DXとローコード開発(PowerApps)は相性が良いんです

コロナ禍以降、DXを進める動きが強くなっていますよね。「攻めのDX・守りのDX」なんて言葉もあるので、もはや意味不明な域にまで達しています。

「DXを進めたいから何とかして」と上司から依頼される…なんてこと、あると思います。正直、何のツールを選定してどの業務を効率化するか悩みますよね。弊社であれば「Power Appsを用いたローコード開発」という解決法を提案いたします。

早く・簡単に業務アプリを作って仕事を効率的に進めよう!というのが狙いですが、ではなぜPower Appsなのでしょうか?Kintoneではだめなのでしょうか?今回はそのあたりを説明します。

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目次

DXってなんなのさ

DXとは「Digital Transformation」の略ですが、そのまま頭文字をとると「DT」になります。DTが正しいんじゃないの?と思いがちですが、英語圏では接頭辞の「Trans」を「X」と書く慣習があるため、こういう表記がされるみたいです。

なんとなくカッコよい響きの言葉ですが、どういうこと?と聞かれて即答できる人は多くない気がします。要は、「ITを利用して生産性を高めて会社の価値を上げていこう!」ということでしょうか。

  • 紙や手書き、FAXなどをデジタル化
  • 昔に導入されたシステムが古く効率が上がっていない
  • 従業員のITリテラシーが高くない

こういった問題を会社全体で取り組んで行く、というイメージで良いかと思います。よく「IT化とDXは別」という意見も見られますが、DXという言葉はIT化くらいの意味でいいのではないでしょうか。小難しく考えるから抵抗感が出てくるのです。

多くのITベンダーにとって、ペーパーレスなんて昔から提供している手あかのついた解決方法ですが、コロナ禍以降でテレワークやクラウドに初めて取り組んだ企業からすれば、紙からの脱却はとても大きな改革です。業務の見えるかや効率化が進み、時短ができたならそれはDX成功といえます。

Power AppsがDXと相性の良い理由5選

Power Appsは、DX推進を加速させるための強力なツールです。その理由を5つのポイントで解説します。

1. 専門知識がなくてもアプリ開発が可能

Power Appsは、ローコード/ノーコード開発プラットフォーム。プログラミングの専門知識がなくても、直感的な操作でアプリを開発できます。

少し勉強すれば今ある業務を効率的に進められるアプリが作成可能。承認フローアプリを例に挙げると、稟議を通すときのフローを手作業でやっている企業であれば、承認アプリを開発して使うだけで場所を選ばず、PCやモバイル端末から承認できます。

複雑な条件分岐にも対応でき、セキュリティも高いのがPower Appsの良い点です。1ヶ月あればPower AutomateとPower Appsを連携して立派なアプリが作れるはず。専門のエンジニアでなくとも実用性の高い業務アプリが作れるので、DXにつながります。

2. Officeが入っていればPower Appsが使える(場合もある)から

多くの会社でOffice環境が整備されていると思います。すでにOfficeが入っている場合、Power Appsが追加料金いらずで使えます。

契約しているライセンスによって使用の可否があるのですが、結構多くのライセンスに対応しています。いま会社で契約しているライセンスを調べて、下の表と当てはめてみてください。

変に新しいシステムを導入するより圧倒的に安くDXができますよ。

さらに詳しいPower Appsのライセンス体系は以下の資料で解説しているので、よければDL(無料)してみてください。

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3. アジャイル開発手法との親和性が高い

Power Appsは、アジャイル開発手法と高い親和性を持っています。

短期間でプロトタイプを作成し、ユーザーからのフィードバックを迅速に反映できるため、ユーザーニーズに最適化されたアプリを効率的に開発可能。従来のウォーターフォール型開発と比較して、開発期間を大幅に短縮し、市場の変化への迅速な対応ができます。

4. 既存システムとの連携

Power Appsは、様々なデータソース(Excel、SharePoint、SQL Server、Dataverseなど)や既存システムと容易に連携できます。そのため、既存システムの機能を拡張したり、複数のシステムを統合したりすることで、業務プロセス全体を最適化できます。レガシーシステムを置き換えることなく、段階的にDXを進めることが可能です。

5. 様々なデータソースとのシームレスな連携ができる

Power Appsは、様々なデータソースとシームレスに連携できます。Excelファイルからデータを読み込んだり、SharePointリストと連携して情報を共有したり、Dataverseでデータを一元管理したりできます。

