「田中くん、なにやらDXが流行ってるらしいから、うちでもやろうと思うんだよ。Microsoft Officeを契約しているからPower Appsが使えるはず。何かアプリを作ってくれ。」
という命令を突然受けたPower Apps初心者の場合、何から手を付けていいかわからないでしょう。
一からアプリを作るのは普通に難しいです。画面に何が表示されているかや同捜査するかすらわからないですよね。そんな方のために本記事ではおすすめの学習法をご紹介します。現在、多くの学習手段があるので、ご自分に合ったもので学んでみてください。
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Microsoft公式ドキュメント・ラーニングパス
Power Appsの学習を始めるなら、まずはMicrosoft公式の情報から始めるのがおすすめ。正確で網羅的な情報が提供されているため、基礎をしっかりと固めることができます。
Microsoftが提供する主な学習リソースは下記の2つです。
- Microsoft Learn: インタラクティブなラーニングパス形式で、Power Appsの機能を段階的に学習できます。ハンズオン形式の演習問題も豊富に用意されているため、実践的なスキルを身につけることができます。初心者向けのコースから、上級者向けのコースまで、様々なレベルのコースが用意されているので、自身のスキルレベルに合ったコースを選択できます。
- 公式ドキュメント: Power Appsの全機能を網羅した詳細なドキュメントです。具体的なコード例や、各機能の使用方法が丁寧に説明されています。何か困ったことがあった際に、すぐに解決策を見つけられるので大変便利です。
Microsoft公式ドキュメント・ラーニングパスのメリット:
- 正確な情報: Microsoftが提供する公式情報なので、情報の正確性・信頼性は抜群です。
- 網羅性: Power Appsの全機能を網羅しているため、網羅的な学習が可能です。
- 体系的な学習: ラーニングパス形式で学習を進めることができるため、体系的にPower Appsを学ぶことができます。
- ハンズオン形式の演習問題: 実践的なスキルを身につけるためのハンズオン形式の演習問題が豊富に用意されています。
- 無料: 基本的に無料で利用できます。
基本無料で使えるのが大きなメリット。ただ、細かい周辺知識は自分で調べながら進める必要があるので、検索スキルが全くない方には小難しく感じるかもしれません。
Microsoft公式ドキュメント・ラーニングパスのデメリット:
- 情報が多すぎる: 初心者にとっては、情報が多すぎて、何から始めたらいいのか戸惑ってしまう可能性があります。
- 英語の情報が多い: 一部の情報が英語の場合があり、日本語の情報を探しにくい場合があります。
- 実践的な内容が少ない: 個々の機能の解説は充実していますが、具体的な業務アプリ開発の事例が少ないです。
正直に言えば、公式ドキュメントは視認性が悪いので完全な初心者にはお勧めしにくいです。基礎の基礎から教えてくれるわけではないので、その場合は書籍や動画で学んだほうが良いでしょう。
おすすめ学習ステップ
- Microsoft Learnの初心者向けラーニングパスを完了する: まず、Microsoft Learnの初心者向けラーニングパスを完了することで、Power Appsの基本的な操作方法を習得しましょう。
- 公式ドキュメントを参照しながら、実際にアプリを作成してみる: ラーニングパスで学んだことをもとに、実際にアプリを作成してみましょう。公式ドキュメントを参照しながら、わからない点を調べながら学習を進めることで、より理解が深まります。
- 作成したアプリを改善してみる: 作成したアプリを改善することで、より実践的なスキルを身につけることができます。機能を追加したり、デザインを変更したり、エラーを修正したりすることで、自身のスキルレベルを確認できます。
Microsoft公式ドキュメントとラーニングパスは、Power Apps学習の土台を築くのに最適です。 しかし、それだけでは実践的なスキルを身につけるのは難しい場合もあります。
宣伝:無料のPowerPlatformチュートリアルを提供しています
完全初心者向けではありませんが、無料のPowerPlatformチュートリアルを公開しています。一通りこなせればあなたもローコードエンジニア。
少し難しい部分もあるので、初心者向け書籍や動画で基礎を覚えたのちに挑戦してみてください。ほかの教材と違うのが、無料の質問サポートがあるところ。学習中に躓いたら弊社のエンジニアに聞くことができます。
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動画チュートリアル
Power Appsの学習には、動画チュートリアルが非常に有効です。 テキストだけでは理解しにくい操作手順や、アプリ開発の具体的な流れを、視覚的に確認しながら学習を進められるので。
実際に手を動かしながら作成するとスッと頭に入ってきますよね。
動画チュートリアルのメリット:
- 視覚的に分かりやすい: テキストだけでは理解しにくい操作手順なども、動画であれば視覚的に理解しやすいため、初心者でも安心して学習を進められます。
- 実践的なスキルが身につく: 多くの動画チュートリアルでは、具体的なアプリ開発の事例が紹介されているため、実践的なスキルを身につけることができます。
- スキマ時間での学習に最適: 通勤時間や休憩時間などのスキマ時間を活用して、手軽に学習を進められます。
- 無料動画も多い: YouTubeなどでは、多くのPower Appsに関する無料動画チュートリアルが公開されています。
動画チュートリアルのデメリット:
- 情報の正確性にばらつきがある: 作成者によって、情報の正確性や質にばらつきがある場合があります。信頼できる情報源を選ぶことが重要です。
