MVP開発とは?費用相場からメリットまでを徹底解説!

MVP開発とは?費用相場からメリットまでを徹底解説!

MVP(Minimum viable product)開発とは、直訳すると「顧客に価値を提供できる最小限の製品開発」を意味する開発手法です。

MVP開発は、スタートアップや新規事業を立ち上げる際など、顧客のニーズがあるか分からない段階で、プロダクトを試験的に検証するために行われます。

小さくスタートして、顧客の反応をみながら素早く改善を繰り返すことで徐々にプロダクトを大きくするため失敗のリスクを抑えながら成果に導くことが可能です。

しかしながら、「MVP開発はどのように進めたら良いの?」「MVP開発に注意点はある?」と疑問を持つ方もいるでしょう。

そこで本記事では、ノーコード・ローコードツールを用いた高速開発サービス「BOLT」を運営する当社が、MVP開発のメリット・デメリットから、MVP開発に成功するためのポイントまで徹底解説します。

本記事をお読みいただくことで、MVP開発を正しく実践できるようになるため、新規事業の失敗リスクを抑えることにもつながります。新規事業をご検討中の経営者様や、MVP開発をご検討中の事業責任者様はぜひご覧ください。

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目次

MVP開発の概要

MVPの概要

そもそもMVP開発とはどういったものかわからない方に向けて、ここではMVP開発の基本・概要を解説します。

MVP開発とは?

MVPとは「Minimum Viable Product」の略称で、「顧客に価値を提供できる最小限の製品」のことを指します。

つまりMVP開発とは、見込みユーザーに対して「こんなサービスがあったら喜ばれるのではないか?」といった仮説をもとに、最小限度の機能だけを実装し素早くリリースする開発手法です。

元々MVPの概念は、シリコンバレーの起業家スティーブ・ブランク氏と、エリックリース氏らによって提唱されました。

エリック氏は「リーンスタートアップ(Lean Startup)」という、スタートアップ企業の仮説検証を体系化した書籍を出版しました。その書籍の中で、小さく速く失敗しながら、仮説検証のサイクルを回していく手法を紹介しており、中でもMVP開発は非常に重要な役割を担うと述べています。

通常のソフトウェア開発との違い

MVP開発と通常のソフトウェア開発の違いは、短期間で仮説検証を繰り返しながらスピーディーに開発していく点です。

通常のソフトウェア開発の場合、バグやエラーを出さないために、時間を掛けて完成品を作り上げていきます。一方、MVP開発は必要最小限のコア機能だけを実装し、まずは顧客に使ってもらうことで「とにかく速く検証を行う」ことを重要視します。

社会環境が急激に変化する現代において、何が正解か誰にもわかりません。まずは小さくスタートし、ユーザーの声に耳を傾け、その要望・要求に対し柔軟かつスピーディ改善を繰り返すMVP開発は、時代に合った手法であると近年注目を集めています。

MVP開発の目的

MVP開発の目的

新規事業の立ち上げる際にMVP開発を行うことで、システム開発にかかる労力や開発コスト削減につながる上、顧客ニーズを捉えたスピーディな開発が可能です。

MVP開発の目的は主に3つあります。

  1. 事業の仮説を立てやすくするため
  2. 大きく失敗しないようにするため
  3. 顧客ニーズをより正確に知るため

それぞれの目的について詳しく解説していきます。

事業の仮説を立てやすくするため

新規事業は、10回やって1回成功すれば御の字と言われています。それほど、新規事業の難易度は高く、特にWEBサービスの多くはリリース後3年以内にクローズするケースも少なくありません。

それだけ市場の変化スピードが早く、なにが正解かわからない時代だからこそ、アイデアひとつで成功する可能性は十分にあります。そこで重要になるのが、事業の仮説をしっかりと立て、それを小さく・素早く検証することです。

