開発

ローコード開発の前に考慮すべき3つデメリットとは?対策まで解説

ローコード開発は最低限のコーディングあるいは一切コーディングをすることなく、システム開発が実現できるため、開発工数削減によるシステム開発コスト削減が期待できる開発手法です。

GoogleやMicrosoft、Amazonなどの米IT大手企業が相次いで、ローコード開発ツールを市場にリリースしており、国内ではトヨタやマツダなどの大手企業がシステム開発にローコード開発ツールを用いるなど、大きな注目を集めています

国内では深刻なIT人材不足が叫ばれており、企業ではエンジニアの確保が困難な状況において、エンジニア不要もしくは最小限のエンジニアリソースでシステム開発ができるローコード開発はまさにIT人材不足による企業のデジタル化の停滞を防ぐ役割を果たします。

しかし、ローコード開発を行う前には考慮しておくべき3つのデメリットが存在します。

3つのデメリットを考慮せずに、従来の開発手法と同じ考え方でシステム開発に臨むと、大きなトラブルに発展することでしょう。

この記事では、ノーコード・ローコード開発に特化したシステム開発サービスを運営し、数多くのローコード開発を成功させてきたBOLTが、ローコード開発を行う前に考慮すべき3つのデメリットを解説します。

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ローコード開発と従来の開発手法の違い

ローコード開発と従来の開発手法の違い

そもそも、ローコード開発と従来の開発手法の違いはご存知でしょうか。

ローコード開発はコーディングが最小限もしくは不要という大きなメリットに目を奪われがちです。

ローコード開発を用いたシステム構築事例も国内ではまだ少ないため、具体的なローコード開発手法を把握するには情報が不足しています。

ここではローコード開発と従来の開発手法の違いを紹介していきます。

設計工数

ローコード開発の設計ではシステム構成などは考慮する必要がなく、システム要件に対して、開発ツール側にあらかじめ用意された機能パーツをどのように活用して、要件を満たすかを設計するだけ済みます。

従来の開発手法の場合は、何もないところからシステム要件を満たすために必要な構成要素を検討する必要があり、代表的な要素としてフレームワーク、データベース、ネットワークなどが該当します。

フレームワークやデータベースなどのシステム構成要素の選定には専門的な知識が不可欠であり、それぞれの構成要素の影響範囲なども考慮する必要があり、開発するシステムの大きさに比例して、工数が膨らみます。

しかし、ローコード開発の場合はフレームワークからデータベース、各種の構成要素が干渉しない形で組み付けられた状態で提供されているので、システム構成を設計する必要はありません。

ローコード開発はシステム構成などの検討に時間をかけず、システム要件を実現するためにどの機能パーツを活用するか、コードを書いて機能実装する部分はどこなのかを設計するだけなので、大幅に設計工数を削減できます。

開発工数

ローコード開発のメリットが最も発揮されるのが開発工数の削減です。

従来の開発手法では全てエンジニアによるコーディングで機能を開発しますが、開発する機能が複雑になればなるほど、開発日数が必要となります。

またコーディングによる開発だけでなく、開発後のテスト作業も開発工数に含まれます。

ローコード開発の場合は、開発ツール側でシステムに共通して必要となる機能がパーツとして用意されており、パーツをドラック&ドロップで配置するだけで機能実装が完了します。

また、ローコード開発ツールが提供する機能パーツは既にテストが完了しており、品質が担保された状態であるため、実装後にバグが出る可能性がないため、テスト作業を行う必要もありません。

万が一、ローコード開発ツールが提供する機能パーツでシステム要件を満たせない部分はコーディングを行いますが、全てコーディングをする従来の開発手法に比べるとコーディングにかかる工数はローコード開発の場合は遥かに少ないです。

インフラ構築工数

ローコード開発ツールは機能パーツの他にインフラ環境まで提供しているためユーザーはインフラ環境を構築する必要がありません。

従来の開発手法の場合、プログラムをコーディングするのと並行してシステムが稼働するサーバーなどのインフラ基盤を構築する必要があり、システムが扱うデータ量や負荷に合わせて最適なインフラを構築する必要があります。

