【2025年】超有能ノーコードツール10個を徹底比較【メリット・デメリット】

ノーコード開発プラットフォーム。これを使えば、プログラミングコードを書かずにアプリケーションを開発できます。市場投入を目指すサービスの迅速な立ち上げ、企業独自の社内システムの構築、個人の趣味のプロジェクト実現など、多様な場面で活用されています。

しかし、2025年現在、数多くのノーコードアプリ開発ツールが存在。自社の目的や要件に最適なものを見つけ出すのは簡単ではありません。そこで今回、主要なノーコードプラットフォームを客観的な指標で徹底比較。この記事では、評価結果に基づき選出したトップ10ツールについて、それぞれの長所と短所を解説します。

目次

ノーコードツールとは何か

ノーコードツールとは、プログラミングコードを記述する代わりに、視覚的な操作画面(インターフェース)上で、ソフトウェアの動作(ロジック)を組み立てて開発を行う仕組みです。具体的な仕組みはツールごとに異なりますが、一般的に、アプリケーションを構成する主要な3要素「デザイン」「データ」「ロジック」のうち、少なくとも1つを構築する機能を提供します。

Bubbleのようなフルスタック・ノーコードプラットフォームは、これらデザイン、データ、ロジックの3要素全てを単体で提供。対して、この記事で紹介するツールの中には、3つのうち一部の要素しか持たないものも多数あります。その場合、不足する機能を補うために別のサービスとの連携が必要になります。

ノーコードとローコードの違い

ノーコードとローコードの区別は曖昧で、ツールの分類が主観的になることも。ローコードツールは、従来の開発手法よりはコード記述量を減らせますが、依然として一定のコーディング知識が必要です。ノーコードツールは、基本的にコード記述が一切不要。ただし、一部ツールでは、ユーザーが任意でコードを追加できる機能を提供しています。

この記事で紹介するリストには、ノーコードとローコード両方のツールが含まれます。それぞれのツールがどちらに分類されるか、その理由も説明します。

評価とランキングの方法

今回、主要なノーコード開発プラットフォームを評価するにあたり、弊社のエンジニアが以下の10項目に着目しました。

  • 用途の多様性: 様々な種類のアプリを構築できるか
  • フルスタック対応度: デザイン・データ・ロジックを単体で提供できるか
  • パフォーマンス : アプリの動作速度や安定性
  • エコシステムの質: 連携できる外部サービスやプラグインの豊富さ
  • コスト : 利用料金
  • カスタマイズ性 : デザインや機能をどれだけ自由に調整できるか
  • コンプライアンス: セキュリティ基準や法規制への対応状況
  • コード所有権: 作成したコードをエクスポートできるか
  • 学習曲線: 操作方法や機能の習得しやすさ
  • 教育・ドキュメント: 学習資料(マニュアル、チュートリアル等)の充実度
  • コミュニティ : ユーザーフォーラムなど情報交換の場の活発さ

これらの項目について各プラットフォームを評価し、その結果を基に総合的なランキングを作成しました。

【2025年版】厳選!トップ3 ノーコードツール

時間がない方向けに、上位3つのノーコードツールを先に紹介します。全10ツールの詳細な検討については、この後に解説します。

  • Bubble: 総合力No.1。あらゆる開発を可能にするノーコードプラットフォーム。フルスタックソリューションとして、必要なものすべてを1か所で提供。使い始めやすく、必要なものを何でも作れるパワフルさも兼備。
  • Webflow: データ機能は非搭載でWebサイト制作向き。しかし、コードをエクスポートできる点が強みとなり、Web開発の有力候補。
  • Studio: 同じくWebサイト開発に強い強力なプラットフォーム。ただし、より技術的なスキルを持つユーザー向け。

総合スコア別:トップ10 ノーコードプラットフォーム

2025年版トップ10のノーコードアプリ開発プラットフォームの内訳は以下の通りです。

  1. Bubble (4.00)
  2. Webflow (3.89)
  3. Studio (3.89)
  4. Caspio (3.67)
  5. Power Apps (3.66)
  6. Glide (3.62)
  7. Quickbase (3.58)
  8. Appsheet(3.48)
  9. Airtable (3.45)
  10. FlutterFlow (3.43)

1. Bubbleノーコード、フルスタック、高い汎用性

長所短所
フルスタック開発:デザイン、データ、ロジックを単一プラットフォームで提供習熟には一定の学習が必要
条件分岐や繰り返し処理など、複雑なワークフローもコード不要で構築可能作成したコード(HTML/CSS/JS)のエクスポート不可
AIによるアプリ雛形生成やデザイン補助機能ネイティブアプリ(iOS/Android)開発には非対応
活発なユーザーコミュニティ日本語の情報は英語に比べて少ない
豊富なドキュメントとチュートリアル
数千のプラグインや外部サービス連携による機能拡張性

