2022.8.13 2024.7.12

Webシステム開発とは？使用される言語や発注の流れを解説します

2024 7/12

Webシステムが必要な場合、自社で開発するかシステム開発会社に依頼する必要があります。いずれにしろ、Webシステムの開発に関わることは避けられません。

ところが、システム開発を外部に委託することに慣れていない方は、何に気をつければいいのか、わからないことが多いのはないでしょうか。

そこで本記事ではWebシステム開発の概要や流れ、注意点についてご紹介します。システム開発におけるポイントをしっかり押さえて適切な取引を行える状態を目指しましょう。

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Webシステム開発とは

Webシステムの開発作業を進める場合、開発がどのような流れで進むのか把握しておいた方が良いでしょう。

しかし、一口にWebシステムといっても様々な意味や種類が存在するため、初心者の方にはイメージしづらいかもしれません。そのため、この章ではWebシステムについての理解を深められるように解説をします。

Webシステムとは

Webシステムとはインターネットを介して利用するシステムです。Webシステムにはさまざまな種類があり、代表的なものには以下があります。

ECサイト
SNS
マッチングサイト

いずれもインターネットのつながる場所であればどこからでも接続できるのがメリットです。対応しているデバイスも多く、スマートフォンやPC・タブレットが挙げられます。

WebシステムとWebサイトの違い

Webシステムと混同されるものにWebサイトがあります。Webサイトとは、ブログやホームページなどをインターネット上に公開したものです。

Webシステムはインターネットの仕様を利用した便利なサービスなので、双方は大きく異なることがわかります。

WebシステムとWebアプリの違い

Webシステムは、Webサイトの他にもWebアプリと混同されることもあります。Webアプリは、業務の効率化などの目的達成に向けて作られたソフトウェアの一種です。

双方の大きな違いは、利用にあたってダウンロードをする必要があるかどうかにあります。

Webシステムはブラウザがあればさまざまなシステムを利用できるのに対し、Webアプリは種類ごとにインストールしなければいけません。しかし、アプリはインストールさえすれば情報が端末にダウンロードされるため、Webシステムよりも通信速度は速いです。

Webシステム開発の流れ

WebサイトやWebアプリケーションを構築する作業の際の流れには業界や企業、プロジェクトによって、さまざまな流れや手法が用いられますが、基本的には、アイデアの検討から設計、実装、テストになります。

要件定義

要件定義とは、システムやプロジェクトを開発する際に、どのような機能や性能を持つべきか、どのようなユーザーが使うべきかなどを定義する作業です。開発するための基礎となるものです。

要件定義を行うことで、システムやプロジェクトが実現したい目標やニーズが明確になります。また、必要な技術やリソースを決定し、システムやプロジェクトの開発計画やスケジュールを立てることができます。

外部設計（UI設計）

次に外部設計を行います。これはシステムやプロジェクトの外側部分つまりUIにあたる部分の設計をすることです。

システムやプロジェクトがユーザーや利用者のためにどのように動作し、実行されるべきかやどのようなインターフェースやAPIを提供するか、どのようなパフォーマンスや信頼性を持たせるか、などを決定します。

内部設計

外側が終われば内側の設計が必要になります。

内部設計とは、システムやプロジェクトの内部構造や構成を設計することを指しますが、外部から見たシステムやプロジェクトの振る舞いや性能を定義する「外部設計」の後に行われます。

このステップでは、システムやプロジェクトがどのようなデータやプログラムで構成されるべきか、どのようなアルゴリズムや手法が必要かなどの内部構造や構成を決定します。

実装

このフェーズでは考えられた前段階から考えられたアイデアや設計からシステムやプログラムを実際に作成することを指します。

テスト

実装後には必ずテスト工程が欠かせません。テストとはシステムやプログラムが正しく動作するかを検証することを指しますが、その手法はさまざまです。例えば、単体テストや結合テストなどです。

テストを行うことで、システムやプログラムに不具合がないか、その機能や性能が妥当であるかを確認することができます。そして、不具合が見つかった場合は、それを修正することで、より良いシステムやプログラムを構築することができます。

リリース

テストまで完了すればあとはその成果物を公開、提供するのみです。

その中でもさまざまなリリースバージョンがあり、例えば、リリース前に内部のステークホルダーやユーザーに提供されるプレリリース版があります。また、一般のユーザーに提供される最初のリリース版をベータ版と呼ぶこともあります。リリースされたシステムやプログラムは、一定期間サポートされます。そして、不具合が発見された場合は、アップデートが行われます。そのようにして、より良いシステムやプログラムが提供されるようになります。

