ローコードとは
ローコード(LowCode)は、ゼロからソースコードを記述して開発を行うよりも圧倒的に少ないコード量でアプリ開発を行える手法です。
ローコード開発とノーコード開発との違い
よく比較されるのがノーコード(NoCode)です。ノーコードとは、名前の通りソースコードを使わずにWebサービスやアプリケーション開発ができる手法のことです。
ローコード開発とノーコード開発は、どちらもプログラミングスキルが低いユーザーでもアプリケーション開発が可能ですが、以下の点で異なります。
ローコード開発で作れるモノ
弊社で扱っているローコードツールは「PowerPlatform」です。
Microsoft社が提供しているローコード開発プラットフォームで、お客様のニーズに合わせたシステム開発が可能。これまでに作成したアプリの一部をご紹介します。
在庫管理アプリ
在庫や帳票の管理など、紙での管理が難しい業務をアプリで置き換えることが可能です。管理者は作業進歩をリアルタイムで確認でき、煩雑なExcek管理からの脱却に成功しました。
工数管理アプリ
NFCタグを使用した自動進歩記録などの機能を持つアプリです。煩わしい現場作業の工数管理を大幅に短縮。作業者は作業前にスマホにタグをかざすだけで進歩記録ができます。
発注管理アプリ
発注の依頼や管理、承認、マスタ管理などができるアプリです。各権限者ごとにアプリや使用想定端末を設定し、シンプルなせっせ系にすることで教育コストをかけずスムーズに導入できました。2か月ほどでシステム構築が可能です。
なぜローコード開発なのか
ローコードで開発するメリット・デメリット
メリット | デメリット |
---|---|
開発コストを最小限に抑えられる 固有の業務ルールに柔軟に対応できる 運用・保守の負担が少ない 非エンジニアでも開発できる | 実装機能が制限される セキュリティ対策がプラットフォーム依存になる システムがブラックボックス化するリスクがある 動的コンテンツや複雑な要件のシステム開発には不向き |
ローコード開発が向いている・向いていない例
ローコード開発と従来の開発手法の違い
ローコード開発は費用対効果が高い
スクラッチ開発との比較
- 同じ要件のシステムを作成する場合、ローコード開発はスクラッチ開発と比べて開発期間、費用、品質の面で優位である。
- ローコード開発では、開発工数に対して早い段階で投資対効果が得られる可能性が高い。
- 早期に投資回収ができるため、次の施策や改善に移行するタイミングを早められる。
SaaSとの比較
- 開発スピードではSaaSに劣るものの、ローコード開発では初期の開発費用とランニングコストを合わせてもSaaSよりも大幅にコストを抑えられる。
- SaaSは継続的な費用が発生し、資産にはならないが、ローコード開発で作成したシステムは内製化された資産となる。
- 内製化されたシステムは、社内の業務効率化やビジネス競争力の源泉として機能する。
内製化のメリット
- ローコード開発では、社内リソースを活用して開発を内製化できる。
- 内製化により、外部委託費用を削減でき、長期的なコスト効率を高められる。
- 社内にシステム開発のノウハウが蓄積され、継続的な改善や迅速な対応が可能になる。
柔軟性と拡張性
- ローコード開発では、変化するビジネスニーズに合わせてシステムを迅速に適応させられる。
- 必要な機能の追加や変更を、低コストかつ短期間で実現できる。
- ビジネス環境の変化に対して、俊敏に対応できる柔軟性と拡張性を備えている。
技術的負債の回避
- ローコード開発では、プラットフォームによって品質と保守性が担保されている。
- スクラッチ開発と比べて、技術的負債が蓄積しにくく、長期的なメンテナンスコストを抑えられる。
- システムの安定性と持続可能性が高く、長期的な運用においても費用対効果が期待できる。
ローコードツールについてよくある質問
- ローコード開発はセキュリティ的に大丈夫?
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ローコード開発導入に否定的なユーザーの大半がセキュリティーに対する懸念を理由としていますが、各種ローコード開発ツールは豊富なセキュリティー対策を提供しているので、十分なセキュリティー対策を施したシステム開発が可能でしょう。
- ローコード開発で使うツールは?
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下記記事でおすすめツールを13つ紹介しています。ぜひご覧ください。
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