Bubbleは、多様なWebアプリケーション開発に対応する、フルスタック型のノーコードプラットフォーム。ノーコードツールの中で最高スコア(4.00)を獲得。デザイン編集、データベース構築・管理、ユーザー操作に応じた処理(ワークフロー)の設定まで、Webアプリケーションに必要な要素をBubble内で一貫して構築できます。マッチングサイト、社内ツール、予約システム、SNS風サービスなど、他のツールでは難しいとされる複雑なアプリケーション開発も可能です。

ドラッグ&ドロップ操作とプロパティ設定により、ピクセル単位での精密なUIデザインを実現。また、AI機能を使えば、作りたいアプリの概要を文章で指示するだけで、基本的な機能を持つアプリの雛形を自動生成させることもできます。機能が不足する場合は、公式・サードパーティ製のプラグインを追加したり、API連携で外部サービスと接続したりすることで拡張できます。

多くの機能を持つため、全ての機能を使いこなすには相応の学習時間が必要です。しかし、公式ドキュメント(Bubble Manual)やステップバイステップのチュートリアルが豊富に用意されています。また、公式フォーラムなどのユーザーコミュニティも活発で、疑問点を解決しやすい環境があります。サポートへの問い合わせに対する返答も比較的迅速です。

価格帯は、多機能なノーコードツールとしては標準的。必要なサーバー容量や機能に応じて複数のプランが用意されています。AI機能は全てのプランで追加料金なしで利用可能です。

価格

  • Free: $0/月
  • Starter: $29/月
  • Growth: $119/月
  • Team: $349/月
  • Enterprise: 営業担当者へ問い合わせ

Bubbleのスコア内訳

Bubbleの総合スコアは4.00。活発なコミュニティ、多様なアプリを構築できる用途の多様性、単体で開発を完結できるフルスタック対応度で特に高い評価を得ています。

コンプライアンス(セキュリティ基準)、パフォーマンス(アプリの動作速度)、カスタマイズ性エコシステムの質(プラグインや連携)も高く評価されています。学習に時間が必要な点が課題です。

結論

Bubbleは、多様なWebアプリケーションのアイデアを形にしたい場合に最適な、多機能で汎用性の高いノーコードプラットフォーム。初心者でも段階的に学習を進められ、複雑な要件にも対応できる拡張性を備えています。無料プランから試用可能です。

2. Webflowノーコード、Webサイト制作に最適

長所短所
完全なコード所有権とエクスポート機能フルスタックではない(デザインとロジックのみ)
活発なユーザーコミュニティWebサイト制作に最適
豊富なドキュメントとチュートリアル
充実したサードパーティエコシステム
SOC 2 Type II、GDPRなどのセキュリティコンプライアンスに対応

Webflowは、Bubbleと並ぶ高評価(スコア3.89)を獲得したプラットフォーム。視覚的なUIデザインツールと、基本的なWebサイトの動作を設定するロジックビルダーを提供します。最大の特徴は、作成したサイトのコード(HTML/CSS/JavaScript)をエクスポートできる点です。これにより、プラットフォームへの依存を避けたい場合や、コードを元にさらに開発を進めたい場合に有効です。

ただし、Webflowはデータベース機能を内蔵していません(ブログ記事などを管理する基本的なCMS機能は搭載)。そのため、Airtableや外部データベースとの連携が必要となります。Webflowは主に、デザイン性の高い静的サイト(コーポレートサイト、サービス紹介、ポートフォリオ、LPなど)やブログの構築に最適です。ユーザー登録や商品購入など、データベースと連携する動的な機能を持つWebアプリケーションの構築は、コーディングや外部ツール連携が必須となり、複雑化します。

AI機能は現在開発中であり、現時点ではプラットフォーム内で質問応答を行うAIアシスタント機能などが提供されています。

基本的な静的サイト制作は比較的容易に開始できますが、アニメーションやインタラクション、CMS機能などを使いこなすには学習が必要です。また、外部サービスやカスタムコード(例:JavaScriptの埋め込み)を連携させる際には、コーディングの知識が求められる場面があります。

価格設定は、他のWebサイトビルダーと比較して標準的ですが、データベース機能が含まれていないため、動的なサイトを構築する場合は別途データベースサービスの費用が発生します。

