Bubbleでの開発。「SEOに弱い」という声、耳にしますね。表示速度や自由度から、上位表示は難しいのでは、と。しかし、それは早計です。適切な知識で対策すれば、Bubbleでも検索上位は十分可能。
この記事では、Bubble SEOで上位表示を目指すための具体的な設定方法と戦略を分かりやすく解説します。
なぜ「BubbleはSEOに弱い」と言われるのか?
Bubbleを取り巻くSEOの議論。BubbleってSEOどうなの?とよくご相談いただきます。
なぜ「弱い」というイメージが先行するのでしょうか。その背景には、表示速度への懸念や、一部の技術的な特性に対する誤解があるのかもしれません。しかし、事実は異なります。ここで、その誤解を解く2つの根拠を示しましょう。
そもそもSEO(Search Engine Optimization)とは?
SEOとは「Search Engine Optimization」の略。日本語では「検索エンジン最適化」と呼ばれます。
難しく聞こえるかもしれませんが、要はGoogleやYahoo!などの検索エンジンで、あなたのサイトやページを検索結果の上位に表示させるための工夫のこと。
上位に表示されれば、それだけ多くの人の目に触れる機会が増え、サイトへの訪問者(アクセス)が増える可能性が高まります。つまり、より多くの人にあなたのサービスや情報を見つけてもらうための重要な取り組み、それがSEOです。
Bubble標準機能のSEO設定項目
「Bubbleでは詳細なSEO設定ができないのでは?」これは典型的な誤解です。実際には、検索エンジン最適化の基盤となる設定項目が、Bubbleには豊富に用意されています。
具体的に調整可能な設定項目。例えば、
- ページの顔となる「タイトル」
- 検索結果でのクリックを誘う「メタディスクリプション」
- コンテンツ構造を伝える「H1, H2などのヘッダータグ」
- サイトの案内図「XMLサイトマップ」の自動生成・送信設定
- SNSシェア時に表示される「OGP画像・情報」
- サイトアイコン「Favicon」
- ページが見つからない場合の「404エラーページ」指定
- アクセス解析ツール「Google Analytics」連携
- 検索パフォーマンス監視「Google Search Console」連携
これらはほんの一例。基本的なSEO施策に必要な設定は、Bubbleプラットフォーム内で十分にカバー可能。設定の自由度が低い、というのは過去の話か、あるいは単なる思い込みです。これらの機能を適切に活用すれば、検索エンジンがサイトの内容を理解するための土台は、しっかりと築けます。
論より証拠。検索上位表示の実績という事実
機能が備わっていても、実際に成果が出なければ意味がありません。その点もご安心を。Bubbleで構築されたWebサイトやアプリケーションが、実際に様々なキーワードで検索結果の上位に表示されている。これは紛れもない事実です。
特定のニッチな分野に限りません。競争の激しいキーワードにおいても、Bubble製のサービスがユーザーに見つけられ、ビジネスを成長させている例は、国内外で数多く存在します。
もし、Bubbleというプラットフォーム自体がSEOにおける致命的な欠陥を抱えているならば、このような成果は望めないはず。上位表示されているサイトがあるという事実。それこそが、「BubbleだからSEOに弱い」という説に対する、何より明確な反証となるでしょう。問題はプラットフォームではなく、その活用の仕方にあるのです。
「Bubbleか否か」ではなく「SEO戦略の有無」
BubbleでもSEO設定が可能であり、実際に上位表示されている例もあります。では、なぜ依然として「Bubbleでは上位表示が難しい」と感じる人がいるのでしょう。その答えは、多くの場合、Bubbleというツール自体ではなく、SEOへの取り組み方にあります。検索順位を左右する本当の分かれ道。それは、プラットフォームの選択以上に、「戦略の有無」なのです。
SEOは総合力。上位表示に必要な戦略的要素
検索エンジン最適化(SEO)は、単なる技術設定の積み重ねではありません。むしろ、多角的な視点に基づいた緻密な戦略こそが、その成否を分けます。上位表示を目指す上で、プラットフォームの種類に関わらず、共通して重要となる要素。それは、
- 誰に何を届けたいか?:適切な「キーワード選定」
- ユーザーは何を知りたいか?:検索行動の背景にある「検索意図」の分析
- ライバルはどうしているか?:上位サイトの「競合調査」
- 信頼できる情報か?:専門性・権威性・信頼性を担保する「E-E-A-T」への意識
- 快適に使えるか?:サイトの読み込み速度や操作性を示す「Core Web Vitals」の改善
- 内容が伝わる構造か?:分かりやすい「サイト構造と内部リンク設計」
- 外部からの評価は?:他サイトからの自然な「被リンク獲得」
これらの要素への取り組み。これらは、Bubbleであろうと他の開発手法であろうと、避けては通れない道。SEOの世界では、地道な分析と継続的な改善活動が不可欠です。
Bubbleアプリが表示されない真の原因:「対策不足」という現実
「Bubbleでアプリを作ったのに、検索結果に全く表示されない」。もしあなたがそう感じているなら、一度立ち止まって考えてみてください。前述したようなSEO戦略、十分に練られていますか? 実行に移せていますか?
