ローコードで開発ができる会社の選び方、かなり難しいですよね。
「コストを抑えて質の高いシステムを作れる会社を探したい」「DXを進めたいけど、何からすれば…」と悩むのも無理ありません。
そこで、本記事では「ローコード開発を手掛ける12個の会社」や「依頼する際の注意点、会社の選び方」を解説します。最後まで読めば、最適な会社選びができるようになるはずです。参考にしてみてください。
ローコード開発会社12選
まずは、ローコード開発を手掛ける、システム開発会社を12社紹介します。
ローコード開発に関する基礎的な知識に関しては、以下の記事をご覧ください。
株式会社ファンリピート
- 多数のノーコード・ローコード開発実績に基づいた高速開発で瞬時にシステムを構築
- PowerPlatformやbubbleといったツールを用いてクライアントのニーズに幅広く対応可能
- 戦略の妥当性をはかるKPIの達成・未達の検証をサポート
株式会社ファンリピートは2019年に創業した、国内初のノーコード・ローコードに特化したシステム開発会社です。
ローコードに特化したシステム開発・導入支援サービス「BOLT」やランニングコスト0のツールとAIを活用したシステム開発で短期間でアナログ業務開発を行うサービス「Unify」などを展開。
\ 高品質×高速開発 /
ノーコード・ローコード開発ならBOLT
「Webアプリケーション開発を高品質かつ高速で依頼したい…」そんな方に弊社のBOLTをご提案します。
- 企画・提案力を武器にした上流工程支援
- 高品質と高速を両立する開発支援
- お客様第一の進行管理
- 継続的なアップデート体制
システム開発の内製化やDXでお悩みの方はぜひご相談ください!
株式会社ヘッドウォータース
- AIソリューションを一気通貫で提供
- スマートグラスやPapper、ディープラーニング画像解析など、多数のAIサービスを展開
- AI(ドローン、ディープラーニング画像解析、ARなど)を活用したDXサービス
株式会社ヘッドウォータースは、スマートストア、スマートビルディング、スマートシティなどの領域でAIやRPAを活用したDX化を推進するサービスを提供しています。
具体的には、商品管理や混雑状況の把握、画像解析、不良品検知などの解決策を提供。また、業務デザインサービスでは、スマートスピーカーやIoTデバイスの活用支援、書類チェックや請求関連業務の自動化などを行っています。
株式会社フロッグポッド
- デザイン/システム開発/印刷を主要事業として展開
- Power PlatformでのDXコンサルティングも行っている
- Webサイトの企画からデザイン、コーディング、CMS対応まで全工程を内製可能
株式会社フロッグポッドは、Power AppsとPower Automateの開発をはじめとしたMicrosoft Power Platformの専門企業です。
主に企業向けに、内製化支援、DX推進のためのアイディアソン・ハッカソンの企画・実施、技術支援サポート、教育サービスを提供しています。また、クロスプラットフォームモバイルアプリ開発ツールであるXamarinを用いた開発支援や.NET 6及び.NET MAUIへの移行支援も手掛けており、アプリ開発の受託から教育、技術コンサルティングまで幅広いサービスを提供しています。
株式会社QES
- 既存のシステムからクラウドへ数千アカウントの移行と構築を行うなど、ビックプロジェクトの実績が豊富
- 証券会社や放送会社のオフィス移転や改装、大手ITサービス企業の本社移転といったオフィスソリューションも手がける
- QESは、特定のメーカーやベンダーに縛られることなく最適なソリューションを選択して提案
株式会社QESは、モバイルソリューション、Microsoft Azure 導入・運用支援、オフィスソリューション、マイクロソフト製品構築・移行サービス、ローコーディング開発を提供する企業です。
センドバック保守やMDM運用代行サービスをはじめ、ペーパーレス会議や移動中の急な顧客対応、プレゼン資料作成、医療や教育分野でのスマートデバイス活用など、幅広い業務シーンに対応しています。
アーティサン株式会社
- 交通事業者様のシステム化推進支援による業務効率化
- Webの制作からマーケティング、SNS運用なども手掛ける
- 利用者の使い勝手、利便性を第一として、システムおよび製品の構築、開発を行う
アーティサン株式会社は、MaaS関連サービスとクラウドコンサルティング事業を展開しています。
具体的には、バスロケーションシステム「バス予報」、予約配車システム「オンデマンドバス予報」、GTFS作成支援サービス「まかせてGTFS」、経路検索サービス「バス予報乗換案内」などのMaaSサービスを提供。
また、Power Platform(Power Apps・Power Automate)を用いた内製化支援、DX人材育成プログラム、アプリ開発・導入支援、SharePointのデザイン・機能拡張、移行・モダン化コンサルティングサービスなど、幅広いクラウドコンサルティングサービスを手掛けています
インフォシェア株式会社
- Dynamics365、PowerApps、Microsoft Flow等をつかった業務アプリケーション構築