価格

  • Free: $0/月
  • Basic: $14/月
  • CMS: $23/月
  • Business: $39+/月
  • Enterprise: 営業担当者へ問い合わせ

Webflowのスコア内訳

Webflowの総合スコアは3.89コード所有権(エクスポート機能)、連携サービスやテンプレートの豊富さ(エコシステムの質)、学習コンテンツの充実度(教育・ドキュメント)、活発なコミュニティで高い評価を得ています。コンプライアンス学習曲線(静的サイト制作に限る)も評価されています。フルスタック開発に対応できない点が主な弱みです。

結論

Webflowは、デザイン性の高いWebサイトを制作したい場合や、作成したコードを所有・管理したい場合に有力な選択肢。特にフロントエンドデザイナーやWeb制作会社に適しています。

3. Studio ノーコード、デザイン自由度の高いWebサイトビルダー

長所短所
コーディングなしで、自由なWebデザインの実現会員機能や決済など、複雑なロジック実装は不可
ボックスレイアウトによる要素配置・調整作成したコード(HTML/CSS/JS)のエクスポート不可
CMS機能でブログやお知らせ等のコンテンツ追加・更新が容易外部サービスとのAPI連携機能は限定的
スクロール連動などのアニメーション設定機能大規模データベースとの連携や複雑なデータ操作は非対応
日本語インターフェース、日本語ドキュメント、日本語サポート完備フルスタック開発(デザイン・データ・ロジック統合)は不可能
複数人でのリアルタイム同時編集機能
無料プラン提供

Studioは、コードを書かずにWebサイトを作成する国産ツール。特にデザインの自由な実装に特化しています。

  • デザイン編集機能: 要素の直接操作やプロパティパネルでの数値指定により、直感的かつ精密なデザインが可能。
  • CMS(コンテンツ管理システム): ブログ記事、お知らせ、導入事例、作品リストなど、繰り返し追加・更新するコンテンツを管理。
  • アニメーション設定: スクロールに連動した要素の移動や透明度変化など、コーディング不要で実装可能。
  • フォーム設置: お問い合わせや資料請求フォームを作成・設置。
  • リアルタイム共同編集: 複数のアカウントが同時に同じデザインファイルを編集。
  • 日本語環境: 操作画面、ヘルプドキュメント、サポート窓口、ユーザーコミュニティ(フォーラム)が全て日本語で提供されています。

価格

Studioには無料プランと、機能制限が解除される複数の有料プランが存在します。

  • FREE: 無料
    • 独自ドメイン利用不可
    • サイト右下にSTUDIOバナー表示
    • CMSアイテム公開数 1,000件まで
    • フォーム回答 月100件まで
  • STARTER: ¥980/月 (年払い) or ¥1,480/月 (月払い)
    • 独自ドメイン利用可能
    • STUDIOバナー非表示
    • フォーム回答 月1,000件まで
    • CMSアイテム公開数 1,000件まで
  • CMS: ¥1,980/月 (年払い) or ¥2,980/月 (月払い)
    • STARTERプランの項目に加え、
    • CMSアイテム公開数 2,000件まで
    • 公開APIアクセス (外部からのデータ取得など)
  • BUSINESS: ¥4,980/月 (年払い) or ¥6,980/月 (月払い)
    • CMSプランの項目に加え、
    • CMSアイテム公開数 10,000件まで
    • 優先サポート
  • ENTERPRISE: 個別問い合わせ

Studioのスコア内訳

Studioの総合スコアは3.88。デザイン実装の自由度(カスタマイズ性)と、日本語の教育・ドキュメントおよびコミュニティの充実度で特に高い評価を得ています。コーディング不要で直感的に操作できる学習曲線の緩やかさも強みです。一方で、作成したコードをエクスポートできないコード所有権の欠如、Webアプリケーション開発に対応できない用途の多様性フルスタック対応度の低さが、総合スコアを引き下げる要因となっています。

結論

Studioは、Webサイトのデザイン自由度を最優先し、コーディングなしで実装したい制作者向けのノーコードツール。特に、ランディングページ、コーポレートサイト、サービス紹介サイト、ポートフォリオ等の構築に適しています。日本語のインターフェースと充実したサポート体制は、日本のユーザーにとって明確な利点。会員登録・ログイン機能、決済機能、外部DB連携、複雑な動的処理といったWebアプリケーション機能の実装は不可能。コードエクスポートもできません。Webサイト制作に特化し、デザイン実装の容易さと自由度を重視する場合、有力な選択肢です。