ローコード開発の場合、開発ツールの運営企業が構築したインフラ環境の中でシステムを稼働させるため、ユーザー側でインフラ構築を行う必要がありません。

ローコード開発ツールを提供する企業はAmazon、Google、Microsoftなどの米IT企業が中心であるため、世界最高峰の技術水準のエンジニアが構築したインフラ環境で安心してシステムを運用することが可能です。

ローコード開発が抱える3つのデメリット

ローコード開発が抱える3つのデメリット

ここまで、ローコード開発と従来の開発手法を比較してきたことで、ローコード開発がいかに優れた開発手法であるか理解できたでしょうか。

しかし、ローコード開発は欠点のなくどのシステム開発にもおすすめの開発手法というわけではありません。

ローコード開発はコーディング不要で開発工数を下げられる事実はありますが、その裏に3つの大きなデメリットが存在するのです。

ここではローコード開発に潜む3つのデメリットを解説していきます。

実装機能が制限される

ローコード開発は従来の開発手法のように顧客の要望に合わせて自由に機能構築できない場面が存在し、実装機能が制限されるシーンがあります。

従来の開発手法の場合は全ての機能をオーダーメイド形式で開発していくため、顧客の細かい要望にも柔軟に対応することができます。

しかし、ローコード開発の場合は開発ツールが提供する機能パーツを使い回す実装形態であるため、開発者側で用意されたパーツのデザインや機能を拡張・変更することができません。

機能パーツを使うことで開発工数は削減できますが、その反面、パーツの機能範囲やデザインの中でしか対応ができないのです。

顧客からの要望が軽微な機能拡張であっても、機能パーツ自体に手を加えることは不可能です。

機能開発が制限されるのはあくまでも機能パーツを用いた部分だけであり、コーディング部分は開発者側で自由に拡張可能です。

ただし、ローコード開発を行う場合、大半の機能実装は機能パーツを活用しての実装となるため、顧客がシステムに対して強い要望を持っている場合、その要望には添えず、イメージとは異なるシステムが完成することになります。

セキュリティーがプラットフォーム依存となる

ローコード開発で構築されたシステムのセキュリティーはユーザー側で管理や運用ができず、プラットフォームに依存する形になります。

通常、企業では各社ごとに情報セキュリティー対策をまとめた情報セキュリティーポリシーが用意されており、導入するシステムは例外なくセキュリティーポリシーに準じたセキュリティー対策を施す必要があります。

しかし、ローコード開発で開発したシステムが稼働するインフラ環境は運営会社が構築した環境であるため、システムに独自のセキュリティー対策を講じることができません。

プラットフォーム側のセキュリティーに万が一、欠陥があった場合には情報漏洩やシステムダウンなどに繋がり、企業としての信頼を損なう事態に陥ります。

システムを運用していく上でセキュリティー部分がプラットフォームに依存する点は企業でのローコード開発の活用の大きな障害となっています。

システムがブラックボックス化するリスク

ローコード開発を行った際に設計構想や各種ロジックなどを社内で共有していない場合、開発担当者が退職した場合にシステムが誰も管理できないブラックボックスとなるリスクがあります。

エンジニアによるコーディングで構築されたシステムは開発に従事していないエンジニアでも共通言語である開発コードを見ればある程度、システム構成を理解することができます。

しかし、ローコード開発はコードが存在しない開発であるため、エンジニアがコードを見てシステム構成を把握することは不可能です。

ローコード開発は発展途上のため、共通の開発ルールやプロセスは確立しておらず、同じ機能のシステムを開発した場合でも開発を行う担当者によって実装方法が大きく異なります。

そのため、ローコード開発でシステムを構築した担当者が突然退職した場合に、社内にシステム開発ドキュメントなどが残されていない場合、誰もシステム構成を把握しておらず、手が付けられないブラックボックス状態のシステムとなります。

ローコード開発を行う前に確認すべきこと

ローコード開発を行う前に確認すべきこと

ローコード開発は開発工数を削減するメリットを持つのと同時に3つのデメリットを持つことを解説してきました。

3つのデメリットを理由に「ローコード開発は業務システム開発に適さない」と考えるのは時期尚早です。

ローコード開発はデメリットを抱えていますが、開発を行う前にいくつかの確認を行い、問題ないと確証を得ることができれば、ローコード開発を活用することにリスクはありません。

