個人の生成AI活用事例12選!日常生活・趣味・スキルアップでの活用方法を解説

ChatGPTの登場により生成AIへの関心が高まり、企業や個人問わず「生成AIブーム」が起こっています。実際に、3分の2以上の企業が生成AIを活用または推進しています。

しかし、生成AIの有用性は知っていても、日常生活でフルに活用できている方は多くないのではないでしょうか。

本記事では、生成AIを個人の日常生活で活用する方法を解説します。趣味や娯楽、ウェルビーイングでの活用方法や、スキルアップに用いる方法も紹介。

献立の立案やメール作成など、日常生活の作業を大幅に削減できる方法を紹介しています。日々の負担を少しでも減らしたいと考えている方は、気になる項目だけでも確認してみてください。

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目次

そもそも生成AIとは

生成AIとは、大量のデータを学習したモデルが、プロンプト(指示文)に応じた新たなコンテンツを作成するAIのことです。

AIは、音声や文字などのデータを「認識」する用途でも利用できますが、学習データをもとに新しいコンテンツを「生成」することも可能になっています。具体的に生成AIでは、動画・音声・画像などのコンテンツを生成できます。

生成AIは世界中で注目を浴びている技術であり、PwCコンサルティング合同会社の調査によると、2024年春の時点で67%もの企業が生成AIを活用または推進しています。

参考:PwCコンサルティング合同会社「生成AIに関する実態調査2024春」

このような結果を見ると「企業レベルだからこそ活用できる技術なのでは」と思われる方もいるかもしれません。しかし、生成AIを上手に使いこなせば、個人の生活を豊かにすることも可能です。

ここからは、日常生活・趣味・娯楽・などの用途で、生成AIを活用する方法を解説します。

日常生活での生成AI活用事例

日常生活では、以下のような用途で生成AIを活用できます。

  • 文章作成補助
  • 料理レシピの提案とアレンジ
  • 旅行計画の立案
  • 学習サポート

文章作成補助

大規模言語モデルを搭載した生成AIは、文章タスクをこなすことが可能です。具体的には、記事執筆やメールの作成、文章添削などの用途に活用できます。

例えば、文章生成AIに「〇〇さんに~~を伝える手紙を書いて」「~~のニュースの概要を教えて」などと聞くことで、目的の文章を得られます。

長い文章や、書きなれていない丁寧な文章は意外と執筆の時間がかかるものです。しかし、生成AIを利用すればすぐに文章の骨子が完成します。

文章生成AIの注意点として、機械感の強い文章を出力することがあります。

これを防止するには、「親しみやすく、自然なトーンで書いてください。人間らしさを感じさせる表現や、共感を呼ぶ言葉を盛り込むよう心がけてください」などの条件をプロンプトに追加するとよいでしょう。

料理レシピの提案とアレンジ

献立に迷ったとき、生成AIに冷蔵庫の余り物や希望のジャンルを提示することで、それに沿ったレシピが得られます。

例えば、「〇〇と~~を使った15分以内で作れるレシピを教えて」「冷蔵庫に〇〇、〇〇…がある。全て使ったメニューを教えて」などと聞くとレシピを立案します。

献立が思い浮かばないときや、いつもと違う系統の料理をしたいときなどに最適です。

また、1週間分のレシピとともに、買い出しリストを提示してもらえば、買い物も楽になります。

そのほか、アクセントをつけたい際には「~~の隠し味におすすめの調味料は?」などと聞けば、いつもと違った味が楽しめるかもしれません。

旅行計画の立案

文章生成AIでは、旅行の計画を立てることが可能です。

例えば「2泊3日で〇〇の主要な観光地を回るプランを教えて」と入力すれば、日程や目的地などの計画を立ててくれます。

旅行計画がすぐに立てられるため、旅行先で急に時間ができた際や、忙しくて計画が立てられないときに有効です。

より自身に合った回答を求めるなら、「〇〇で最高の~~が食べられる場所のリストを上げて」「〇〇から半径~~キロ以内のウォーキングツアーを提案して」などと、地域や時刻、内容を絞って質問するとよいでしょう。