作に特化し、デザイン実装の容易さと自由度を重視する場合、Studioは有力な候補です。

4. Caspioノーコード、フルスタック、完全なコードとデータのエクスポートが可能

長所短所
フルスタック・ソリューション価格は高め
高い稼働率と透明性学習曲線はやや急
充実したサードパーティエコシステム他と比べコミュニティ活動はやや低調
充実したドキュメントとチュートリアル
SOC 2 Type II、ISO、GDPR、CCPAなどのセキュリティコンプライアンスに対応

Caspio(総合スコア3.67)は、デザイン、データベース、ロジック構築機能を備えたフルスタック開発プラットフォーム。公式サイトではノーコードともローコードとも説明されており、実際、基本的な機能はノーコードで利用可能ですが、より複雑な条件分岐やカスタム処理を実装しようとすると、SQLやJavaScriptなどのコーディング知識が推奨されます。この点が、完全なノーコードツールとは異なる部分です。また、他の主要なノーコードプラットフォームと比較すると、習得の難易度はやや高く、ユーザーコミュニティでの情報交換も活発とは言えません。

Caspioは、社内業務システム(顧客管理、プロジェクト管理、レポート作成など)の構築に適しています。高機能な反面、Webサービスのような不特定多数向けのアプリケーション開発には、他のツールの方が適している場合があります。

サーバー稼働率が高く、万が一のサービス停止時にも情報公開が比較的速やかに行われる点は評価できます。また、作成したアプリケーションのコード(バックエンドロジック)とデータベース内のデータを完全にエクスポートできるため、プラットフォームロックインのリスクを低減できます。

価格帯は、他のノーコード/ローコードツールと比較して高額な部類に入ります。

価格

  • Starter: $90/月
  • Professional: $540/月
  • Enterprise: $2,025/月

Caspioのスコア内訳

Caspioの総合スコアは3.67コード所有権(エクスポート機能)、コンプライアンス、単体で開発可能なフルスタック対応度で高い評価を得ています。パフォーマンスエコシステムの質(連携)、教育・ドキュメントも評価されています。一方で、コストの高さと学習曲線の急さが主な課題です。

結論

Caspioは、データベース中心の社内業務システムを構築したい場合で、かつある程度の技術知識を持つ(または学習意欲のある)ユーザーに適したプラットフォーム。コードとデータのエクスポート機能を重視する組織にも選択肢となります。

5. Power Appsローコード、Microsoft製、完全なコードとデータのエクスポート可能

長所短所
Microsoftエコシステムの一部フルスタックではない(デザインとロジックのみ)
完全なコード所有権とエクスポート機能急な学習曲線
高い稼働率主に社内ビジネスアプリに限定される
活発なユーザーコミュニティ
豊富なドキュメントとチュートリアル
SOC 2 Type IIなどのセキュリティコンプライアンスに対応

Microsoftが提供するローコード開発プラットフォーム、Power Apps(スコア3.66)。Microsoftの各種サービス群(Power Platform, Microsoft 365, Azureなど)の一部であり、これらのサービスとのデータ連携や機能連携が容易な点が最大の特徴。既にMicrosoft製品を業務で活用している企業にとっては大きな利点となりますが、そうでない場合は恩恵を受けにくい側面もあります。

Power Appsはローコードツールであり、ノーコードではありません。アプリ構築には、Excel関数に似た独自の数式言語「Power Fx」の習得が必須。この言語は高機能ですが、習得には相応の時間と努力が必要です。幸い、Microsoft Learnには豊富な学習コンテンツがあり、活発なユーザーコミュニティも存在するため、学習環境は整っています。作成したアプリの定義情報や、Dataverseなどのデータベース内のデータはエクスポート可能です。

Power Apps自体は主にデザイン(画面作成)とロジック(Power Fxによる処理記述)を担当。データ管理機能は内蔵しておらず、多くの場合、同じPower Platform内のDataverseや、SharePointリスト、SQL Serverなどをデータベースとして利用します。そのため、厳密にはフルスタック開発ツールではありません。主な用途は社内向けの業務アプリケーション(承認フロー、在庫管理、日報アプリなど)であり、デザインの自由度が低いため、コンシューマ向けアプリの開発には向きません。

価格設定は、無料の開発者プランと、ユーザー単位課金のプレミアムプランが中心。プレミアムプランは一定ユーザー数を超えると単価が下がります。ただし、データベースとしてDataverseなどを利用する場合は、別途ライセンス費用が発生する点に注意が必要です。

価格

  • Developer Plan: $0/月 (開発・テスト用途)
  • Premium (最大2,000ユーザー): $20/ユーザー/月
  • Premium (2,000ユーザー以上): $12/ユーザー/月