ここではローコード開発を行う前に確認すべきことを解説します。

システム機能要件

ローコード開発を行う際は開発前にシステム構築に必要な機能要件を確認し、実装できる部分と実装できない部分の切り分けが必要です。

開発が始まって、機能実装する段階で気がついたのでは手遅れですが、事前に要望に添えない部分を明確にして、開発前に対策を講じれば、問題にはなりません。

ローコード開発はノーコードのように一切コーディングができないわけではないので、要望に添えない箇所はコーディングを行えば、対処が可能です。

もしも、コーディングができず、機能パーツのまま実装しなければならない場合でも、開発前に説明をすれば大きな問題になることを避けられます。

大切なのは実装前の段階での事前確認と代替案の準備です。

セキュリティー要件

ローコード開発で構築するシステムが必要とするセキュリティー対策を事前に確認が必要です。

セキュリティー対策がプラットフォームに依存するローコード開発の場合でも、開発するシステムが扱うデータとその影響範囲によってはプラットフォームの提供するセキュリティー対策でも問題がない場合もあります。

ローコード開発で開発するシステムが企業における基幹システムや顧客情報などの外部に漏れてはならないデータを扱うものなのか、業務改善を目的とした軽微なシステムなのかによって求めるセキュリティーレベルは異なります。

そのため、開発前に開発対象のシステムに求められるセキュリティー要件を確認し、ローコード開発ツールの提供するセキュリティーレベルで十分なのか、不十分なのかの判断をすることが大切です。

開発ドキュメント

ローコード開発でシステム開発を行う場合は開発と並行して開発ドキュメントの準備が必要不可欠です。

システム開発の手軽さこそがローコード開発のメリットですが、完成後のシステムメンテナンスにも気を配るべきです。

特にシステムがどういう構想で設計され、どのようなロジックになっているのかを第三者が容易に理解できるレベルのドキュメントが必須となります。

ローコード開発ではエンジニアがコードを確認してシステム構成を確認する手段が取れない以上、開発ドキュメントを拡充することが、システムのブラックボックス化を防ぐ重要な手段となります。

【まとめ】ローコード開発を行う場合は開発要件の事前確認が必須

【まとめ】ローコード開発を行う場合は開発要件の事前確認が必須

この記事ではローコード開発を行う前に考慮すべき3つのデメリットとその対策を解説してきました。

以下がローコード開発に潜むデメリットとその対策です。

項目デメリット対策
開発内容開発できる機能が開発ツールに制限される開発前に実装できる部分とできない部分の切り分けを行う
セキュリティーセキュリティー対策がプラットフォームに依存する開発するシステムに求められるセキュリティーレベルとツールのセキュリティー対策を比較する
メンテナンス性設計思想や開発ロジックが開発者に依存する第3者が見てもシステム構成が理解できる開発ドキュメントを準備する

ローコード開発に上記の3つのデメリットが存在するからと言って、企業の業務システム構築には向かないというわけではありません。

ローコード開発は従来の開発手法に比べると、システム開発に必要な工数を大幅に削減し、高速でシステム開発が実現できる企業のDXを後押しする役割を果たすものです。

重要なのはローコード開発をどの領域のシステム開発に活用するかであり、世の中のあらゆるジャンルのシステム開発に適した開発手法ではないことを理解してください。

システムをローコード開発する場合は、事前にシステム開発要件を確認し、この記事で紹介した3つのデメリットを許容できる内容か対応策を用意できるかを確認することが重要です。

私達、BOLTは、ノーコード・ローコードツールでの開発に特化したWEBシステム開発サービスを行っています。

ローコード開発を用いたシステム開発を多数手がけており、ツールを活用したシステム開発のコンサルティングも行っております。

もし、ローコード開発の活用を検討されている場合は、お力になれるかと思いますので、是非お声がけ下さい。

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BOLTは、国内初のNoCode(ノーコード)/LowCode(ローコード)による開発に特化したシステム開発サービスです。プログラミング不要のツールを活用することで、従来の開発会社よりも開発コストを抑えることができます。

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