ノーコード開発は、プログラミングの知識がない人でもアプリケーションを開発できる手法として、近年注目を集めています。
ノーコード開発について学びたいと考えた際、まずは本から基礎的な知識を身に着けることが上達の一歩目として最適です。
この記事では、ノーコード開発を学びたい方に向けて、ノーコード開発に関する書籍の選び方やおすすめの本、ノーコード開発を本以外で習得するための方法についてご紹介します。
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ノーコード開発を学べる本の選び方
ノーコード開発についての書籍は数多くありますが、どのような観点ではじめの本を選べばよいでしょうか。
はじめに本の選び方について3つのポイントをご紹介します。
情報が網羅的にまとめられているか
ノーコード開発を学ぶための本を選ぶ際、まず考慮すべきは情報が網羅的にまとめられているかどうかです。
一冊の本で網羅的にノーコード開発の基本から応用までを習得できる本をはじめに読むことがおすすめです。たとえば、具体的なツールの使い方からプロジェクトの管理方法まで詳細に説明されている本は、読者にとって非常に有益です。
このような本を選ぶことで、時間と労力を節約しながら効果的に学習を進めることができます。
自身のレベルに合っているか
本を選ぶ際には、自分の現在のスキルレベルに合っているかどうかも重要です。初心者向けの本では、基本的な概念や簡単なツールの使い方が解説されている一方、上級者向けの本ではより高度な技術や実践的なプロジェクトの進め方が紹介されています。
たとえば、初めてノーコード開発に取り組む人には、簡単な例を用いた丁寧な解説が含まれる本が適しています。自分のレベルを理解した上で、レベルに見合った本を選ぶと無理なくステップアップできるでしょう。
学習の目的に合っているか
本を選ぶ際には学習の目的に合っているかどうかを確認することも重要です。たとえば、特定のノーコードツールをマスターしたいのか、あるいは複数のツールを比較しながら総合的な知識を身につけたいのかによって、選ぶべき本は異なります。
また、具体的なプロジェクトの実践方法を学びたい場合には、実際の事例を豊富に紹介している本が有用です。学習の目的に合った本を選ぶことで、効率的に目的を達成することができるため、事前に目的を定めてから本を選ぶとよいでしょう。
ノーコード開発を学べるおすすめ本8選
ここからは、実際におすすめできるノーコード開発の書籍についてご紹介します。
ノーコード開発ツール超入門
本書はノーコード開発ツールを初心者に向けて解説したガイドブックです。プログラミングスキルがなくても自分のアプリケーションを開発できるように、Google AppsheetやAmazon Honeycodeなどの様々なプラットフォームをカバーしています。
実用的な例とステップバイステップの指示を提供し、ビジネスプロセスを効率化し生産性を向上させるアプリケーションの構築を支援します。
項目 | 内容 |
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書名 | ノーコード開発ツール超入門 |
著者 | 掌田津耶乃 |
出版社 | 秀和システム |
出版日 | 2021年12月14日 |
ページ数 | 546ページ |
ノーコードシフト プログラミングを使わない開発へ
プログラミングを必要としない開発手法であるノーコード、ローコードの解説書です。DX(デジタルトランスフォーメーション)の必要性が高まる中、エンジニア不足を背景に、ノーコードが注目されています。
国内外の事例を交えて、ノーコードのメリット、デメリット、導入・活用方法を詳述しています。
項目 | 内容 |
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書名 | ノーコードシフト プログラミングを使わない開発へ |
著者 | 安藤 昭太、宮崎 翼、NoCode Ninja |
出版社 | インプレス |
出版日 | 2021年6月23日 |
ページ数 | 240ページ |