Power Appsのスコア内訳

Power Appsの総合スコアは3.66コード所有権(エクスポート機能)、Microsoft Azure基盤によるパフォーマンス、豊富な教育・ドキュメントで高い評価を得ています。コンプライアンス、Microsoft製品連携によるエコシステムの質、活発なコミュニティも評価されています。一方で、Power Fx習得が必要な学習曲線の急さと、デザインのカスタマイズ性の低さが主な課題です。

結論

Power Appsは、既にMicrosoft 365等のMicrosoft製品を社内で活用しており業務プロセスを効率化する社内アプリを開発したい企業に推奨。Power Fxの学習意欲があることが前提となります。

6. Glideノーコード、フルスタック、優れた社内ツールビルダー

長所短所
フルスタック・ソリューションコードのエクスポート不可
学習曲線はかなり緩やかカスタマイズの余地は限定的
充実したドキュメントとチュートリアル始めるのは簡単だが、堅牢な構築は難しい
強力なユーザーコミュニティ
SOC 2 Type II、GDPRなどのセキュリティコンプライアンスに対応

Glide(スコア3.62)は、特にGoogle SheetsやExcelなどのスプレッドシートをデータソースとして、モバイルアプリ風のインターフェースを持つアプリケーションを迅速に作成できるノーコードツール。近年、Glide独自の内蔵データベース「Glide Tables」も強化され、スプレッドシートを使わずにフルスタックで開発することも可能です。

最大の特徴は、その手軽さ。テンプレートを選択し、データソース(スプレッドシート等)を接続するだけで、基本的なアプリが自動生成されます。画面レイアウトの変更や簡単な機能追加も直感的な操作で行えるため、ノーコードツールの中でも特に学習曲線が緩やかで、プログラミング未経験者でも容易に始めることができます。AIによるアプリ生成補助機能も一部提供されています。

一方で、デザインのカスタマイズ性や実装できる機能の自由度は高くありません。テンプレートベースのUIであり、複雑な条件分岐やデータ処理、外部サービスとの高度な連携機能は限定的です。そのため、多機能で独自性の高いアプリや、大規模なデータを扱うシステムの構築には向きません。利用可能なプラグインの種類も他の主要ツールに比べると少ないです。しかし、専用のコミュニティページは活発で、ユーザー同士の交流や情報共有が行われています。

価格プランは、個人利用者向けの比較的安価なプランと、チーム・ビジネス向けのプランに分かれています。

価格

  • Free: $0/月
  • Maker: $49/月
  • Team: $99/月
  • Business: $249/月
  • Enterprise: $499/月

Glideのスコア内訳

Glideの総合スコアは3.62。Glide Tablesによりフルスタック対応度(基本的な範囲で)は評価できます。また、パフォーマンス(軽快な動作)、学習曲線の緩やかさ、教育・ドキュメントの分かりやすさ、活発なコミュニティ、そして特定用途(簡易な業務アプリ等)における用途の多様性も評価されています。一方で、カスタマイズ性の低さやコードエクスポート不可の点が課題です。

結論

Glideは、ノーコード開発の入門として、またはスプレッドシートのデータを活用したシンプルな業務アプリ(在庫管理、名簿、イベント管理など)を素早く作りたい場合に最適。デザインや機能のカスタマイズに強いこだわりがなく、手軽さを重視するユーザーに向いています。

7. Quickbase ローコード、プロジェクト管理ツール構築に最適

長所短所
フルスタック・ソリューションローコードであり、ノーコードではない
コードのエクスポート機能あり非常に急な学習曲線
高い稼働率と透明性プロジェクト管理ツール以外には柔軟性に欠ける
かなり活発なユーザーコミュニティサードパーティエコシステムは他よりやや劣る
SOC 2 Type II、HIPAAなどのセキュリティコンプライアンスに対応ドキュメントは他より充実度が低い
高価

Quickbase(スコア3.58)は、主に大企業向けの複雑な業務アプリケーションやデータベースシステム構築に用いられるローコードプラットフォーム。データベース設計、ワークフロー自動化、レポート作成、権限管理などの機能を統合的に提供します。特徴的なのは、ローコードでありながらアプリケーション定義やデータのエクスポートに対応している点です。

しかし、Quickbaseはノーコードツールではありません。複雑なデータリレーションシップの定義、独自の数式やスクリプトを用いた処理の自動化など、プラットフォームを使いこなすにはデータベースやプログラミングに関する専門知識が求められ、学習曲線は非常に急です。公式ドキュメントは存在しますが、日本語の情報は限られています。ユーザーコミュニティも存在しますが、他の主要ツールほど活発ではありません。

