EC-CUBEとは?メリット・デメリット・注意点などをご紹介

新型コロナの巣ごもり需要の影響もあり、伸びていると言われるEC需要。このサイトでは以前、「ECとは?」と「ECサイトの作り方」という2つの記事をご紹介しました。まだご覧になっていない方はぜひこちらからご確認ください。

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今回はもう一歩踏み込んで、オープンソースで人気のあるEC-CUBE(イーシーキューブ)について、下記の内容をご紹介したいと思います。

  • EC -CUBEを使ってECサイトを構築する際の基本情報
  • EC-CUBEが選ばれる理由であるメリットにはどのようなものがあるのか
  • EC -CUBEを利用する際のデメリットや注意点
監修者

監修者

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竹村貴也

株式会社ファンリピートCEO

ベンチャー企業でのシステム開発経験を経て、フリーランスとして多数の企業のプロジェクトマネジメントに携わる。2019年に株式会社ファンリピートを設立し、ローコード開発、AIを活用した業務効率化ソリューションの開発・提供を手がける。
著書:「ChatGPTによるPythonプログラミング入門. AI駆動開発で実現する社内業務の自動化


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目次

EC-CUBEとは?

EC-CUBEとは、無料オープンソース型ECサイト構築システムで、EC向けオープンソースとしては国内で最も使われている国産のソフトウェアです。

公式サイトによると、ドトールやカステラの文明堂のオンラインショップを始めとし、2022年9月時点で推定稼働店舗数は35,000店舗を超えるとされています。

オープンソースECとは

無料、もしくは安価で一般に公開されているソースコードを使用してECサイトを構築する手段のこと

EC-CUBEを使うメリット

EC-CUBEを利用してECサイトを構築する際のメリットは、下記の4つが挙げられます。

  • 日本語であること
  • 無料で利用できること
  • カスタマイズが自由なこと
  • コミュニティーが利用できること

それでは1つずつ見ていきましょう。

日本語であること

日本語で書かれていても難しいと感じる、システム関係の操作画面やマニュアルが英語であるということは、いくら魅力的なシステムであっても導入のハードルが上がるものです。

その点EC-CUBEは国産のシステムであり、日本語で使用することができます。

無料で利用できること

EC-CUBEは無料のオープンソースですが、ECに必要な最低限の基本機能が揃っています。

機能概要
  • 商品紹介ページ
  • ショッピングカート
  • ポイント機能
  • お問い合わせページ
  • 会員機能(マイページ)
  • 商品管理
  • 顧客管理
  • 受注管理

また、商品登録数やデータ容量に制限もありません。

なお、「無料で利用できる」という意味は、EC機能をパッケージでダウンロードして自社サーバで使用することが無料なのであり、その他に必要になるサーバ代やドメイン代は別途掛かります。

カスタマイズが自由なこと

EC-CUBEは各ページのコード編集が可能で、新規にフリーページを追加したり、オリジナルデザインテンプレートを作成することができるため、知識さえあれば自由にデザインをカスタマイズできます。

また、基本機能の他にも、オーナーズストアからプラグインを購入して機能を拡張したり、カスタマイズすることも可能です。

有料のプラグインが多いですが、無料のものも用意されています。

(2022年9月現在)無料のプラグイン

EC-CUBEペイメント(決済システム)・売上集計・メルマガ管理・商品レビュー管理など

コミュニティーが利用できること

EC-CUBEでは、問題や不具合が発生したり、マニュアルだけではわかりにくいときに、コミュニティー内で質問ができます。

また、「開発者向けドキュメントサイト」があったり、公式ガイドブックが出ていたりと、情報が多いこともメリットであると言えるでしょう。

EC-CUBEを使うデメリット・注意点

EC-CUBEを利用してECサイトを構築する場合には、デメリット注意しておきたい点もあります。

開発スキルが必要

ダウンロードしたそのままで使う場合には高い開発スキルがなくても利用できますが、カスタマイズする場合には開発スキルが必要になります。

カスタマイズしたいが自力では難しいという場合には制作会社へ依頼することもできますが、そうなると当然ながら外注するための費用が掛かります。

セキュリティー

オープンソースではコードを公開しているためセキュリティーの穴を見つけやすく、実際に情報漏洩なども発生しています。

また、公開したソースを自由に利用できるということは、裏を返せばトラブルが発生した際の責任は自身で負うことになり、自力で解決する必要があります。

EC-CUBE側でもセキュリティ対策のための情報がまとめられており、プラグインやセキュリティ専門企業での無料診断を利用することもできますが、セキュリティーに関しては自力で構築するか、WAF(*)を購入するか、外注するか、いずれにせよ何らかの対策を講じる必要があります。

(*)WAF(Web Application Firewall)とは

ECサイトなどWebアプリケーションのセキュリティー対策のことで、EC-CUBEでは専用の公式WAFも購入可能。

EC-CUBEが向いているケース

EC-CUBEのメリットを活かし、効果的に使えるケースとしては下記が挙げられます。

自社に開発スキルがある場合

標準機能を無料でインストールして使用できるため、その分の開発に掛かる時間や費用を抑えつつ、自社向けに自由にカスタマイズしたい場合にはEC-CUBEが向いていると言えるでしょう。

なるべく費用を抑えてカスタマイズを実現したい場合

自社に開発スキルはなく外注する場合で、ゼロベースから構築するフルスクラッチや高額なパッケージを購入するよりは費用を抑えつつも、自由にカスタマイズしたい場合にも、EC-CUBEは有用と言えます。

必要最低限の費用でスモールスタートしたい場合

標準機能に加え、必要最低限の費用でスタートさせたい場合にもEC-CUBEは向いています。

ただし、EC-CUBEのシステム要件を満たしているサーバーの用意が必要になることと、メンテナンスやバージョンアップ、セキュリティ対策は自分で行う必要があるため、ある程度の開発スキルがあるか、外注費用を用意する必要があります。

クラウド版EC-CUBE

最近では、クラウド版EC-CUBEが加わり、2種類のタイプが利用できるようになっています。従来のオープンソース型とクラウド版を簡単に比較すると下記のようになります。

EC-CUBE(オープンソース)クラウド版EC-CUBE
初期費用無料無料と有料のプランあり
月額使用料無料有料
サーバー用意必要不要
メンテナンス・セキュリティ・サーバ保守必要不要
カスタマイズ自由自由(プランによっては制限あり)
導入までの時間数ヶ月〜半年数日

<まとめ>EC-CUBEにはオープンソース型とクラウド型がある

今回ご紹介したEC-CUBEは、オープンソース型と、そこから派生したクラウド型EC構築システムです。

ECサイトを構築する際には、目先の手軽さや費用のみならず、将来的な展望も踏まえた上で、自社にあった方法を選択する必要があるでしょう。

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