「こんなニーズがあるのではないか?」「こんなサービスがあったら喜ばれるのではないか?」と仮説を立てたら、最小限の機能だけですかさずリリースすることができます。

本番リリースまで何ヶ月もかけていては、他社に先を越されてしまうかもしれませんし、時間と労力を掛けた割にニーズがなかったということもあります。

仮説に基づいて小さくリリースし、仮説が合っているかユーザーの反応を得ながら検証を繰り返すことで、大きな失敗を回避しながら開発を進めることが可能です。

大きく失敗しないようにするため

MVP開発は小さく・素早くリリースするので、もしそこでユーザーの反応がなければすぐに開発を止めることができます。

特に、大規模開発に多くみられるウォーターフォール型開発の場合は、要件定義から詳細設計、開発スケジュール、開発予算まですべて決まっているため、途中での仕様変更はかんたんにできません。

そのため、リリース後に思ったようにユーザーからの反響が得られかった場合は、それまでに費やしたコスト・時間が無駄になってしまいます。

ここで損切ができず「もっと機能を追加実装すればユーザーは振り向くはず」と開発を進めてしまうと、さらに開発コスト膨れ上がり、結局大きな損害をもたらす可能性もあります。

そのため、必要最小限の製品から小さくはじめて、期限までにゴールを達成できなければ、思い切ってストップすることも重要です。

顧客をより正確に理解するため

MVP開発は顧客となる想定ユーザーを正確に理解するために活用します。最小限の機能でプロダクトを開発し、試しにリリースすることで市場の反応を見ることができます。

今はSNSでかんたんにユーザーの反応を見れる時代です。「このアプリすごく便利!」といったように、だれが、いつ、どんなときに使ってくれているか、さらに満足している点、不満に感じている点をリサーチ知ることができます。

それによって、よりターゲット層に合った開発が可能になります。

MVP開発の5つのメリット

MVP開発の主なメリットは以下の5つが挙げられます。

  1. 顧客が製品を求めているのかどうかを知れる
  2. ムダな時間を使わずに済む
  3. 先行者利益を狙うことができる
  4. 仮説検証をスピーディに行える
  5. 開発費用を抑えられる

それぞれメリットを詳しく解説します。

顧客が製品を求めているのかどうかを知れる

開発した製品・サービスが市場に求められているかどうかを知るためには、実際に製品を使ってもらい、フィードバックを受けることが重要です。

MVP開発は、実際に体験できる製品・サービスを低コストで開発できるため、顧客の反応を知るために最適な方法です。

ムダな時間を使わずに済む

MVP開発として、必要最小限の機能だけ開発することで、開発にかかる時間を最小限に抑えることが可能です。

はじめからあらゆる機能を開発に盛り込んでしまうと、開発期間が長くなりますし、ユーザーの反応が悪かった場合に、何がいけなかったのか検証するのが困難になります。

MVP開発の場合はサービスリリース後、ユーザーからのフィードバックや、解析ツールをもとに素早く検証・改善を行うため、効率的に進めることが可能です。

先行者利益を狙うことができる

先行者利益とは、誰よりも早く新しい市場に参入をしたり、自ら新しい市場を作り出すことで、その市場における優位な立場を確立することです。

たとえば、インターネット市場の黎明期から顧客を獲得してきた企業は、現在においてノウハウ・ブランド力ともに競争優位を獲得していることは少なくありません。

MVP開発は、仮説とアイデアひとつでイメージを形にし、小さく素早く市場にリリースすることで反応を知ることが可能です。もし、その市場にまだ競合が不在でユーザーの反応が高いようであれば、先行者利益を獲得できるチャンスでもあります。

仮説検証をスピーディに行える

MVP開発は、想定するユーザーに対して、最小限の機能だけを実装したサービスを素早く市場に展開する手法です。展開後はユーザーにヒアリングを行い、フィードバックを得ることで、仮説が正しいかを素早く検証できます。