Clickではじめるノーコード開発入門
初心者でも手軽に始めることができるノーコード開発について解説しています。国産ノーコードサービス「Click」の使い方から、具体的な開発例までを幅広くカバー。無料プランでも始められる手軽さと、有料プランへの移行方法も紹介しており、実務での利用にも役立つ内容が満載です。
項目 | 内容 |
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書名 | Clickではじめるノーコード開発入門 |
著者 | 掌田津耶乃 |
出版社 | ラトルズ |
出版日 | 2023年6月26日 |
ページ数 | 416ページ |
基礎から学ぶ ノーコード開発
ノーコード開発の基礎から学ぶための指南書です。NoCode Ninja(森岡 修一)を含む複数の著者が、ノーコードツール「Glide」、「Adalo」、「Bubble」の使い方を具体的に解説しています。
また、ノーコードの将来についての座談会も収録されており、読者には実用的な知識とともに広い視野を提供しています。
項目 | 内容 |
書名 | 基礎から学ぶ ノーコード開発 |
著者 | NoCode Ninja(森岡 修一), 宮崎 翼, 藤田 曜子, 林 駿甫, 近藤 由梨, 中田 圭太郎 |
出版社 | シーアンドアール研究所 |
出版日 | 2021年3月17日 |
ページ数 | 296ページ |
ノーコードツール Google AppSheet 標準アプリ開発
Google AppSheetを用いたノーコードアプリ開発の入門書です。実際のアプリ開発のプロセスと関数の使用方法を初心者にも分かりやすく説明し、付録にはAppSheetの関数についての詳細が含まれています。
DXの実現を目指す内容が展開されており、本書を通じて、効率的な業務アプリの開発を学べるでしょう。
項目 | 内容 |
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書名 | ノーコードツール Google AppSheet 標準アプリ開発入門 |
著者 | 吉積情報株式会社 伊藤勇斗, 石野耀久, 江口隆司, 堀井伶音, 松島英貴 |
出版社 | リックテレコム |
出版日 | 2023年12月26日 |
ページ数 | 392ページ |
Google Workspaceではじめるノーコード開発[活用]入門
Google Workspaceを活用したノーコードアプリ開発の手引きです。AppSheetを用いて、現場で直接活用可能な業務アプリの開発と自動化の手法を提供します。
問い合わせ管理や休暇申請などの具体的なアプリ開発例を通じて、効率的な業務処理の自動化を図る方法を解説しています。
項目 | 内容 |
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書名 | Google Workspaceではじめるノーコード開発[活用]入門 ――AppSheetによる現場で使えるアプリ開発と自動化 |
著者 | 守屋 利之, 辻 浩一, 宮井 拓也 |
出版社 | 技術評論社 |
出版日 | 2022年2月5日 |
ページ数 | 288ページ |
Google AppSheet ではじめるノーコード開発入門
Google AppSheetを利用したノーコード開発の入門書です。特に初心者向けに、アプリ開発の基本から具体的なアプリ作成までをわかりやすく解説しています。
書籍では複数の実用的なアプリケーション例を通じて、AppSheetの機能と利用方法を紹介し、ノーコードによる開発プロセスを詳しく説明しています。
項目 | 内容 |
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書名 | Google AppSheetで始めるノーコード開発入門 |
著者 | 掌田津耶乃 |
出版社 | ラトルズ |
出版日 | 2021年6月28日 |
ページ数 | 332ページ |
ノーコードでつくるWebサイト ツール選定・デザイン・制作・運用が全部わかる!