上位表示に苦戦しているBubble製アプリの多く。その原因を探ると、Bubbleというツール固有の問題ではなく、基本的なSEO対策の不足に行き着くケースが少なくありません。
- そもそも狙うべきキーワードが曖昧。
- ユーザーが求めている情報と、提供しているコンテンツにズレがある。
- サイト内が整理されておらず、ユーザーも検索エンジンも迷子になる。
- コンテンツを作っただけで、その後の分析や改善を行っていない。
心当たりはないでしょうか。
結論は明確です。Bubbleで開発されたアプリが上位表示されないのは、「Bubbleだから」ではありません。多くの場合、それは「適切なSEO戦略と、それに基づく対策が行われていないから」。原因は、ツールではなく、その使い方、そしてSEOへの取り組み方そのものにあるのです。
今すぐ実践!Bubble SEO 基本設定 5つのステップ
「BubbleでもSEOは可能」。そう理解しても、具体的に何をすれば良いのか分からなければ意味がありません。ここでは、検索エンジンにあなたのサイトを正しく評価してもらうための、必須とも言える5つの基本設定を紹介。今すぐBubbleエディタを開いて確認しましょう。
1. ページタイトルとメタディスクリプション設定法
検索結果に表示されるページの「顔」。それがページタイトルとメタディスクリプションです。ユーザーがクリックするかどうかを左右する重要な要素。
- 設定場所: Bubbleエディタで対象ページを開き、右側のプロパティエディタ(Property Editor)内、「Appearance」タブの下部にある「SEO / metatags」セクション。
- ページタイトル (Title):
- 内容を的確に表し、狙うキーワードを含める。
- 長さは 60文字以内 が目安。長すぎると検索結果で省略されます。
- 静的なテキスト入力、またはデータベースから動的に内容を引っ張ってくる設定も可能。
- メタディスクリプション (Description):
- ページの要約を 280文字以内 で記述。クリックを促す魅力的な文章を意識。
- ここも静的/動的どちらでも設定可能。
ただ、設定したからと言ってSEOには影響しません。上位表示された際、クリックされやすくなる可能性が高くなるだけ。GoogleはメタディスクリプションはSEOに影響しないと明言しています。
2. ヘッダータグ(H1, H2…)の正しい使い方
文章に見出し(ヘッダータグ)を適切に使う。これは、ユーザーにとっての読みやすさだけでなく、検索エンジンがコンテンツの構造や主題を理解するためにも非常に重要。
- 有効化: まず、Bubbleアプリ全体の「Settings」タブ > 「SEO / Metatags」セクションにある「Enable exposing header tags in text elements」にチェックが入っているか確認。
- 設定方法:
- ページの主題となる大見出しには、Textエレメントを選択し、「Style」ドロップダウン(またはAppearanceタブ内)で「Heading 1 (H1)」を指定。H1タグは1ページに1つが原則です。
- セクションごとの見出しには「Heading 2 (H2)」、さらに細かい見出しには「Heading 3 (H3)」…と、階層構造を意識して設定。
これにより、コンテンツの骨格が検索エンジンに明確に伝わります。
3. 画像最適化「:processed with Imigx」活用
ページの表示速度は、ユーザー体験とSEO評価の両方に影響する重要指標。特に画像ファイルは、サイズが大きいと速度低下の大きな原因に。Bubbleには、これを簡単に解決する機能があります。
- 活用術: Imageエレメントや、データソースから動的に画像を表示する場合、画像データの後ろに「:processed with Imigx」という演算子を追加。
- 効果: これにより、Bubbleが画像を自動で最適化。WebP形式など、より軽量なフォーマットで、適切なサイズの画像を配信してくれます。
- 設定例: 品質を「75%」に設定したり、表示サイズに合わせてトリミングするオプションも指定可能。サムネイル画像などでは、品質をさらに下げても良いでしょう。
一手間加えるだけで、表示速度改善に大きく貢献します。
4. 適切な内部リンク構築
サイト内のページ同士を適切に繋ぐ「内部リンク」。これは、ユーザーがサイト内をスムーズに回遊するためだけでなく、検索エンジンがサイトの全体像を把握し、各ページを発見・評価するためにも不可欠です。
- 注意点: ページ遷移に Button要素のクリック → Workflowで別ページへ移動、という実装を使っていませんか? これはユーザーには便利ですが、検索エンジンはこの種のリンクを辿れない場合があります。
- 推奨: ページ間のリンクには、Bubbleに用意されている「Link」エレメントを使用しましょう。これは標準的なHTMLのリンクタグ(<a>タグ)として出力されるため、検索エンジンが確実に認識できます。
適切な内部リンク設定。サイト全体のSEO評価を高めるための地味ながら重要な作業です。
5. Googleへの地図提供:サイトマップ設定の有効化と確認