はじめから機能をたくさん加えすぎると開発に時間が掛かりますし、どれが良くてどれが悪いのかといった検証がしにくくなり、開発スピードが落ちてしまいます。「最小限度の機能実装」を「ハイスピード」で実現することがMVPのポイントです。

開発費用を抑えられる

MVP開発は想定されるターゲットに対し、最小限度のコスト・機能実装で仮説検証を繰り返すため、開発費用を抑えながら開発を進めることができます。

開発予算を大きく掛けて高性能なサービスを開発したとしても、それが市場に受け入れられなければ想定よりも売上が伸びないだけではなく、サービスの維持にコストが掛かり、経営状況に支障をきたす要因になりかねません。

最小限・最速で改善を繰り返すことは、結果として開発費用の抑制につながります。

MVP開発の5つの注意点

MVP開発はプロダクトの失敗リスクや開発コストを抑えながら進める堅実な開発手法です。しかし中にはMVP開発が向かない場合もあります。ここではMVP開発の注意点を解説します。

複雑で規模の大きいサービスには向かない

MVP開発は思いついたアイデアをすぐに形にする開発手法ですが、そのアイデアが壮大で、多くの機能を必要とするような複雑な開発には向きません。

具体的には、リリースまでに2ヶ月以上掛かるような場合はMVP開発向きではないといえるでしょう。着想から1ヶ月以内、早ければ1週間〜2週間程度でリリースできるものが向いています。

ウォーターフォール型の開発には向かない

MVP開発は、大規模開発に導入されるようなウォーターフォール型の開発には向きません。ウォーターフォール型とは事前に要件定義・開発スケジュールをしっかりと決めてから進める手法です。

MVP開発の場合は、素早く市場にリリースすることでユーザーに受け入れられるか確認しながら進める開発手法であるため、仕様が変更になることを前提に開発を進めていきます。

そのため開発が始まってから仕様変更が行いにくいウォーターフォール型はMVP開発と根本的に開発手法が異なるため注意が必要です。

ユーザーの意見を取り入れすぎない

MVP開発ではユーザーの意見が参考になりますが、ユーザーの意見を何でもかんでも取り入れてしまうとコンセプトがブレてしまいます。ユーザーの意見を参考にすることは手段であり、目的ではありません。

あくまで、そのサービスを通じてどんな価値を提供したいのか?どんな課題を解決したいのか?に絞って意見を取り入れていくようにしましょう。

UI/UXにはこだわる

MVP開発は最小限の機能でリリースしますが、UI/UXなどのデザインまであまりに簡素にしすぎてしまうと、そもそもユーザーが使ってくれない可能性があります。UI/UXなどの見た目や操作性はユーザーの興味・関心を惹く大切なポイントです。

いくら画期的なサービスでもデザインが古かったり、操作性が悪ければ使いたいと思われないでしょう。そのため、MVP開発であってもUI/UXにはしっかりとこだわることが大切です。

フィードバックを求める際は具体的に質問をする

MVP開発ではユーザーの意見が大切ですが、フィードバックを求める際は具体的な質問を用意することが大切です。たとえば、「◯◯機能について5段階評価をつけてください」「最も便利だと思った機能を3つ選択してください」のような質問であれば、検証・評価を効率的に進めることができます。

反対に、抽象的な質問では回答も曖昧になってしまうため、ユーザーによって回答がブレてしまい、正しい検証ができなくなります。

MVP開発を成功するための3つのポイント

MVP開発は、単に「とにかくやってみよう」と見切り発車で進めることではありません。想定ユーザーは誰か、最終的なゴールイメージ、具体的な開発プロセスにいたるまで、事前に計画を立てることが重要です。

ここではMVP開発を成功させるためポイントを3つ解説します。

開発者(PM)自身がMVP開発の背景・意図を理解する

開発プロジェクトのPM(プロジェクトマネージャー)は、プロジェクトの全体管理を担う重要な役割を担います。MVP開発はユーザーの声を参考にしながら検証・改善を繰り返すプロセスを踏んでいくため、判断の連続です。