ノーコードツールを使用してWebサイトを設計、制作、運用する方法を網羅的に解説しています。STUDIO、Wix、ペライチなどの代表的なノーコードツールの選定からデザイン、実際の制作プロセス、そして運用までの全工程をカバー。
実際の利用事例も紹介しながら、ノーコードでWebサイトを効率的に制作するためのノウハウを提供します。
項目 | 内容 |
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書名 | ノーコードでつくるWebサイト ツール選定・デザイン・制作・運用が全部わかる!〈STUDIO、Wix、ペライチ〉 |
著者 | 佐藤あゆみ |
出版社 | エムディエヌコーポレーション |
出版日 | 2023年12月22日 |
ページ数 | 224ページ |
ノーコード開発を本以外で学習する方法
ここまで、ノーコード開発について本で学習するための方法についてご紹介しました。しかし、現在はYouTubeや動画サイトで学習できる他、システム開発会社にコンサルティングを依頼するといった選択肢もあります。
以下にてそれぞれの学習方法についてご紹介します。
動画教材を活用する
ノーコード開発を学ぶ際、最近では様々な動画教材を活用する方法もあります。動画では、視覚的に分かりやすく説明されるため、実際の操作手順をリアルタイムで確認できます。
たとえば、YouTubeやUdemyなどのプラットフォームでは、多くの無料・有料のノーコード開発教材が提供されています。
これらを活用することで、自分のペースで学習を進めることが可能です。
システム開発会社にコンサルティングを依頼する
システム開発会社にコンサルティングを依頼することで知見を得るという方法もあります。プロのエキスパートから直接アドバイスを受けることで、より効率的にノーコード開発のスキルを身につけることができます。
弊社ではローコード・ノーコード開発の受託サービスを提供しております。1ヶ月で初期リリースまで達成し、そのあとは自社開発ができるようになるまで並走。
「中長期にかけて企業様の価値をローコード開発で最大化する」ことを目標にしております。高速×高品質でのシステム開発にご興味がある方はぜひご相談ください。
非エンジニアがノーコード開発を習得するためのステップ
プログラミングについての知識が浅い非エンジニアがノーコード開発を習得するためのステップはどのようなものでしょうか。順を追って習得までの道のりについてご紹介します。
ステップ1. 本で基礎知識を習得する
ノーコード開発について学ぶ最初のステップとしては、書籍による知識の習得がおすすめです。ノーコードプラットフォームに関する基本的な概念や利用可能なツール、そしてそれらをどのように活用するかといった観点でインプットしましょう。
初心者向けの書籍を選ぶことで、用語の理解から実際の操作方法まで、段階的に学べます。また、多くの書籍には具体的なケーススタディが含まれているため、理論だけでなく、実際のアプリケーション例を通じて学ぶことが可能です。
ステップ2. ノーコード開発プラットフォームを選定する
ノーコードプラットフォームを選定する際には、自分のプロジェクトに最適なツールを見極めることが重要です。プラットフォーム選びの基準として、対応しているデバイスの種類や機能、ユーザーサポートの質、コスト、そして学習曲線を考慮しましょう。
また、無料トライアル期間を提供しているプラットフォームを利用してみることで、実際の操作感や機能を試すことができます。
一度選定したプラットフォームを容易に変更できませんので、はじめのうちに目的と照らし合わせて最適なプラットフォームを選びましょう。
ステップ3. 実際にアプリケーションを開発してみる
ノーコードプラットフォームを選定した後は、実際にアプリケーションの開発に取り組みます。プラットフォームの提供するテンプレートやドラッグ&ドロップ式のインターフェースを利用して、基本的な構造を作成し始めましょう。
初めてのプロジェクトでは、シンプルなアプリケーションの開発を行うことで、各機能の使い方やプラットフォームの特性を深く理解できます。様々な目的に合わせたアプリケーションの開発を試してみることで、経験値を向上させることができます。
ステップ4. 周囲からレビューをもらい追加実装を行う
開発したアプリケーションは、まずは周囲の人からレビューをもらい追加での改善を行いましょう。自分自身では気づかなかったユーザビリティや必要な機能についてのヒントを得ることができます。
周囲の人々からのフィードバックをもとに追加実装や改善を行っていきましょう。具体的には、ユーザビリティの向上や機能の追加、またはデザインの調整を行うことになります。実際のユーザーの意見を取り入れることで、より使いやすく、魅力的なアプリケーションへと進化させることが重要です。
まとめ
ノーコード開発を効果的に学ぶためには、自分に合った学習方法を選ぶことが重要です。本を活用して基礎を固め、動画教材やコンサルティングを通じて実践的なスキルを身につけましょう。
非エンジニアでも、適切なステップを踏むことで、ノーコード開発のスキルを効率的に習得することができます。書籍からインプットをはじめ、自身でアプリケーションの開発を行ってみるなど徐々にステップアップをしていきましょう。