GPT Storeとは?未来を創るAIマーケットの特徴と利用方法を解説

2024年1月10日にリリースされた「GPT Store」。これはOpenAIの言語モデル「ChatGPT」を活用したアプリケーションやツールを発見、利用できるマーケットプレイスです。2024年1月にリリースされて以来、世界中で数多くのオリジナルChatGPTが公開されており、注目を集めています。

しかし、「そもそもGPT Storeを使って何ができる?」「GPT Storeを使うにはどうすれば良い?」とお悩みの方も多いでしょう。そこで本記事では、GPT Storeの概要から特徴、使い方、注意点まで、一通りをわかりやすく解説。これからGPT StoreでオリジナルChatGPTを公開したい方は必見です。

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目次

GPT Storeとは

「GPT Store」とは、OpenAI社の生成AI「ChatGPT」内で利用できるGPTsという機能で作ったオリジナルChatGPTを、ほかの人も使えるように公開するためのマーケットプレイスです。

例えるなら、Appleの「AppStore」やGoogleの「PlayStore」のようなアプリストアをイメージするとわかりやすいでしょう。GPT Store内では、ほかの人が作ったオリジナルChatGPTを使ったり、自分が作ったものを公開することが可能です。

すでに300万を超える数のオリジナルChatGPTが公開されており、個人利用で役立つものからビジネスに生かせるものまで多岐にわたります。

GPT Storeでは収益化プログラムの実装が予定されており、開始されれば、AI市場にさらなる拍車がかかりそうです。

GPT Storeの特徴

GPT Storeには以下の特徴があります。

  • GPTsで作ったオリジナルChatGPTを収益化できる
  • チーム及びエンタープライズ向けの管理機能

GPTsで作ったオリジナルChatGPTを収益化できる

OpenAI公式サイトには「アメリカで第1四半期からGPTビルダー収益化プログラムを開始する予定」と記載があります。

Builders can earn based on GPT usage

In Q1 we will launch a GPT builder revenue program. As a first step, US builders will be paid based on user engagement with their GPTs. We’ll provide details on the criteria for payments as we get closer.

訳:ビルダーは GPT の使用量に基づいて収入を得ることができます

第 1 四半期には、GPT ビルダー収益プログラムを開始します。最初のステップとして、米国の建設業者は GPT に対するユーザーの関与に基づいて報酬を受け取ることになります。支払い基準の詳細については、決まり次第お知らせいたします。

引用:Introducing the GPT Store(OpenAI)

GPTsで作ったオリジナルChatGPTの使用量に応じて報酬を受け取れるようで、2024年4月3日現在では、一部のトップビルダーにのみ収益化プログラムの概要が伝えられています。

しかし、現時点では収益化基準や単価などは公開されていません。また、海外では2024年5月1日より開始されるようですが、日本でいつ開始されるかは未定です。

そもそも「GPTsってなに?」と思っている方へ、以下の記事で分かりやすく解説しています。ぜひご覧ください。

チームおよびエンタープライズ向けの管理機能

GPT Storeのサービス提供と同時に、法人向けプラン「Team」「Enterprise」も追加されました。

チームプランでは、専用のプライベートGPT Storeを利用でき、参加メンバー内でオリジナルChatGPTの共有が可能です。自社内の業務に最適化されたChatGPTを使うことで作業の効率化が図れます。

エンタープライズプランでは内部専用ChatGPTの共有や、社内でどの外部ChatGPTを利用できるようにするかの選択など、高度な管理機能が使用可能。セキュリティとプライバシー管理が強化されているので、より社内で採用しやすくなっています。

GPT Storeを利用する方法

ここからはGPT Storeの利用手順を解説します。(利用できるのは有料プラン契約者のみ)

まずはChatGPTにログインし、画面左の「Explore GPTs」からGPT Storeにアクセスします。

GPT store access

GPT Storeトップページです。ここでは1週間の厳選トップピックやトレンド、ChatGPTチーム作のオリジナルChatGPTなど、カテゴリ別で紹介されています。

gpts top

検索窓からオリジナルChatGPTを検索可能。日本語で入力すると日本の方が作ったオリジナルChatGPTが出てきます。

resently used

トップ画面左上からオリジナルChatGPTを作成したり、公開することができます。その際に公開範囲が選べますが、「Everyone」に設定することでGPT Storeでの公開が可能です。

my gpts

GPT Storeで収益化する方法

詳しい収益化の手順は現在のところ公開されていません。現状、一部のトップビルダーにのみ先行で収益化プログラムが実施されており、そのフィードバックを受けて方針を決めるといわれています。

収益化の全貌は明らかになっていませんが、ウェブサイト生成GPT「Grimoire」開発者のNick Dobos氏あてにOpenAI社からメールが届いており、そこには以下の文言が書かれてたそうです。

  • トップクリエイターには月額1,000ドル以上の最低報酬を保証
  • オリジナルChatGPTの使用量に応じて追加の収益を得られる

あくまでトップビルダーの話であり、今後変更される可能性は大いにあります。しかし、役に立つオリジナルChatGPTを作って評価されれば、収益化の対象になることは間違いなさそうです。

GPT Storeを利用する際の注意点

GPT Storeを使う上で、以下のような注意点があります。

  • ChatGPTの有料プランを契約する必要がある
  • 何も設定しないと実名で公開される

それぞれ詳しく解説します。

注意点1:ChatGPTの有料プランを契約する必要がある

GPT Storeを利用できるのは「ChatGPT有料プランを契約したユーザーのみ」です。無料プランだと、公開することもオリジナルChatGPTを使うこともできません。利用するには月$20(1$=151.75円として約3,035円)を払う必要があります。※2024年4月時点。料金ページはこちら

Chat GPT有料プランでは最新バージョンの「GPT-4」が使用可能。従来のGPT-3.5と比べて飛躍的に進化しており、誤字脱字の少なさや応用能力などが向上しています。その他、ネット検索やプラグイン追加の機能もあるので、さらにChatGPTを活用したい方は検討してみてください。

注意点2:何も設定しないと実名で公開される

作成したオリジナルChatGPTを公開するとき、設定しないと作成者に「By 〇〇〇」と表示されます。〇〇〇の部分には、ChatGPT有料プランを契約する際に入力した請求先の情報、すなわち必然的に実名が入るので注意しましょう。

実名表記を防ぐには、以下の方法があります。

  • Webサイトを登録する
  • 請求先を変更する

一番効果的なのは「Webサイトを登録する」ことです。自分がWebサイトを持っている場合、ドメイン名を設定することで「By ~.com」などの表記になります。サイトの紹介にもなるのでこの方法がおすすめです。

まとめ

ここまで、GPT Storeの基本や利用方法、注意点を解説しました。GPT Storeは、AIの可能性を広げるプラットフォームです。AI技術の活用がさらに身近なものとなり、多様なニーズに応えるオリジナルChatGPTの開発・共有が加速するでしょう。

収益化の展望はAI市場に新たな動きをもたらし、個々の創造性やビジネスへの応用が期待されます。GPT Storeを活用して運営の効率化、顧客エンゲージメントの向上、そして新たな収益機会の創出などに繋げていきましょう。

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