- 最新情報に追いついていない可能性: 古い情報に基づいたチュートリアルもあるため、最新の情報にアップデートされているかを確認する必要があります。
- 質の低い動画もある: 編集が不十分であったり、説明が分かりにくかったりする動画もあるため、事前にレビューを確認するなど、注意が必要です。
おすすめ動画教材①:Microsoft Power Apps – 入門講座
Microsoft Power Apps – 入門講座はPower Appsの基礎を学べるコースで、初心者でも簡単にビジネスアプリケーションを作成できるように設計されています。
この講座は、ExcelやPowerPointの経験を持つ人向けに、Power Appsの操作がそれらのソフトに似ていることを強調しながら進行するため、親しみやすい構成です。
おすすめ動画教材②:作って学ぶPower Apps !すぐに現場で使えるアプリを3つ以上作成
作って学ぶPower Apps !すぐに現場で使えるアプリを3つ以上作成はMicrosoftのローコード開発ツール「Power Apps」を学び、実際に業務で使えるアプリを作成することを目的としたUdemyの講座です。
日報アプリや備品登録アプリ、備品管理アプリなど3つ以上のサンプルアプリを作成しながら、Power Appsの基本操作から実践的な知識までを網羅的に学べます。
- 日報アプリ – SharePointと連携してTeamsを使った日報の管理。
- 備品登録アプリ – Dataverseを使い、備品の画像登録やQRコードの生成。
- 備品管理アプリ – モデル駆動型アプリで在庫管理を行い、承認ワークフローやTeamsとの連携、バーコードスキャナーを使用して効率的な管理が可能です。
おすすめ動画教材③:【2024年版】Microsoft PowerApps 実践講座:座席管理アプリ
【2024年版】Microsoft PowerApps 実践講座:座席管理アプリはPower Appsを用いてオフィスの座席管理アプリを開発することを目的とした講座です。
講師のKATO氏がPower Appsを初めて使用する人向けに、SharePointやPower Automateとの連携を交えながら、実際に現場で活用できる座席管理アプリを開発するプロセスを教えています。
書籍
Power Appsに関する書籍は、体系的に学習したい方、紙媒体でじっくりと学びたい方におすすめです。 図解やサンプルコードが豊富に掲載されている書籍も多く、初心者でも理解しやすい内容になっています。
書籍のメリット
- 体系的な学習が可能: 書籍は、Power Appsの機能を体系的に学ぶのに適しています。章立てや索引などが充実しており、必要な情報を探しやすいです。
- 図解やサンプルコードが豊富: 多くの書籍では、図解やサンプルコードが豊富に掲載されているため、視覚的に分かりやすく、実践的なスキルを身につけることができます。
- 自分のペースで学習できる: 自分のペースで学習を進めることができるため、忙しい方でも無理なく学習できます。
- 持ち運びに便利: 電子書籍と違い、場所を選ばずに学習できます。
書籍のデメリット
- 情報が古くなっている可能性がある: 書籍は出版してから時間が経過すると、情報が古くなってしまう可能性があります。最新の情報を提供している書籍を選ぶことが重要です。
- 費用がかかる: 書籍を購入する必要があるため、費用がかかります。
- 情報を探すのが大変な場合がある: 索引や目次が不十分な書籍では、必要な情報を見つけ出すのに時間がかかる場合があります。
おすすめ書籍①:Microsoft Power Apps入門 手を動かしてわかるローコード開発の考え方
Microsoft Power Apps入門 手を動かしてわかるローコード開発の考え方はMicrosoft Power Appsの基礎を実際にアプリを作成しながら学ぶ入門書です。
著者の小玉純一氏は、特にIT初心者でも理解しやすいようにストーリー仕立てで解説しており、プログラミング知識がない人でも簡単に業務アプリを開発できることを目指しています。キャンバスアプリの作成プロセスやPower Automateとの連携についても取り上げており、手を動かして学ぶ形式が特徴です。
おすすめ書籍②:Microsoft Power Apps ローコード開発[実践]入門――ノンプログラマーにやさしいアプリ開発の手引きとリファレンス
Microsoft Power Apps ローコード開発[実践]入門――ノンプログラマーにやさしいアプリ開発の手引きとリファレンスはプログラミング経験がない人でもPower Appsを使ってビジネスアプリを開発できるようにするための実践的なガイドです。この本では、Power Appsの基礎的な概念から、具体的なアプリの作成方法、さらにPower Automateとの連携やデータの管理方法まで網羅的に解説しています。著者の青井航平氏を含む複数の専門家が監修し、実務に活かせる知識を提供しています。
まとめ。学習方法の選び方とは
ここまで複数の学習手段を紹介しました。実際、学習ってどうやるの?という質問には以下の答えを用意しています。
- 学習目標を設定する: 何を学びたいのかを明確にしましょう
- 学習スタイルを把握する: 書籍の方が好き?動画の方が好き?
- 学習時間を確保する: 毎日30分でも良いので、継続的に学習時間を確保しましょう
- 学習方法を組み合わせる: 複数の学習方法を組み合わせることで、より効果的な学習が可能です。例えば、公式ドキュメントで基礎を学び、動画チュートリアルで実践的なスキルを習得するなど。
- 定期的に復習する: 学習した内容を定期的に復習することで、記憶に定着しやすくなります。
自分に合った学習方法を見つけて、効率的にPower Appsをマスターしましょう!
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