- Office 365、Microsoft SharePoint 上で動作するオリジナルソフトウェアの開発、販売、活用コンサルティング
- SharePoint 関連の上流から下流までの全域で対応が可能
インフォシェア株式会社は、Office 365 やMicrosoft SharePoint 上で動作するパッケージソフトウェアの開発、販売、各種サービス提供をおこなっているソフトウェアメーカーです。専門分野での高い技術力とお客様目線での対応力を活かし、様々な大手企業向けにサービスを提供しています。
プロアクシアコンサルティング株式会社
- 最新テクノロジー、クラウド環境に対応したオープン・プラットフォーム構築のコンサルティングをはじめ、.NET、JAVA 等によるシステム設計・開発を提供
- SAP ERPの上流業務コンサルティングからシステム実装・開発、運用・保守を通して、クライアントの業務改革、基幹システム構築、安定稼働を総合的に支援
プロアクシアコンサルティング株式会社は、スイスに本社を置く「proaxia consulting」グループ内の企業で、主に最新テクノロジー・環境に対応したオープンプラットフォーム構築のコンサルティングをはじめ、.NET、JAVA等によるシステム設計・開発事業とSAP社のERP導入を行うコンサルティング事業を行っています。
NTTデータビジネスシステムズ
- 多岐にわたるニーズに応じたローコード開発: お客様の「短期開発」「内製化」「統合基盤化」などの要望に応じたサービスを提供。
- 失敗しない開発のためのノウハウ: 複数のローコード製品を比較・検証する中で得た知見をもとに、お客様に最適なソリューションを選定。
- アジャイル開発支援: 開発規模や用途、性能要件を把握し、ローコード開発のメリットを最大限に引き出す支援。
NTTデータビジネスシステムズは、顧客のニーズに応じたローコード開発支援をはじめ、素早い開発とコスト削減、自社運用システムの構築を可能にするサービスを提供しています。
様々なローコードソリューションを比較し、顧客に最適な計画を提案。アジャイル開発の専門知識を用いて、顧客が直面する課題解決に向けた効率的なアプローチを提供している会社です。
株式会社アイエンター
- 多角的な技術力: 最新のフレームワークと先端技術を組み合わせた開発能力。
- DX導入コンサルティング: DX推進戦略立案から業務課題の抽出・整理まで、トータルでサポート。
- 先端技術連携: IoTやAI、XRといった先端技術を活用した革新的なシステム開発。
株式会社アイエンターは、DX推進と先端技術の活用を通じて、多角的な課題解決を実現するWebシステム開発サービスを提供。C#や.NET Framework、JavaScriptフレームワーク(Nuxt.js、Next.js)、PHPフレームワーク(Laravel)を駆使し、IoT、AI、XRなどの最新技術との連携による業務システムの開発を行っています。
株式会社CAC
- 「ユーザー要望の膨らみ」や「下流工程での手戻り」を大幅に抑制し、 必要最小限の機能を持ったシンプルなベースシステムの早期開発が可能
- 効率的に作れるのはもちろん、カスタマイズにも対応できる
- 金融・製造・製薬企業様まで、幅広い取引実績
株式会社CACは、情報化戦略のコンサルティングからシステム設計、構築、導入、運用管理、保守に至るまで、情報システムに関する一連のサービスを提供しています。自社サービスの「AZAREA」は、OSS(オープンソースソフトウェア)をベースにした共通開発基盤とソースコード自動生成を組み合わせることで、低コスト・短納期・かつ高品質なシステムを構築することが可能です。
株式会社Liac
- 医療、動画配信、飲食予約、物流システムなどの開発
- アジャイル型の開発手法で素早く改善を繰り返すことで、リスクを抑えながら、顧客のニーズに即した事業・プロダクトの完成度を上げている
- 補助金申請代行も行う
要件定義、設計、UI/UXデザイン、開発、リリース、保守・運用までの、アプリ開発における全工程を一括して承っている企業です。
Webとモバイルアプリの開発が大部分を締めていますが、ECショップ構築やWeb3(NFT, ブロックチェーン)関連の開発も行っています。
株式会社スクラムソーシング
- コンピュータソフトウェアの企画・設計・開発・販売・保守及び顧客へのサポート業務
- ウェブサイトの企画・設計・開発・運営及び販売
- 契約は1開発チーム1契約で、チームの人数によって金額が変わる
株式会社スクラムソーシングはソフトウェア開発のマネージメントに特化したSESサービスを提供しており、開発チームの強化やアジャイル/スクラムの導入支援を行っています。
開発プロジェクトの効率化と品質向上を目指し、リモートでのプロジェクト管理やスクラムイベントの実施、コミュニケーションの改善など、幅広いサポートが特徴です。
自分ならどんなローコード開発会社を選ぶ?社内SEに聞いてみた
ここまでローコード開発会社を紹介してきました。しかし「発注先を絞り切れない」と感じる方もいると思います。
そこで弊社・ファンリピートでシステムエンジニアとして働いている社員に「自分なら、どんな判断軸で外注先を選ぶか」をインタビューしました。
