プロトタイプ開発の意味は?費用相場やメリットも解説

【Webサービス】プロトタイプ開発の意味は?費用相場やメリットも解説

Webサービスのプロトタイプ開発について説明する前に「Webサービス」「プロトタイプ」とは何か紹介します。

「Webサービス」は、一般ユーザーがWebサイト閲覧と同様にWebブラウザによる表示・操作して利用可能にするインターネット上のサービスを示します。

「プロトタイプ」は、原型・試作品の和訳とされる英単語です。IT,ICT業界では、ハードウェア開発の量産前の試作品を示します。

また、動作・機能を確認するために最小限の規模で試作したソフトウェアを示します。

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目次

プロトタイプ開発の概要

Webサービス仕組みの初期段階で、必要最小限の機能を試作開発したものをプロトタイプと言います。

この試作品を基にして試験・評価・修正のサイクルを何度も繰り返しながら徐々に完成度を高めていく手法をプロトタイピング開発技法と称します。

プロトタイプ開発とは?

プロトタイプ開発は、Webサービス提供プロジェクトの早期段階で試作品を作成して、その試作品を発注元に試験・評価してもらう開発技法です。

通常のソフトウェア開発との違い

プロトタイプ開発と製品班・実装版の開発との相違を紹介します。Webサービス提供システムを早期の段階で確認することで、費用を最低限に抑えることができます。

量産品・実装版の開発工程に遷移してからの仕様変更は膨大な費用が必要です。その仕様変更を抑止するためにプロトタイプ開発を導入します。

プロトタイプ開発の目的

プロトタイプ開発の目的を紹介します。プロトタイプ開発は、Webサービス・アプリケーション開発中に発生する仕様変更による手戻り・費用増加のリスクを抑制する目的で採用されます。

初期段階で必要な機能を明確にした上でアプリケーション開発します。そのため大幅な手戻り・費用増加のリスクを抑止します。

開発リスクの軽減

初期段階でフィードバックを得られることです。プロトタイプ開発を作成することで、問題の早期発見が実現できます。

量産品・実装版の開発を開始してから仕様変更が発生したとき、それまでの作業が無駄になるリスクを抑止することができます。

仕様認識の共有化

発注元と開発先の認識(仕様)の乖離に解消に繋がります。プロトタイプ開発版を発注元で使用確認・検証することで、発注元との認識の乖離を抑止できます。

認識の乖離は、発注元と開発先との要件定義・概要設計の共有化がされていないことです。

仕様変更の手戻り抑制

量産品・実装版を開発するために、プロトタイプ開発をすることで開発コストを軽減することができます。

量産品・実装版の開発工程に遷移してからの仕様変更は手戻り・費用増加に繋がります。プロトタイプ開発中に仕様変更を組み入れることができる開発技法です。

プロトタイプ開発のメリット

プロトタイプ開発のメリットを紹介します。Webサービスやスマートフォンアプリケーション、パソコンソフトウェア開発においてプロトタイプ開発採用するケースが多いです。

初期段階で仕様を確定できる

発注元・一般ユーザーのニーズを満たすアプリケーションを開発し易いことです。プロトタイプ開発は初期段階で試作品を作成して、発注者・一般ユーザーから意見・仕様変更を受け取ります。

発注元・一般ユーザーからの意見・仕様変更を踏襲した量産品・実装版を製作するために、ニーズを満たすアプリケーション開発を実現させます。

開発コスト費用の軽減化

手戻り工数や追加費用を削減ができます。プロトタイプ開発は手戻り工数・追加費用を最低限に抑えるために開発費用を軽減することができます。

事前に多岐に渡る試験を実施しても、全ての性能を問題なく発揮するアプリケーションを完璧に開発できるとは限りません。量産品・実装版の開発工程で想定外の不具合・仕様変更が生じたときは、多大な手戻り・追加費用が発生するケースは多々あります。

プロジェクト開発リスクを低減できることは、プロトタイプ開発の大きなメリットです。

仕様の認識を共有化できる等

仕様の認識を共有化することに最適です。プロトタイプ開発でWebサービス・アプリケーションを製作することで、プロジェクトメンバー全体で認識の共有化が図れます。

要件定義だけでは最終的なアプリケーション仕様を想定するのは難しくなります。発注元・開発先で仕様の共有化が図られない可能性があります。

発注元・開発先で仕様の認識に乖離がある状態でアプリケーション開発を進めていくと、想定外な不具合が生じるようです。

しかし、プロトタイプ開発は試作品を作成するので、発注元・開発先間で量産品・実装版に関する仕様の認識を共有化できます。カットオーバー後のトラブルが生じるリスクを低減できます。

プロトタイプ開発の費用相場

プロトタイプ開発の種類別費用の相場は下記表の通りです。

ソフトウェアの種類 費用相場(下限) 費用相場(上限)
1 ショッピングカート・EC機能開発 100万円 300万円
2 商品カタログ・パンフレット作成 50万円 100万円
3 通話系・メッセージアプリケーション開発 100万円 500万円
4 各種アプリケーション・ツール系開発 50万円 300万円
5 ゲーム系ソフトウェア開発 300万円 1,000万円
6 ソーシャル・ネット・ワーク位置情報開発 500万円 1,000万円
7 Webサービス上の課金系ソフトウェア開発 (Amazonなどの通販購入・音楽サイトの楽曲をDL購入して使用権を購入する仕組み) 10万円(1) 20万円(1)

(1)過去の開発実績資産を基に修飾利用してプロトタイプ開発したケースでの参考金額です。

プロトタイプ開発の機能別費用の相場は下記表の通りです。

機能の種類 費用相場(下限) 費用相場(上限)
1 Webサービスへのログイン機能開発 10万円 20万円
2 アプリケーション内の決済機能開発 20万円 50万円
3 ブッシュ通知機能(サーバ側からの情報通知) 10万円 100万円
4 ナビゲーション機能開発 2万5,000円 5万円
5 画面表示切換え機能開発(縦表示⇔横表示) 5万円 10万円
6 位置情報表示機能開発 10万円 25万円
7 チャット・メッセージ機能開発 20万円 40万円
8 多システムのアプリケーション連携機能開発 5万円 40万円
9 Webサービス画面実装機能開発 10万円 100万円

まとめ

試作品を作成する工数が必要ですが、量産品・実装版の開発工程で大幅な手戻り・仕様変更が生じるリスクを抑制することができ技法が、プロトタイプ開発です。

不確実性の高い新規分野は、プロトタイプ開発でリスクを低減させることが有効的です。

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