XcodeはApple社が提供している開発ツールです。iOSアプリの制作に適したSwiftやObjective-Cなどの言語を用いることができ、ソースコードの管理がしやすく初心者でも直感的に開発を進められる特徴があります。
iPhoneやMacなどApple社製品の各種アプリを制作するためには欠かせないツールであり、アプリ開発を進める際はその機能や利点をよく理解しておくことが大切です。
本記事では、Xcodeで出来ることや特徴、開発環境構築の方法について解説します。
Xcodeとは?
Xcodeは、Apple社が提供する統合開発環境です。MacやiPhoneなどのデバイスで使用するアプリの制作に必要なエディタやコンパイラなどが全て揃っており、このツールを使うだけでApple社製品のアプリ制作を完結させられます。
そのため、Xcodeの扱い方や仕様を学ぶだけで数多く存在するApple社製品のアプリを全て作成可能です。
Apple社製品のアプリ開発に必須のツール
Xcodeは、iOSのアプリ制作に最適化されたツールです。iPhoneやiPadなどの製造元が提供しているツールなので、Apple製品のアプリ制作に必要な機能が全て揃っています。
対応している言語はC言語やObjective-Cなどのシステム開発分野でメジャーな言語であり、特にApple社が開発した言語であるSwiftとの相性が良いです。
つまり、Apple社が提供する端末のアプリを作るために、最も信頼できるツールだといえます。
Xcodeの「4つの特徴」
Xcodeには以下の4つの特徴があります。特徴を把握することで現場にツールを導入した場合にどういう効果があるかを想定しやすくなるので、確認しておきましょう。
コードの管理がしやすい
Xcodeには記述したコードや編集履歴の管理がしやすいという特徴があります。
制作現場で使用されている管理システムの「Git」を、Macのターミナルという画面を使わずに操作できるように最適化されています。Gitはエンジニアの間でコードの変更履歴を確認するために使われるので、チームで作業をする場合は必須の機能です。
つまり、制作者にとって使いやすい環境でソースコードの共有やバージョン管理が可能なので、チーム内の共同作業をより円滑に進められるのです。
直感的な操作で開発ができる
Xcodeは、直感的に操作することでアプリ制作を進められます。マウスを使ってボタンやラベルなどの各種部品を移動させたり画面を変えたりなどができるので、非常に扱いやすくなっています。
アプリのUIが視覚的に表現されているので、デザインや使いやすさを確認しつつ制作できます。全体のカラーやレイアウトを変更する際も手間がかかりません。各種操作がしやすいので、効率的な制作が可能なのです。
コーディングのサポート機能がある
Xcodeはコーディングのサポート機能が充実しています。コードを補ったり検索したりといったことはもちろん、画面分割機能や関連ファイル表示機能もあります。
搭載されている機能の動きが速いのでストレスを感じにくく、より効率的で負担の少ないコーディングができます。Xcodeの使用でアプリ制作をより楽に進められるのです。
アプリのテストを効率化できる
Xcodeを使用することで、アプリの運用テストを効率良く実行できます。テストは制作物の品質を維持するために必要不可欠な工程ですが、問題があった場合は品質を確認しつつ該当箇所を修正する必要があり、手間がかかります。
しかし、Xcodeはコードの入力後に自動でテストが実行されるので、修正後に品質を確認する必要がなく、作業をしながら同時に品質チェックが可能です。
Xcodeで出来ること
XcodeではApple社の製品に使用されているアプリであれば、どんなものでも作れます。
Macのアプリはモバイル環境と連携させて使用することができ、iPhoneやiPadなどのアプリは非常に種類が多いことが特徴です。それらをひとつのツールで制作できるのは非常に魅力的で、作業も進めやすくなっています。
Apple TVやApple Watchなどに搭載されている日常生活やヘルスケアをサポートするアプリも制作できるので、自分や人々の生活をより便利にするツールが作れます。
Xcodeでは数多くのApple製品のアプリが作れるので、使用する場合はどんなデバイスで使うアプリを作るのかも明確にしておきましょう。
Xcodeの導入方法
Xcodeは以下の手順で導入します。App Storeでツールを入手して自分のデバイスにインストールするだけで使えるので、導入までの手間はそれほどかかりません。
AppleIDを作る
AppleIDはApple社製品を使用する際に必要なIDです。IDがないとインストールしても利用できないので、最初にここから登録を済ませましょう。
Xcodeをインストールする
Xcodeをデバイスにインストールします。App Storeでツール名を検索し、画面の指示に従ってダウンロードとインストールを実行しましょう。
ツールのサイズが大きいので使えるようになるまで時間がかかるケースがありますが、気長に待ちましょう。
起動テストをする
インストールが完了したらXcodeを起動します。
まずは「Get started with a playground」をクリックし、動作確認用の機能であるplaygroundを立ち上げます。ファイルを編集し、画面上部の再生ボタンをクリックしてコードが動作することを確認しましょう。
新規プロジェクトを作成するには以下の手順で行います。
- 最初の画面から「Create a new Xcode project」を押す
- 任意のテンプレート選択する
- 情報入力画面に各種情報や使用言語を入力する
- プロジェクトが作成されたことを確認する
制作したもののテストをするには画面上部の再生ボタンを押し、コードが正常に動作しているかを確認しましょう。
XcodeでApple製品のアプリ制作を効率化しよう
XcodeはApple社製品の各種アプリ制作時に便利なツールであり、ソースコードの管理のしやすさやアプリのテストが効率的にできるなどの特徴があります。
ただし通常はMacでしか動作しないというデメリットがあり、WindowsやLinuxなど他のOSで動かすためには手間がかかります。
さまざまなアプリをMac以外のOSで制作したい、さまざまなOSに対応したアプリを作りたい場合は制作会社への外注がおすすめです。
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