弊社・ファンリピートでもローコード開発の開発から納品、その後のサポートまでを承っております。気になる方はお気軽にお問い合わせください。
社内SE1人目:Nさん
これまでに携わった主なプロジェクトや開発経験を教えてください。
「スマホ買取返品のオペレーションシステム」「寺院x僧侶の求人サイト」など、数多くのプロジェクトに関わってきました。
自分がシステム開発を依頼するとしたら、最も重視するポイントは何ですか?(例:技術力、価格、納期、サポート体制など)
運用・保守までのサポート体制、課題解決力、コミュニケーション力・誠実さですね。
そのポイントを重視する理由を教えてください。
サポート体制に関して「納品して終了」だと、不具合や新規機能の追加などに自社で対応できないからです。対応できたとしてもコストがかかります。
課題解決力に関して、依頼する側としては「新しい気付き」がほしいです。システム関連だけでなく「そもそもの業務フロー」の指摘ができる会社は信頼できます。
またコミュニケーション力・誠実さは基本ですよね。「要望をヒアリングできているか」「誠実であるか」という点を大切にしないと、認識の齟齬が発生したり、不信感が生まれたりします。
開発後のサポート体制について、どのようなサービスを重視しますか?(例:保守、運用、トラブル対応など)
依頼する側としては、「保守、運用ができること」は重要だと思います。またトラブルが起きた際に共有するまでのスピード感も大事ですね。
株式会社ファンリピートのサポート体制について、どのような点が魅力的だと思いますか?
スピードと保守については、お客様からよく褒められますね。
スピードに関しては、不具合発生の報告・対応を心がけています。また保守に関しては、追加機能の要望に対して継続的に対応できる点は好評です。
システム開発を依頼する立場として、特に気をつけるべき点は何ですか?
私はまず「スケジュールを確認すること」かなと思います。こちらが提示したスケジュールに対応できるかどうかで企業のスキルを把握できます。
また、依頼する側としては予算が決まっているので、価格はもちろん重要ですね。そのほかでいうと「営業担当のヒアリング力」で、企業の誠実さがわかると思います。
社内SE2人目:Aさん
これまでに携わった主なプロジェクトや開発経験を教えてください。
テストではほとんどすべてのアプリを触ったことがあります。
開発では、オークション系の外部システム開発に部分的に参加しました。その後、社内向け端末管理アプリケーションの開発に従事しました。
自分がシステム開発を依頼するとしたら、最も重視するポイントは何ですか?(例:技術力、価格、納期、サポート体制など)
「プロジェクトの複雑さ」と「緊急性」によって上下しますが、コストは重視します。
また開発前の段階で、自分の要件をちゃんと理解できているかどうかは重要ですね。
そのポイントを重視する理由を教えてください。
システム開発においては「費用対効果」が重要です。業務効率化システムの場合、長期的にコスト削減できます。いつごろ損益分岐するかは気になりますね。
また、要件が伝わらないまま納品する会社は不信感が募ります。システム開発会社として「要望をキャッチアップする能力」は必須です。
開発後のサポート体制について、どのようなサービスを重視しますか?(例:保守、運用、トラブル対応など)
システムにアップグレードがない場合は、トラブルシューティングだけで十分だと思います。
ただし「システムが会社のサーバーにない場合」や「将来的に機能追加が必要な場合」は、メンテナンスが重要です。
株式会社ファンリピートのサポート体制について、どのような点が魅力的だと思いますか?
「問題の解決速度」や「必要な機能の開発」「テストの徹底」「スケジュール・要件の変更に対する柔軟性」は、他社と比べて魅力的だと思っています。
システム開発を依頼する立場として、特に気をつけるべき点は何ですか?
開発要件を明確にしたうえで依頼先と話すよう気を付けています。
プロジェクトの内容、機能、サーバーの選択、他ツールとの連携などを明確にすることが重要です。
社内SE3人目:Tさん
これまでに携わった主なプロジェクトや開発経験を教えてください。
お客様の要望で開発したのは「スマホ買取返品のオペレーションシステム」「キッティング作業手順書」「工数管理システム」「発注管理システム」などです。
主にBubbleが中心ですが、AppSheetやPowerPlatformを使用した開発等も行っています。
自分がシステム開発を依頼するとしたら、最も重視するポイントは何ですか?(例:技術力、価格、納期、サポート体制など)
ヒアリング力と技術力です。
そのポイントを重視する理由を教えてください。
この2つが欠けている場合、期待と異なるシステムが完成する恐れがあるためです。開発者としては「システムの背景まで理解して開発すること」が重要だと考えています。
開発後のサポート体制について、どのようなサービスを重視しますか?(例:保守、運用、トラブル対応など)
誠実さはいちばん重要ですね。
仮に誠実さが欠けている場合、トラブル等に対して、原因の説明や恒久的な対応がされない可能性があります。結果としてストレスが溜まるし、余計にコストがかさみます。
株式会社ファンリピートのサポート体制について、どのような点が魅力的だと思いますか?