ただし、AIは不正確な情報を出力することがあります。そのため、存在しない観光名所やホテルが日程に組み込まれたり、現実的に無理のある旅程を提案されたりすることがあります。念のため、日程や目的地を確認してから出発するようにしてください。

学習サポート

生成AIは、学習の目的でも活用できます。学習カリキュラムや勉強方法の提案、問題の出題などをしてもらうことで、学習を効率的に進められます。

具体的には、自身の状況や目標、取得したい資格などを入力することで、学習カリキュラムの提案を受けられます。

また、生成AIに問題を出題させることも可能です。例えば、ChatGPTにはTOEICの問題を自動で生成してくれるGPTsがあります。

ChatGPT GPTsTOEIC tutor

生成AIで学習する際の注意点として、AIは誤った出力をすることを覚えておきましょう。

正答しているのに誤りと出力されたり、誤った解答を正答としたりすることがあるため、疑問に思ったことは信頼できる情報源で調べ直すなどの工夫が必要です。

趣味・娯楽での生成AI活用事例

以下の機能を活用することで、趣味や娯楽にも生成AIを活用することができます。

  • 画像生成
  • 音楽作成
  • ゲーム開発
  • 写真編集や加工

画像生成

画像生成AIを利用すれば、自然言語※で画像の内容を入力するだけで、目的の画像が得られます。そのため、画力が一切なくてもイラストを生成できます。

※自然言語:私たちが普段話している言語のこと。日本語や英語など。

イラストの生成は「〜〜が~~している様子をイラストにして」のように指示できます。そのほか「写真風」「漫画風」「アニメ風」などと入力するだけで画風が指定できるなど、細かい調整も可能です。

AIの画像生成はプロンプトの入力技術により品質が大きく変わりますが、コツを掴めば狙った画像を効率的に生成できます。

音楽作成

音楽生成AIを活用すれば、音楽の知識がなくても歌詞付きの音楽を作成できます。作成したい音楽の歌詞や曲調を指定することで、条件に沿った音楽が得られます。

また「試験勉強のやる気を出す曲」などの抽象的な特徴を入力するだけでも楽曲の作成が可能です。自分好みの曲を作りたいときや、作詞・作曲のアイデアを得たいときなどに活用できます。

音楽生成AIのSunoAIというツールでは、自然言語の指示で音楽を生成できます。歌詞を基に曲を付けることもできるため、作曲ができなくても音楽の作成が可能です。

音楽制作に関する知見が全くなくても音楽を作成できるため、興味のある方はぜひ一度試してみてください。

参考:SunoAI

ゲーム開発

生成AIは、ゲーム開発の効率化や省力化にも活用されています。例えば、キャラクターのイラスト作成やシナリオのアイデア出し、BGMの作成などの代替が可能です。

ゲーム開発で生成AIは、主に補助的な業務に活用されています。簡易的なゲームであれば全て作成することが可能ですが、高度な設定や動作が可能なゲームの作成には人の手が必要です。

しかしながら、生成AIはゲーム開発の中でも特に労力が必要な、デザインに関連する業務を代替できます。人が行うと数週間かかる業務を代替している例もあるなど、大幅な省力化が可能です。

イラスト作成やコードの生成・補完などの主要な作業の労力を削減できるため、個人や少人数でもアイデア次第でゲームを作れるようになるかもしれません。

写真編集や加工

AIを活用すれば、高度な画像編集や加工ができるようになります。例えば、画像編集ツールであるCanvaでは、AIが自動で画像の明るさや彩度を補正したり、背景・不要なオブジェクトを消したりすることが可能です。

また写真だけでなく、動画を編集できる技術も公開されています。画像から前後の動きを予測し、動画化することも可能です。

SNSに写真をアップする際や、アルバムを作成する際に活用すれば、思い通りの写真や動画を手軽に作成することができます。モバイルアプリでも利用できるので、画像を編集する機会の多い方はぜひ一度試してください。

Apple Store:Canva(キャンバ)

Google Play:Canva

スキルアップでの生成AI活用事例

生成AIは、語学やプログラミングなどの学習用途にも利用できます。

語学学習

AIを活用すれば、手軽に高度な語学学習を行えます。これまで、学習した語学の知識を用いてコミュニケーションを取るには話し相手が必要でしたが、生成AIは話し手の内容や文脈を考慮した出力ができるため、会話の練習が可能です。

