近年ノーコード・ローコードツールは、プログラミングの専門知識が少なくてもアプリを作成できる手段として注目されています。また、もともとプログラミングができる人が使用する場合であっても、開発スピードを向上させたり、開発工程を省略した開発を可能にします。その中でもBubbleとPower Appsは人気の高いツールです。本記事では、これらのツールを比較し、それぞれの特徴や適した利用シーンについて解説します。
＼ ホワイトペーパー ／
貴社のPowerApps導入をぐっと前に進めるための
資料3点セット
【下記の３点の資料が無料でダウンロードできます】
- Powe Apps 活用事例集
- 【MS365で使える範囲も分かる】PowerAppsのライセンス早見表
- 【担当者のスキルレベルや導入の進め方から判断！】PowerPlatformで内製化をすすめるためのロードマップ
1. 概要と特徴
初めにざっくりとした比較を以下の表に表記しました。
詳しくは以下で説明します！
| Power Apps | Bubble | |
| スケーラビリティ | エンタープライズレベルのアプリケーション向けに設計されている。Azre統合により、よりスケーラビリティを高めることが可能。ただし、大規模な開発には不向き。 | スケーラビリティはあるが、大規模なアプリケーション開発には最適なパフォーマンスを維持するため、慎重な最適化が必要となるケースがある。毎日のアクティブユーザーが数百万人になる場合など。 |
| 学習コスト | 多少のコーディングスキルは必要である。 | コーディングの知識がなくてもある程度のアプリは作成可能。ただし、使いこなすには、学習が必要。 |
| 価格 | サブスクリプションプランと従量課金プランがある。詳しくはこちら | 無料及び有料オプションがある。無料版はテスト開発のみ詳しくはこちら |
| 言語 | 日本語対応 | 英語のみ |
| データベース | Dataverseを内蔵データベースとして使用。SQLサーバーなどの外部データベース | 内蔵データベース、外部のデータベース |
| AI | 開発時も、アプリの機能としても活用しやすい（画像認識など） | APIコネクターの使用が必要 |
Power Apps
Power Appsは、Microsoftが提供するローコードツールで、主に業務用アプリケーションの作成を目的としています。Microsoft365のライセンスの中に含まれており、すでにMicrosoft365の契約をしている場合には追加の導入コストはかかりません。
- 特長
- メリット
- Microsoft製品との連携：ExcelやSharePoint、Teams、Power Automateなどとの統合が容易。
- テンプレート提供：業務プロセスに合わせたテンプレートが豊富。
- AI builder：AIを活用した開発。AIを組み込んだ開発が容易。
- モバイル・デスクトップ対応：クロスプラットフォームで利用可能。
- デメリット
- ツールの癖；編集作業の反映のラグなど、ツールの癖に慣れる必要がある。（リロードを適宜行う必要があるなど）
- 多少のコード記述の必要性：ローコードツールの特徴でもあるが、コードの記述が必要な場面があるため、全くの初学者にはハードルが高い。
- メリット
- 主な用途
- 業務効率化ツールの作成
- 社内業務アプリのプロトタイプ
- 既存のデータを活用した業務アプリケーション
Bubble
Bubbleは、ウェブアプリやモバイルアプリの作成が可能な完全なノーコードプラットフォームです。基本的には要素のドラッグアンドドロップでアプリケーションの設計、構築ができます。一般的なノーコードツールよりもカスタマイズ性が高く、自由度が高いのも特徴です。また、テスト開発であれば期限なしで無料のため導入コストを抑えることが可能です。
- 特長
- メリット
- 自由度の高いUIデザイン：ドラッグ＆ドロップでカスタムデザインが可能。
- データベース管理：内蔵のデータベースを使用し、アプリ内でデータの操作が簡単。
- API統合：外部サービスとのAPI連携が強力。
- ホスティング機能：作成したアプリをそのままデプロイ可能。（有料版のみ）
- テスト開発は無料：多少の制限はあるもののほとんどの機能を使用することができ、初期費用を抑えてツールの検証が可能。
- デメリット
- 対応言語は英語のみ：ツールのUIが全て英語のため
- 学習コストは他のノーコードツールの比べて高め：bubbleは他のノーコードツールと比較して、自由度が高いぶん、それだけできることも多いため全くの初心者には学習に時間がかかる。
- メリット
- 主な用途
- プロトタイプ作成
- SaaSアプリの開発
- スタートアップ向けのMVP構築
2. 利用シーン別のおすすめツール
- Power Appsがおすすめのケース
- 企業内で業務プロセスを自動化：既存のMicrosoft製品との連携で業務効率化が実現。
- 部門ごとの業務アプリを素早く作成：標準テンプレートを活用して短期間でアプリをリリース可能。
- AIや分析を業務に取り入れたい：AIビルダー機能で予測や分析を簡単に組み込める。
- Bubbleがおすすめのケース
- スタートアップが新しいウェブサービスを構築：独自性の高いUIや複雑なロジックを伴うウェブアプリに最適。
- 個人開発者がプロトタイプを作成：迅速にアイデアを形にしたい場合に便利。
- コーディングスキルがなくても本格的なアプリを構築したい：自由度の高い設計が可能。
3. 結論
BubbleとPower Appsは、それぞれの強みを持つツールです。Bubbleはスタートアップや個人開発者向けに柔軟で強力なノーコードプラットフォームです。一方、Power AppsはMicrosoftエコシステムに統合されているため、企業内の業務改善に最適です。
選択肢を決定する際には、目的・予算・チームのスキルセットを考慮しましょう。適切なツールを選ぶことで、プロジェクトを効率的に成功に導くことができます！
当社が提供する無料のPowerPlatformチュートリアルはこちら＞＞