またユーザーの声をすべて反映していては、プロダクトの軸がぶれてしまいます。そのため、最終的にどのようなサービスを作りたいのか?といったゴールイメージを持ち続けながら、一歩ずつゴールに近づけていく必要があります。

MVP開発に必要な要件・機能を最小限に絞る

MVP開発は、あれもこれも機能を実装するのではなく最低限の機能でリリースすることです。なぜなら、そのサービスを必要とするユーザーがいるのか正しく把握する必要があるからです。最低限のコア機能だけを持つサービスで受け入れられなければ、機能を追加したところでユーザーが増えることはありません。

つまり、一言で「これは〇〇ができるサービスです」と説明できるようなサービスからスタートし、ユーザーの声を聞きながら、さらにユーザーにとって役立つ機能を実装していきます。

開発体制は経験豊富なエンジニアを中心とした少数精鋭で構成する

MVP開発は小さく・素早くプロダクトを作る手法です。リリース後は、そこからさらに検証・改善を繰り返すことで、目指すゴールに近づけていきます。些細な改善でも即時に実行する必要があるため、開発体制は少数精鋭で臨む必要があります。

組織人数が増えるごとに、連絡系統やマネジメントの負担が増えるため、開発スピードが遅くなるもの。開発メンバー全員がプロダクトの目的・ゴールを認識し、何か要望や改善が必要なときには、即座に対応できるような個々のスキルと対応力が求められます。

MVP開発の成功事例

MVP開発の成功事例

本項では、実際にMVP開発から始めて大きく成功した国内企業の事例を紹介していきます。

Yahoo!

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画像参照元:「ヤフオク!」公式サイト

ヤフーでは、Yahoo!JAPANアプリなど数多くのサービスでMVP開発が取り入れられています。元々、ヤフーでは2015年までウォーターフォール型による開発が主流であり、小さくテストを繰り返すアジャイル開発はほとんど行われていませんでした。

しかし、2015年末にヤフオク!のスマホアプリ開発にアジャイル型開発を取り入れた際、手戻りが激減し、開発期間の大幅短縮に成功。その成功結果からアジャイル型開発の専門組織部隊「8209Labs(ヤフオクラボズ)」を発足し、新たなサービス開発を行う際にはMVP開発による、短サイクルかつ素早い開発・リリースを行っています。

ヤフーCMO室の河合氏はMVP開発について次のように発言しています。

製品やサービスを完成させてから世に問うこれまでのやり方では、確かさが向上しない。だからリーン・スタートアップでいう「MVP(Minimum Viable Product:機能する最小限のプロダクト)」を短期間で提供し、市場からのフィードバックを得て修正・改善するサイクルを高速に回していくべきだ

引用元:ヤフーは、「リーン」にどう取り組んでいるか(ITMedia)

食べログ(株式会社カカクコム)

食べログの公式サイトトップページ画像
画像参照元:「食べログ」公式サイト

月間ユニークユーザー1億人を超える国内最大規模のグルメサービス「食べログ」は、すでに完成されたサービスようですが、現在も市場ニーズやユーザーの反応を見ながら、機能の拡充や変更を継続的に行っています。

そもそも、リリース当初はグルメ本の情報を元にした「手打ちデータベース」のようなサービスでした。食べログを運営する株式会社カカクコムでは、「ユーザー本位」を創業以来一貫して掲げており、開発者本位ではなくユーザーの声に耳を傾けることでサービスの拡充を継続。小さく始めて素早く改善を続けたことによって、現在では誰もが知る国内有数の巨大サービスへと成長しました。

Freax(株式会社Spectra)

Spectraの公式サイトトップページ画像
画像参照元:「Spectra」公式HP

株式会社Spectraが手掛ける「Freax」は好きなアーティストのライブ・チケット情報を見逃さないようにお知らせしてくれるスマホアプリです。フォローしたアーティストのライブ・チケット情報をプッシュ通知で知らせてくれるといったシンプルな機能で、人気アプリとなっています。