Webシステム開発で用いられる言語

Webシステム開発で用いられる言語には以下のようなものがあります。

HTML
CSS
JavaScript
PHP

上記の言語には、どのような特徴があり、またどのような違いがあるのでしょうか。

HTML

HTMLは、世界中で最も使われていると言っても過言ではない言語です。その証拠に、どのWebサイトのソースを閲覧してもHTMLを確認することができます。

文章の装飾やリンクを挿入したい文章をタグで囲むのが一般的なHTMLの使い方です。なお、HTMLを使い文章を装飾する際には、次に紹介するCSSが欠かせません。

CSS

CSSはサイトの見た目を整える言語です。HTMLと一緒に使うのが一般的で、CSSでどのように装飾するのかを指定し、HTMLでどこを装飾するのかを指定します。

ユーザーに表示する部分であるフロントエンドを開発するには、HTMLとCSSの習得と使用は必須になります。

JavaScript

動きのないウェブサイトに動きを持たせるのがJavaScriptです。

最近は競合の増加や、UI/UXのさらなる追求によりユーザーの利用のしやすさが重要視されていることから、JavaScriptを書けるエンジニアの需要は増えています。そのため、こちらもフロントエンド開発では欠かせない言語といえます。

なお、JavaScriptでできることは以下の通りです。

スライドショー
*マウスホバーイベント
ポップアップウインドウの表示

*ホバーイベントとは、カーソルをかざした際に発生するエフェクトを指す

PHP

PHPはサーバーサイドで使われる言語です。Web開発が行いやすくさまざまな場面で使用されています。

PHPを用いて行うことができる代表的なものには以下が挙げられます。

お問い合わせフォームの実装
ショッピングカート機能の実装
予約・決済機能の実装

このように、便利な機能を実現することができるうえに、初心者でも取得しやすいのが特徴です。そのため、エンジニアを志すのであれば取得しておきたい言語の1つです。

Webシステム開発における外注の流れ

システム開発の外注における流れは以下のとおりです。

開発の目的を明確にする
Webシステム開発を依頼する会社を複数挙げる
各社から見積もりを出してもらう
Webシステム開発を依頼する
開発されたWebシステムを確認し納品してもらう

開発の目的や概要を明確にする

初めに開発のゴールや概要を明確にしてください。どうしてシステムを必要とするのか、どんなシステムが欲しいのかを挙げることで本当に開発が必要なのかがわかります。

時間や予算を効率よく使うためにも、開発の目的や概要は明確にしておきましょう。

Webシステム開発を依頼する会社を複数挙げる

つづいて、Webシステム開発を依頼する会社を複数挙げてください。

複数挙げる理由としては、より自社の要望を叶えられる最適な依頼先を選ぶためです。初めから候補を1つに絞ると、適正価格、適正サービスでなかった場合の見分けがつきません。

そのため、開発を依頼する会社の候補は複数挙げるようにしてください。

各会社から見積もりを出してもらう

候補となるすべての会社から見積もりを出してもらいましょう。見積もりを取ったのにも関わらず依頼しないのは失礼ではないのかと考える人もいるかもしれませんが、そんなことはありません。

実際に価格やサービス内容を見て、どの会社が自社の希望に合致するかを確認することが重要です。

Webシステム開発を依頼する

依頼する会社が決まったら、実際に開発を依頼しましょう。開発会社の担当者とは見積もりの段階で、システムの概要はある程度伝えてあるはずです。ですが、念のためにこのタイミングでもシステムの概要やイメージを伝えておきましょう。

開発されたWebシステムを確認し納品してもらう

開発が終了したら、システムを確認し精査します。問題がなければ、そのまま納品してもらい取引は終了です。

しかし、万が一希望していたシステムと違うものが納品された場合は、修正を依頼しましょう。なお、運用や保守までをサポートしてくれる開発会社に依頼したのであれば、取引は継続します。

Webシステム開発を外注するときの注意点

Webシステム開発を外注するときの注意点は以下のとおりです。

適切な納期を定める
Webシステムの希望は具体的に伝える
予算を適当に決めない

適切な納期を定める

システム開発会社によっては、納期を顧客が希望できるケースがあります。なかには、早く開発を終えたいために極端に短い納期を設定する人がいますが、短すぎる納期には以下のようなデメリットしかありません。

修正する時間が少なくて不備がでやすい
納期を短くするほど労力が増えるため費用が増えることもある

高品質のシステムを手に入れるためにも、適切な納期を設定することが肝心です。

Webシステムの希望は具体的に伝える

システムの希望は具体的に伝えましょう。曖昧なイメージのまま開発がスタートすると、修正の回数が増えて時間も費用もかかってしまいます。修正が発生するごとに追加費用を請求されることも珍しくありません。

できるだけ少ないやり取り・短い期間・費用で納品してもらうためにもWebシステムの希望は具体的に伝えましょう。

適切な予算組みをする

ウェブの情報を少し調べただけで予算を決めてしまうのはおすすめできません。理由としては、ウェブ上で得られる情報の多くはあくまで一般的な相場であり、自社が求めるシステムを開発する上で実際にかかる予算とギャップがあることが多いためです。

開発が進んでから困らないよう、複数の会社から見積もりを取り、適切な予算を組むことをおすすめします。

Web開発の依頼方法

Web開発の依頼方法は、様々です。

まず、Web開発に携わる会社やフリーランスを探します。そして、その会社やフリーランスに連絡を取り、WebサイトやWebアプリケーションの開発を依頼することができます。連絡を取る方法は、電話やメールなどが一般的です。そして、提供するサービスや料金、期間などを確認し、契約を結ぶことができます。依頼する際は、希望するサイトやアプリケーションの概要や仕様、制作期間などを明確に伝えることが重要です。また、納品後のサポートや修正についても確認しましょう。