サイトマップは、あなたのサイトにどのようなページが存在するかを検索エンジンに伝える「地図」のようなもの。Bubbleはこれを自動生成する機能を持っています。
- 有効化: 「Settings」タブ > 「SEO / Metatags」セクションを確認。「Expose sitemap files」や、動的ページ(データベースと連携したページ)のサイトマップを公開するオプションにチェックが入っているか確認し、必要に応じて有効化。
- 確認: 通常、あなたのドメイン/sitemap.xml というURLでサイトマップが公開されます。このURLをコピーし、Google Search Consoleに登録(任意ですが推奨)することで、検索エンジンがより効率的にサイトのページを発見できるようになります。
【応用編】ブログホスティング考察
Bubbleでの基本的なSEO設定を押さえた上で、次なる一手。それは、集客の柱となる「コンテンツ」、特にブログ記事などを、どのように展開していくかという戦略です。ここでは、少し応用的な視点として、ブログコンテンツの「置き場所」について考察します。
ブログはどこに置く?ルートドメイン vs サブドメイン
Webサイトやアプリ本体とは別に、情報発信のためのブログを立ち上げるケース。その際、悩ましいのが「どこにブログを設置するか」という問題です。主に考えられるのは2つの形式。
- ルートドメイン配下: yourdomain.com/blog のような形式。アプリ本体と同じドメイン内にブログが存在する形。
- サブドメイン: blog.yourdomain.com のような形式。アプリ本体(例: yourdomain.com や app.yourdomain.com)とは別のドメインとしてブログが存在する形。
SEOの観点から見ると、一般的にはルートドメイン配下にコンテンツを集約する方が有利と言われます。なぜなら、ブログ記事で獲得した検索エンジンからの評価(ドメインパワー)が、サイト全体(アプリ本体含む)の評価向上に繋がりやすいからです。評価が分散しにくい。
一方、サブドメイン形式(blog.yourdomain.com)は、技術的な分離は容易ですが、検索エンジンからは別サイトとして認識される傾向があります。つまり、ブログでどれだけ良い評価を得ても、それが直接 yourdomain.com 本体の評価向上には繋がりにくい可能性があるのです。
もし、最初から本格的なコンテンツマーケティングを見据えるならば、アプリ本体をサブドメイン(例: app.yourdomain.com)に置き、マーケティングコンテンツ(ブログ含む)をルートドメイン(yourdomain.com)で展開する構成も有力な選択肢。これにより、ブログ運用の自由度を高めつつ、SEO効果をルートドメインに集約できます。
このホスティング戦略。後から変更するのは手間がかかる場合が多いので、プロジェクト初期段階で、将来的なコンテンツ展開も見据えて検討することが重要です。
外部CMS連携という選択肢
Bubbleの標準機能でもブログ記事のようなコンテンツページ作成は可能です。しかし、より本格的なブログ運営、例えば高度な編集機能、複数人での効率的な記事管理、詳細なSEO設定などを求める場合、Bubble単体では限界を感じる場面も出てくるでしょう。
そこで浮上するのが、外部のCMS(コンテンツ管理システム)をブログのバックエンドとして利用し、Bubbleでそのコンテンツを表示させるという構成。例えば、WordPressやGhostのような高機能なブログプラットフォームを裏側で動かし、APIなどを通じて記事データを取得。Bubble側では、そのデータをデザインテンプレートに流し込んで表示します。
この構成のメリット:
- 高機能な編集環境: 外部CMSが持つ洗練されたエディタやメディア管理機能を利用できる。
- SEO設定の柔軟性: CMS側の豊富なSEOプラグインや設定項目を活用可能。
- コンテンツ管理の効率化: 記事の作成・更新・管理をCMS側で完結できる。
どんな場合に検討すべきか:
- 大量の記事コンテンツを継続的に発信する計画がある。
- 専任のコンテンツ担当者やライターがいる。
- より高度なSEO施策や分析を行いたい。
もちろん、外部システムとの連携には、API連携などの技術的な設定や、別途CMSの運用コストが発生します。しかし、コンテンツ戦略に本腰を入れるならば、検討に値する強力な選択肢と言えるでしょう。Bubbleの柔軟性は、こうした外部サービスとの連携においても活きてきます。
BubbleにおけるSEO相談も可能です
BubbleがSEOに弱い。それは誤解です。本記事で解説した通り、適切な知識を持ち、設定や戦略を着実に実行すれば、Bubble製アプリでも検索上位表示は十分に可能。
プラットフォームの特性を理解し、基本を疎かにしない。その地道な取り組みこそが成功への道筋です。必要なのは、ツールへの先入観ではなく、正しい知識とそれを実践する力。あなたのBubbleプロジェクト成功の一助となれば幸いです。
また、Bubble開発の際のSEO的観点からの相談も可能です。開発に関する詳しい資料は以下より無料でダウンロードできるのでぜひ。