Freaxを手掛けるSpectra代表の浅香氏は、自身がミュージシャンとしてバンド活動をしていたときに、ライブ告知をしたにもかかわらず「知らなかった」「知ってたら行きたかった」と言われた経験から、サービスの着想にいたりました。

浅香氏はMVP開発でプロトタイプを作成した後、LINEやTwitterなどのSNSを活用し、コストを掛けずに素早くニーズ検証とUXの磨き込みを行いました。まずは、自身の周りにいるライブによく行く知人からはじめ、徐々に遠い距離にいる人達に向けたアンケートを実施したことで、一定ボリュームのニーズがあることを把握。その後ユーザーに使ってもらいながら、機能追加やUXを磨き込みました。

MVP開発の方法

MVPを開発する方法

一言でMVP開発といっても、いくつかのパターンが存在します。ここでは、実際に新規事業の検証によく使われるMVP開発の種類について解説します。

プロトタイプ

MVPと聞いて大半の人が思い浮かべるのが、プロトタイプでしょう。

プロトタイプは、デモンストレーションや顧客の意見を得るために作られる試作品のことを意味します。

オズの魔法使い

オズの魔法使いは、プロトタイプを制作する際の『開発作業』を省くことで、制作時間とコストを削減し、より速く検証する手法を意味します。

ユーザーテストを行うためにはプロトタイプが必要不可欠ですが、プロトタイプをシステム開発によって実現すると、時間とコストがかかってしまいます。

そこで、ユーザーには特に機能をもたないハリボテの画面のみ提示します。その画面を人が裏で操作することで、ユーザーは実際にシステムが稼働しているように感じさせるのです。

アメリカで成功した靴のECサイト「Zappos」も、当初は靴の画像が掲載されたサイトだけを用意して、注文が入るたびに創業者が実際に靴を買いに行って発送を行っていたそうです。

Zappos公式サイトトップページ画像
画像参照元:「Zappos」公式HP

ちなみにオズの魔法使いという名称は、童謡『オズの魔法使い』に由来します。

童謡のクライマックスシーンでは、恐ろしい姿をした大魔法使いオズが現れます。人々はその姿に恐れおののきひれ伏しますが、実際はカーテンの影から貧相な老人が装置を操っていただけだった。という結末を例えています。

スモークテスト

顧客に製品やサービスに興味を持っているのかどうかを調べるための手法がスモークテストです。スモークテストには、紹介ビデオとプレオーダー形式の2パターンがあります。

サービス紹介動画や事前登録サイトを公開して、それらの反応をみることで顧客の需要があるのかどうかを見極めます。

以下の動画は、ファイル共有サービスとして成功を収めたDropBoxのサービス紹介動画です。Dropboxが公開したサービス紹介動画は大きな反響を呼び、DropBoxの登録者数が70,000人も増加しました。

コンシェルジュ

すべてのことを手動で行うのがコンシェルジュです。顧客とのコミュニケーションを通じて、顧客からの意見を受けやすいことが特徴です。

部屋を貸したい人と、旅行などで宿泊先を借りたい人のマッチングサービスAirbnbは、当初、ユーザーが利用する上で、写真が重要なのではないかという仮説をもってMVPを構築しました。