ほかにも、録音データを分析し、発音を矯正できるアプリもあります。また、語学に関連する問題作成やチャット機能を活用すれば、基礎的な学習も行えます。

生成AIを活用すれば、話し相手がいなくても会話に慣れることができるため、独学で学習している方に最適です。

弊社でもLINEを使って英会話ができる「AI英会話さん」を提供しているので、AIを活用した英語学習に興味がある方は利用してみてください。

参考:AI英会話始めるなら「AI英会話さん」

プログラミング学習

生成AIを活用すれば、プログラミング技術を効率よく習得できるようになります。例えば、コーディング途中でわからないことを聞いたり、最新の論文をわかりやすく要約したりすることが可能です。

活用次第では、コードの添削や、よりよいコードの提案などをしてもらうこともできます。また、AIを活用すれば迅速なデバッグが可能になるため、学びにかける時間を増やすことが可能です。

生成AIは、コードの生成や補完など、コーディング時の補助にも活用できるため、プログラミングをしている方や始めようと考えている方は活用してみてください。

健康・ウェルビーイングでの生成AI活用事例

生成AIは、健康やウェルビーイング(身体的、精神的、社会的な健康)にも活かすことができます。

パーソナライズされた運動プランの作成

生成AIを活用すれば、自身に適した運動プランを作成できます。健康状態や運動歴などを入力すれば、最適なトレーニングメニューが得られます。「夜の9~10時しか時間が取れない」「はじめは優しい運動から始めたい」などの要望に応じたプランの作成も可能です。

また「近くに~~と~~ができる体育館がある」などの追加情報を入力することで、よりパーソナライズ化された情報が受け取れるでしょう。運動をしたことがなく、何から始めればよいかわからない方に最適です。

ただし、文章で出力されるため、慣れない運動はイメージしにくいというデメリットがあります。その際は、動画配信プラットフォームのURLを添付してもらうなど、プロンプトを工夫するとよいでしょう。

食事管理と栄養アドバイス

生成AIを活用すれば、簡単かつ正確に食事管理ができます。例えば、写真をアップするだけでカロリーを推定するアプリや、ダイエット・妊娠中・生活習慣病予防などの目的に合わせて献立を提案するアプリなどがあります。

カロリーの推定や目的に応じた献立の作成には幅広い食材の知識が必要ですが、上のようなアプリを活用すれば知識がなくても簡単に食事管理ができます。

献立を考えるのに苦労している方や、健康的な食生活を送りたいと考えている方は、ChatGPTなどの生成AIにアドバイスを求めてみてください。

生成AIを個人で活用する際の注意点

生成AIを個人で活用する際には、誤情報や情報漏洩に注意する必要があります。

誤情報が含まれていることがある

生成AIは、誤った回答を出力することがあります。そのため、全てを鵜呑みにせず、必要に応じて情報の正誤を確かめる必要があります。

特に、AIが出力するもっともらしい嘘(ハルシネーション)には注意が必要です。誤った情報も、正しい回答のように出力するため、真偽を見分けるには人の手でファクトチェックを行うしかありません。

料理の分量など、間違えても問題ない情報であればよいですが、薬の用量や病気への対処法など、誤りが重大な損失をもたらす状況では注意が必要です。

生成AIは不正確な情報を出力することを常に意識し、情報の取捨選択を心がけるようにしましょう。

秘匿性の高い情報は入力しない

インターネット上で提供されている生成AIを利用する場合、入力した情報は外部に漏洩するリスクがあります。実際に、個人情報やデジタル資源が流出した例があります。個人情報や企業秘密などを入力してしまうと、それらの情報が世界中に漏洩し、大きな損失を被る事態を招くかもしれません。

このような事態を防ぐためには、個人情報や企業のデータなど、秘匿性の高い情報は入力しないことが最も効果的です。

生成AIを提供する企業も、情報漏洩がないよう注意を払っていますが、100%漏洩しないとは言い切れません。念のため、漏洩しても問題ない情報のみを入力するようにしましょう。

生成AIの個人での活用においてよくある質問

  • 生成AIで作成したものに著作権はあるの?
  • 生成AIツールだと何がおすすめ?