お客様に対する誠実さは大事にしています。不具合等に対しては迅速に報告・改修しますし、必ずトラブルが起きた理由を説明するよう心がけています。
システム開発を依頼する立場として、特に気をつけるべき点は何ですか?
どのプロジェクトにも共通することとして「円滑なコミュニケーションが取れるか否か」を重要視します。
依頼する側としてはレスポンスがないだけで不安になってしまい、結果として気持ちのいい仕事にならないからです。
ローコード開発の選定ポイントとは?
ローコード開発会社を選ぶ際には、数多くの要素を考慮する必要があります。ここでは、特に重要な選定ポイントを3つ紹介します。
- プロトタイピングの有無を確認する
- 開発後のサポート内容を確認する
- 導入実績・開発事例を確認する
- カスタマイズ対応力を確認する
プロトタイピングの有無を確認する
プロトタイピングは、システム開発の最初の段階で試作品を作る方法です。この初期段階での実施は、アイデアを実際の形にして、すぐにフィードバックを得られるため、非常に大切です。これによって、開発費用を抑えたり、リスクを減らしたり、プロジェクトの進め方をはっきりさせることができます。
ローコード開発会社を選ぶときは、プロトタイピングサービスの有無をチェックするとよいでしょう。
開発後のサポート内容を確認する
開発後のサポートを確認する理由は、迅速な問題解決、アプリ改善、ユーザーサポート、コストとリスクの管理に役立つためです。これにより、ビジネスの滞りを防ぎ、アプリの長期的な成功を支えます。選定時は、この視点が重要です。
フィードバックに対しての反応の速さ、保守対応の範囲などは事前に確認しておくと良いでしょう。
導入実績・開発事例を確認する
ローコード開発会社を選ぶ際には、その実績や事例を見ることが非常に重要です。
成功事例や導入実績は、その会社の技術力や経験の深さを伝えるための大切な指標になります。特に、自分たちの業界や似たようなプロジェクトでの経験があるかを確認することは、プロジェクトを成功に導くための鍵となります。
カスタマイズ対応力を確認する
プロジェクトに対して柔軟な対応力があるかどうかは、事前に確認すべきポイントです。企業によっては定型的なシステムしか作れない可能性があります。
その際に柔軟に対応できないと、結果として要望から外れたシステムしか作れなくなってしまいます。
ローコード開発会社に依頼する際の注意点
ローコード開発会社にプロジェクトを依頼する際には、成功に向けていくつかの重要な注意点があります。
- 見積金額だけで決めない
- 定期的に進歩管理をしっかり行う
これらを理解し、適切に対処することで、プロジェクトのリスクを最小限に抑え、期待する結果を得ることができます。
見積金額だけで決めない
ローコード開発における見積もりは初期の選択段階で非常に重要。ただし、費用のみで決定するのは避けた方が良いです。
最も安いオファーが常に最適な選択であるとは限らないため、品質やサポートに関して妥協が必要になることがあります。提案されるサービスの全体的な価値を検討し、バランス良く決めることが求められます。
定期的に進歩管理をしっかり行う
プロジェクトの成功において、定期的な進歩確認は大切です。。開発開始後は、周期的にミーティングやレビューを行い、プロジェクトの進行状況をチェックしましょう。
これによって、問題が起きた際にはすぐに対応でき、プロジェクトの遅れや品質の問題を避けることが可能です。受け取ったフィードバックに素早く対応することは顧客からの信頼獲得にもつながるため、定期的なチェックは怠らないようにしましょう。
【まとめ】ローコード開発会社を見積金額だけで選んではいけない
この記事では、12社のローコード開発会社の特長と、システム開発会社を選ぶ際のポイントについて詳しく説明しました。
ローコード開発会社を選ぶ際、価格の比較だけで決めがちですが、それだけでは満足のいくサービスを得られないこともあります。各開発会社は進行方法やサポートの範囲が異なるため、慎重に比較し総合的に判断することが大切です。
リスクを最小限に抑えたい場合は、初期段階でプロトタイプを作成する開発会社に相談することをお勧めします。
ローコードでのシステム開発に関してご不明な点があれば、どうぞお気軽に当社までご連絡ください。ノーコード・ローコード開発の事例共有からツール選定、要件定義、実際の開発まで、すべて一括してサポートすることが可能です。