Quickbaseは、特にカスタムのプロジェクト管理システム、CRM(顧客関係管理)、ERP(統合基幹業務システム)の一部機能などを構築するのに適しています。一方で、それ以外の用途(例: Webサイト制作、コンシューマ向けサービス)には全く向いていません。連携できる外部サービスやプラグインも、他のプラットフォームと比較して少ない傾向にあります。

価格設定は、一見するとユーザー単価は標準的に見えますが、プランごとに最低利用ユーザー数(20名または40名)が定められています。そのため、月額の最低利用料金が非常に高額になり、個人や小規模チームでの導入は現実的ではありません。

価格

  • Free trial (30 days only)
  • Team: $35/ユーザー/月 (最低 20人 合計 $700/月)
  • Business: $55/ユーザー/月 (最低 40人 合計 $2200/月)
  • Enterprise: 要問い合わせ

Quickbaseのスコア内訳

Quickbaseの総合スコアは3.58コード所有権(エクスポート機能)、エンタープライズレベルのコンプライアンスパフォーマンス、データベース中心のフルスタック対応度で高い評価を得ています。コミュニティと特定業務における用途の多様性も評価されています。しかし、非常に高い学習曲線、低いカスタマイズ性(デザイン面など)、そして高額なコストが大きな課題となっています。

結論

Quickbaseは、大規模組織において、専門知識を持つ開発者チームがカスタムの業務データベースシステム(特にプロジェクト管理関連)を構築する場合に限定的に検討されるプラットフォーム。価格と学習コストの高さから、多くのユーザーにとっては非現実的な選択肢です。

8. AppSheetノーコード(一部ローコード要素あり)、業務アプリケーション構築特化

長所短所
Google Workspace (Sheets, Drive等)とのシームレスな連携UI/UXデザインの自由度が低い(テンプレートベース)
スプレッドシート、データベース、APIなど多様なデータソースに対応複雑なロジックやデータ操作には独自の数式(Expressions)の知識が必要
オフラインでのデータ入力・同期機能大量のデータを扱う場合のパフォーマンス低下リスク
Google Cloud基準のセキュリティと管理機能作成したアプリケーションコードのエクスポート不可
豊富なテンプレートによる迅速なアプリ作成開始Googleエコシステムへの依存度が高い
自動化機能(Bots)によるワークフロー構築
複数プラットフォーム(Web, iOS, Android)で動作するアプリの自動生成

AppSheet(スコア3.66)は、主にGoogle SheetsやExcelなどの既存データを活用し、コーディングなしで業務アプリケーションを作成するためのGoogle製プラットフォーム。

  • データ連携: Google Sheets, Excel, Cloud SQL, Salesforce等に接続し、データをアプリ基盤として利用。
  • 画面作成: データに基づき、テーブル、カード、地図、カレンダー等の画面を自動生成。レイアウト選択や簡単な設定変更が可能。
  • アクション定義: データ変更やボタン操作に応じて、データ更新、画面遷移、通知送信等を設定。
  • 自動化 (Bots): データ追加や時間指定をトリガーに、データ操作、メール送信、レポート作成等を自動実行。
  • オフライン機能: ネットワークがない場所でもデータ入力が可能。オンライン復帰時に自動同期。
  • セキュリティ: Googleアカウント認証、アクセス権限設定、監査ログなど、Google Cloudの機能を利用。
  • 数式 (Expressions): データ計算、条件分岐、表示制御など、より高度な動作を実装するための独自言語。この部分がローコード要素。

価格

AppSheetには無料プランと、機能・規模に応じた有料プランがあります。Google Workspaceの一部プランにはCoreライセンスが含まれる場合もあります。

  • Starter: $5 /ユーザー/月
  • Core: $10 /ユーザー/月
  • Enterprise : $20 /ユーザー/月

AppSheetのスコア内訳

AppSheetの総合スコアは3.66。Google Workspace連携を含むエコシステムの質と、多様なデータソースに対応し業務プロセス自動化も可能な点(フルスタック対応度の一部)で高い評価を得ています。Google Cloud準拠のコンプライアンスも強みです。一方で、デザイン面のカスタマイズ性の低さ、コード所有権の欠如、そして複雑な要件に対応するための独自数式(Expressions)の習得が必要となる点(学習曲線の一部)が、総合スコアにおける課題となっています。