生成AIで作成したものに著作権はあるの?

生成AIで作成した作品は、著作物になる場合と著作物にならない場合があります。著作物になる場合は、人が作品を創作するための「道具」としてAIを利用した場合です。思想や感情はその人が付与したと認められるため、著作物になります。

しかし、指示を与えていない場合や簡単な指示しかしていない場合など、AIが自律的に作品を生成した場合は、著作物とはなりません。

このように、生成AIで作成した作品は、著作権が発生する場合と発生しない場合があります。

基本的に作品における著作権は、生成AIを利用して文章や画像を作成した場合にも、AIを利用せずに執筆や描画した場合と同様に判断されます。そのため、たとえAIが生成した画像であったとしても、既存の著作物との類似が認められない場合は、既存の著作権侵害とはなりません。

詳しくは、文化庁がAIと著作権の問題を解説している以下の資料を参考にしてください。

参考:文化庁「AIと著作権」

生成AIツールだと何がおすすめ?

ジャンルごとにおすすめの生成AIツールは、以下の通りです。

  • 文章生成AI:ChatGPT
  • 画像生成AI:DALL・E3
  • 動画生成AI:Sora
  • ボイスボット型AI:Dialogflow

分野ごとに特化した生成AIツールがあるため、用途に応じて使い分けるとよいでしょう。以下の記事では、14のおすすめAIツールを取り上げ、それぞれ詳しく解説しています。ご自身に合ったAIツールを見つけたい方は、ぜひご覧ください。

ほとんどのツールが無料で活用できるため、まずは無料のものから試し、やりたいことが増えたら有料ツールの購入を検討するとよいでしょう。

生成AIの活用力を高める学習方法

生成AIの活用力を高めるには、以下のような手段を用いるとよいでしょう。

  • 書籍
  • 資格取得
  • SNSや動画配信プラットフォーム

書籍

信頼性の高い生成AIの活用方法を知るには、書籍がおすすめです。書籍は、インターネットに比べて信頼性の高い情報が掲載されている傾向にあるため、正しい情報を得られやすい媒体です。

例えば、弊社の代表竹村が出版した「ChatGPTによるPythonプログラミング入門」には、プログラミングの基礎や、業務効率化に役立つ具体的なコード例や実践的な応用例などが掲載されています。

参考:代表竹村の著書「ChatGPTによるPythonプログラミング入門」が出版されました!

生成AIに関する書籍は数多く出版されているため、書店やネットショップなどでご自身に合う書籍を探してみてください。

資格取得

生成AIに関する資格取得に向けて学習することで、理解を深めて活用力を高めることができます。生成AIに関する資格は、以下のようなものがあります。

試験内容公式サイト
生成AIパスポートAI初心者向けコンテンツ生成の方法生成AIのリスク企業コンプライアンスhttps://guga.or.jp/outline/
E資格エンジニア向けプログラミングの実技深層学習・機械学習の基礎数学の基礎環境構築・開発・運用https://www.jdla.org/certificate/engineer/
G検定ビジネスパーソン向けAIの基礎深層学習・機械学習の基礎数学の基礎https://www.jdla.org/certificate/general/

資格によって、難易度や出題範囲が異なります。学習したいレベルに合わせて、取得する資格を選定してください。

SNSや動画配信プラットフォーム

SNSや動画配信プラットフォームなどで、生成AIに関する情報発信を行う研究者やインフルエンサーをチェックすることで、最新動向や活用方法を学べます。

特にSNSでは、書籍や資格取得などを通じて本格的に学習するよりも、手軽に生成AIを学べます。また、視聴者が飽きないようユーモアなコンテンツを作成している発信者もいるため、楽しみながら生成AIの知見を深めることが可能です。

普段から生成AIの情報を手に入れるためにも、InstagramやX、YouTubeなどで生成AI系のクリエイターをフォローしてみてはいかがでしょうか。

まとめ

生成AIを活用すれば、日々の面倒な作業や考え事を大幅に減らすことができます。本記事で紹介した例以外にも活用できるので、楽にしたい作業があれば生成AIで省力化できないかを考えてみてください。

使い方をマスターすればさまざまな用途に利用できるので、気になるツールから試してみてはいかがでしょうか。

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