これにより、データのサイロ化を防ぎ、データ活用の促進につながるでしょう。データの統合と分析が容易になり、より正確で迅速な意思決定が可能になります。

6. AIを容易にアプリに組み込める

Power Appsは、AI BuilderなどのAI機能と連携できます。

画像認識、自然言語処理、予測分析などをアプリに容易に組み込むことで、業務の高度化と効率化を実現できます。例えば、OCR機能を使って名刺情報を自動入力したり、予測分析機能を使って在庫管理を最適化したりできます。AIを活用することで、人間では難しい高度な判断や分析を自動化でき、業務の質を向上させることができます。

Power Apps導入における注意点

Power Appsは強力なツールですが、導入にあたってはいくつかの注意点があります。スムーズな導入と運用を実現するために、事前にしっかりと確認しておきましょう。

1. データ移行

Power Appsを導入する際に、既存システムのデータをPower Appsで活用したいケースが多いと思います。

しかし、既存システムのデータ形式やデータ構造によっては、Dataverseへのデータ移行に時間を要したり、複雑な処理が必要になったりする可能性があります。データ移行計画を綿密に立て、必要な場合は専門家のサポートを受けることを検討しましょう。

2. セキュリティ

Power Appsで扱うデータには、機密情報が含まれる場合も多いです。適切なアクセス権限の設定、データの暗号化、多要素認証などのセキュリティ対策を講じ、情報漏洩リスクを最小限に抑えましょう。

Dataverseなどのセキュリティ機能を最大限に活用し、企業のセキュリティポリシーに準拠したシステム構築が必要です。

3. 運用体制

Power Appsの導入は、アプリ開発の完了をもって終わりではありません。継続的な運用・保守体制の構築が不可欠です。

誰がアプリのメンテナンスを担当するのか、どのようにアップデートしていくのか、エラー発生時の対応など、事前にしっかりと計画を立て、責任体制を明確化しましょう。運用マニュアルの作成も忘れずに行いましょう。

4. 人材育成

Power Appsはローコード/ノーコード開発プラットフォームですが、アプリ開発にはある程度のスキルが必要です。

業務部門の担当者(市民開発者)がアプリ開発に携わる場合は、適切な研修やトレーニングを実施し、スキル向上を支援しましょう。また、開発者同士の知識共有やノウハウ蓄積のための仕組みを作ることも重要です。

5. 拡張性

Power Appsで開発するアプリは、ビジネスニーズの変化に合わせて、柔軟に拡張できる必要があります。

将来的な拡張性を考慮した設計を行い、必要に応じて機能を追加・変更できるような仕組みを構築しておきましょう。Dataverseなどのスケーラブルなデータベースを活用することで、将来的な拡張性に対応しやすくなります。

よくある質問

kintoneじゃだめなの?

作りたいアプリによります。Power AppsにできてKintoneにできないこともあるので、

アプリの規模やどういったことがしたいかで選定先は変わるでしょう。詳しくは以下をご覧ください。

Power Appsを勉強しようと思うけど、どう進めたらいい?

書籍や動画のチュートリアルなどいろいろあります。こちらの記事で解説しているので、ご自分に合った方法で勉強してみましょう。

すでにOfficeが導入されているならチャンス

すでにOfficeが導入されている場合、ライセンスによりますがPower Appsが使えます。そこからPower Appsについて少し勉強すればある程度のアプリは作れるはず。そのあとに複数アプリとの連携やAI機能などの理解を深めれば一人前のPower Appsエンジニアです。

今はPower Appsを学ぶためのチュートリアルや書籍が豊富にあるので、完全初心者でもしっかり学んでいけるでしょう。弊社でも無料のPower Appsチュートリアルを提供していますが、こちら初学者を抜けた人向けです。完走できればもう一人前と呼べるでしょう。

Power Appsはとても優秀なツールなので、活用してDXを進めましょう。もし「Power Appsを使ってアプリを開発したいけど、リソースが足りていない…」「Power Appsを社内向けに教えてくれないかなぁ…」という悩みがあれば弊社にご依頼ください。他社を圧倒する開発スピードで貴社の企業価値を上げるお手伝いが可能です。研修も受け付けているので、ぜひご相談ください。

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