実際に予約数が数倍に増えたという検証結果をもとに、Airbnbは写真撮影サービスを行い成長を続けています。

Airbnb公式サイトのトップページ画像
画像参照元:「Airbnb」公式HP

MVP開発の費用相場

MVP開発の費用相場

これまで見てきたとおり、MVP開発には様々なパターンがあり、新規事業の性質によってどのようなMVPを開発するかが決まると言えるでしょう。

その上で、MVPとして『WEBサービスのプロトタイプを開発』を外注した際には、200万円前後の費用がかかると見積もっておくといいでしょう。

これは、事業に応じたプロトタイプ提案から開発までを請け負った場合の開発費となります。

500万円〜1000万円ほどかかる通常のソフトウェア開発に比べ、MVP開発の場合はコストを抑えて外注できることが分かります。

関連記事:【Webサービス】プロトタイプ開発の意味は?費用相場やメリットも解説

MVP開発に最適なノーコード開発とは

「MVP開発のメリットはわかったけれど具体的にどのように開発したら良いかわからない」「自社にはエンジニアがいないため外注するのにコストが掛かる」といった場合には「ノーコード開発」がおすすめです。

ノーコード開発は、ソースコードを使ったプログラミングなしでアプリケーション開発が行える手法です。ソースコードを使わないため、非エンジニア人材でもアプリ開発が可能。さらに、開発工数が少ないため、短期間でリリースまで行うことが可能です。

ノーコード開発を行うためにはノーコード開発ツールを活用します。

ノーコード開発ツールのメリットは、

  • クラウド環境で開発できるためサーバー構築が不要
  • 導入費用が安く、月額数千円程度で運用できるツールがほとんど
  • ドラッグ&ドロップの直感的な操作でアプリ開発が可能

といったことが挙げられます。

ノーコード開発について詳しく知りたい方は「ノーコード開発とは?注目の背景を初心者にも分かりやすく解説」の記事をご覧ください。

さらに、ノーコードツールには具体的にどのようなサービスがあるか知りたい方は「ノーコードツールおすすめ36選!アプリ開発から自動化ツールまで!」の記事をご覧いただくと、最適なツールが見つかります。

まとめ|MVP開発はコストを掛けずにアイデアを素早く形にできる

本記事ではMVP開発について、概要からメリット、具体的な開発事例まで紹介してきました。

MVP開発とは、やりたいことに対し最低限の機能でリリースする開発手法です。リリース後は、ユーザーのフィードバックを得ながら、小さく素早く改善を繰り返すことで、より多くのユーザー獲得に繋げることが可能です。

何が正解かわからない現代だからこそ、MVP開発のように小さく・素早く開発を進めることは時代にマッチしており、今やソフトウェア・ITビジネス運営において主流になっています。

本記事でご紹介したように、MVP開発を進めるためにはいくつかの方法がありますので、導入をご検討中のご担当者様は、自社の目的やゴールに最適な方法を模索してみてください。

また、システム開発の外注先選びでお困りの方は、弊社までお気軽にご相談ください。

ノーコード・ローコードを用いた開発事例の共有ツール選定のサポートから要件定義実際の開発支援まで包括的にサポートさせていただくことが可能です。

システム開発を失敗しないために、弊社が相見積もりの取得までをサポートさせていただくことも可能です。むやみな営業電話などは決して行いませんので、まずは無料のご相談をお待ちしております。

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BOLTは、国内初のNoCode(ノーコード)/LowCode(ローコード)による開発に特化したシステムの受託開発・導入支援サービスです。
BOLT編集部が執筆するコラムでは、ノーコード・ローコードツールの使い方や事例紹介、システム開発の基本知識などを取り上げています。ノーコード・ローコードの開発に興味をお持ちの方やお困りの方はお気軽にお問い合わせください。

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Excel(エクセル)は多くの企業内で導入され、表計算やVBAによるマクロ機能が充実していることから、顧客管理や施工管理、品質管理など多くの業務管理に活用されています。

しかし、複数人同時での共同作業が行えなかったり、業務が複雑化、さまざまな場所にデータが点在することから管理が煩雑、属人化してしまいます。

本ウェビナーでは、Excelでの業務管理に限界を感じている経営者、管理職、現場社員の方達に向け、脱Excelをローコードツールで実現する方法を紹介しています。

ウェビナー目次

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  • 代替ツール(SaaS)の課題
  • 脱Excelをローコードで実現しませんか
  • ケース別の業務改善例

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