費用に関しては、

  • デプロイ(公開)をしなければ無料で使い続けられる
  • 全ての機能を追加料金なしで使い続けられる
  • 月に10人までは無料で「共有」ができる

といった、他のノーコード・ローコード開発ツールにはない特徴があります。

そのため、

  • 業務アプリのプロトタイプ(試作品)開発
  • はじめてノーコード開発を行う方の学習ツール

といった場合での利用におすすめです。

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