結論

AppSheetは、Google Workspaceを既に利用しており、スプレッドシート等の既存データを活用して社内業務を効率化するアプリケーションを作成したい企業やチームに最適。特に、現場担当者が主体となって、日報、在庫管理、簡単な承認フローなどのアプリを迅速に開発・導入する「市民開発」を推進する場合に適しています。デザインの自由度が低いため、顧客向けサービスやUI/UXにこだわりたいアプリには不向き。Googleエコシステムへの依存を受け入れられるかどうかも選択のポイントです。

9. Airtable ノーコード、データベース構築・管理に最適

長所短所
スプレッドシート感覚でデータベースを構築・操作可能画面デザインの自由度は低い
豊富なテンプレートですぐに利用開始コードのエクスポート不可、データのエクスポートも一部制限あり
拡張機能(Apps)や外部サービス連携による機能追加複雑なデータ処理や条件分岐には数式等の学習が必要
充実した日本語ドキュメントとチュートリアルユーザー数に応じた課金のため、大規模利用では高コストになる場合がある
SOC 2 Type II、ISO 27001、HIPAA、GDPR、CCPAなど各種コンプライアンスに対応AI機能は別料金または上位プラン限定

Airtable(スコア3.45)は、データベース機能に特化したツール。スプレッドシートのようなインターフェースで、直感的にデータベースを構築・操作できる点が特徴です。基本的な自動化やデータ連携を設定できるノーコード機能も備えています。ただし、画面デザインの自由度は低く、アプリのデザイン・データ・ロジック全てを内包するフルスタック開発ツールではありません。

基本的な操作はすぐに習得可能ですが、より高度なデータ連携や自動化を行うには、独自の数式や設定方法に関する学習が必要。そのための豊富な公式ドキュメントやチュートリアルは用意されています。また、サードパーティ製のテンプレート、拡張機能(Airtable内では「Apps」と呼ばれる)、外部サービス連携機能も提供。AI関連の機能も存在しますが、これらはオプション(別料金または上位プラン)です。

データベース機能が中心のため、Airtableは多くの情報を扱うプロジェクト管理、タスク管理、顧客情報管理、コンテンツ管理といった用途に適しています。

Airtableの料金体系はシート(ユーザー)単位の課金。そのため、利用ユーザー数が増えると費用がかさむ可能性があります。加えて、前述の通りデザイン機能は限定的で、AI機能の利用には追加費用が必要です。

価格:

  • Free: $0/シート/月
  • Team: $20/シート/月
  • Business: $45/シート/月
  • Enterprise: 営業担当者へ問い合わせ

Airtableのスコア内訳:

Airtableの総合スコアは3.45。各種コンプライアンスへの対応、豊富な拡張機能や連携オプションがもたらすエコシステムの質、充実した教育・リソースで高い評価を得ています。データ構造やビューのカスタマイズ性も評価されています。一方で、ユーザー数課金によるコストと、作成したコードを所有できないコード所有権の欠如が主な課題点です。

(Airtableの全カテゴリにおけるスコアを示すグラフの画像)

結論:

Airtableは、主目的が高機能なデータベースをスプレッドシートのように簡単に利用したい場合、有力な選択肢。特に、データ管理を中心とした業務改善やプロジェクト管理に向いています。

10. FlutterFlowノーコード(一部ローコード)、モバイルアプリ開発特化、Flutterコード出力

(FlutterFlowのエディタのスクリーンショット)
via

長所短所
Flutterコードのエクスポートが可能(コード所有権の確保)エクスポートしたFlutterコードの編集・活用には専門知識が必要
モバイルアプリ開発に特化した豊富なUIコンポーネントと機能サーバーダウン等、障害発生時の情報開示が少ない傾向
活発なユーザーコミュニティと豊富な公式ドキュメント・チュートリアル外部サービス連携等には一部コーディングが必要
SOC 2 Type Iなどのセキュリティコンプライアンスに対応Firebase等のバックエンド費用が別途発生するため、総コストは高めになる
操作習得には一定の学習時間が必要

FlutterFlow(スコア3.42)は、Google製UIツールキット「Flutter」を基盤とした、モバイルアプリ向けのノーコード開発ツール。ネイティブアプリ(iOS/Android)開発に特化しており、Webアプリケーション開発には制約があります。

基本的なアプリ動作(画面遷移、データ表示など)はノーコードで設定可能。しかし、外部サービス連携(API連携など)の実装には一部コード記述(Dart言語)が必要です。作成したアプリのFlutterコードはエクスポート可能。これによりコードの所有権は確保されますが、Flutterの知識がなければ、そのコードを編集したり他の環境で活用したりするのは困難です。

操作習得には一定の学習時間が必要ですが、公式の学習資料(ドキュメント、チュートリアル動画)が充実しており、活発なユーザーコミュニティも学習を支援します。

FlutterFlowはデザイン(UI)とロジック(基本的な動作)機能は内包。データ管理は主にGoogleのFirebaseとの連携で実現するため、厳密にはフルスタック開発ツールではありません。このFirebaseの利用には、FlutterFlowとは別途契約と費用が必要です。

多くのユーザーは、基本的なモバイルアプリであればFlutterFlowで迅速に構築できると評価しています。しかし、機能が複雑になると、開発に必要な工数は増加する傾向にあります。

FlutterFlowの利用料金は、前述のFirebase等の追加費用を含めると、表示されているプラン価格以上のコストがかかる点に留意が必要です。

価格:

  • Free: $0/月
  • Standard: $30/月
  • Pro: $70/月
  • Teams: $70/ユーザー/月
  • Enterprise: 営業担当者へ問い合わせ

FlutterFlowのスコア内訳:

FlutterFlowの総合スコアは3.42。活発なコミュニティコード所有権(エクスポート機能)、充実した教育・ドキュメント、そしてFirebase連携による一定のフルスタック対応度(ただし限定的)が評価されています。一方で、Firebase等の追加費用を含むコスト、一部コーディングが必要な点、障害情報の透明性の低さが課題点です。

(FlutterFlowの全カテゴリにおけるスコアを示すグラフの画像)

結論:

FlutterFlowは、モバイルアプリ開発が主目的であり、Flutterの知識がある、または学習意欲がある場合に有力な選択肢。コードのエクスポート機能を重視する開発者にも向いています。

注目すべきプラットフォーム (Honorable mentions)

トップ10には含まれませんでしたが、以下のプラットフォームも検討対象となり得ます。

  • Xano: データ処理とAPI構築に特化したローコード・バックエンドサービス。Bubble等のフロントエンドツールと組み合わせて利用されることが多い。
  • WordPress: 主にWebサイトやブログを構築・管理するCMS(コンテンツ管理システム)。プラグインを追加することで、会員サイトや予約システムなどアプリ的な機能もノーコードで実装可能。
  • Jotform: 高機能なWebフォーム作成ツール。入力されたデータに基づき、他のビジネスツールとの連携を自動化する機能を持つ。複雑なアプリではなく、データ収集や簡易なワークフロー自動化に適応。
  • Betty Blocks: 大企業向けの業務アプリケーション開発に特化したローコードプラットフォーム。他のローコードツールよりは学習しやすいとされるが、ノーコードツールよりは難易度が高い。デザイン機能は限定的。
  • Adalo: モバイルアプリ開発に焦点を当てたノーコードツール。シンプルなアプリは作りやすいが、機能が複雑になると限界がある。
  • Softr: AirtableやGoogle Sheetsなどの既存データソースに接続し、WebサイトやWebアプリのフロントエンド(見た目と操作画面)を構築するツール。データソースとSoftr、両方のサービス費用が必要。
  • Sharetribe: オンラインマーケットプレイス(CtoC、BtoCプラットフォーム)の構築専用ツール。特定用途には最適だが、それ以外のアプリ開発には不向き。
  • Supabase: オープンソースのデータベースサービス(Firebaseの代替)。データベース機能に加え、認証やストレージ機能を提供。アプリ開発のバックエンドとして利用可能だが、フロントエンド開発機能は持たない。
  • Bildr: Webアプリケーション構築向けのノーコード/ローコードプラットフォーム。学習難易度は比較的高く、学習資料やコミュニティ規模は他の主要ツールに比べて小さい。サポートはチケット制。
  • Thunkable: モバイルアプリ(iOS/Android)を開発し、アプリストア申請用のファイル(APK/IPA)を出力できるノーコードプラットフォーム。デザインとロジックは構築可能だが、データ管理機能に制約あり。

あなたにとって最適なノーコードプラットフォームは?

どのノーコードプラットフォームが最適かは、あなたが何を作りたいのかどのような機能が必要か予算はどれくらいかどの程度の学習時間をかけられるかによって異なります。

特定のツールに絞り込めない場合、または多様なWebアプリケーションを構築したいと考えているならば、Bubbleが有力な候補。Bubbleはノーコードツールでありながら、デザイン、データ、ロジックの全てをカバーするフルスタック開発が可能。多くの機能と高いカスタマイズ性を備えています。

Bubbleは無料プランから利用を開始できます。本格的に導入する前に、まず実際に試してみてはいかがでしょうか。

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