OSSは安心して使える? 魅力と注意すべきポイントを紹介

OSSはソースコードを無料で利用できるソフトウェアですが、ビジネスにおいても安心して使えるものなのでしょうか。

そこで今回は、OSSの基礎からどんな魅力があり、使う際に注意すべきことは何かを紹介します。使いこなせればシステム開発の大きな力になりますので、ぜひ本記事の情報を参考にしてみてください。

監修者

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竹村貴也

株式会社ファンリピートCEO

ベンチャー企業でのシステム開発経験を経て、フリーランスとして多数の企業のプロジェクトマネジメントに携わる。2019年に株式会社ファンリピートを設立し、ローコード開発、AIを活用した業務効率化ソリューションの開発・提供を手がける。
著書:「ChatGPTによるPythonプログラミング入門. AI駆動開発で実現する社内業務の自動化


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目次

OSSとは

OSSは、ソースが公開されていて改編や再配布もできる「オープンソースソフトウェア」のことを指します。よくフリーソフトと混同されることがよくありますが、それぞれ明確な定義が定められているのです。

どのようなものか確認してみましょう。

OSSの定義

OSIが定義していて、それは「OSD」と呼ばれています。ここで示された条件を満たしていないとオープンソースとは言えません。それではその定義とはどのような内容なのか、OSIがどのような組織かも含めて確認してみましょう。

OSIとは

アメリカの公益法人で、正式にはOpen Source Initiativeという名前です。OSSの普及を目的とした団体で、「OSI」の略称で呼ばれています。

OSDの内容

「OSD」はOpen Source Definitionの略称で、「オープンソースの定義」という意味です。ここでは10項目の条件が定義されています。

  1. 自由に再配布できる
  2. 基本的にソースコードを無償配布する
  3. 変更したソフトウェアや派生ソフトウエアの再配布を認める
  4. 派生ソフトウェアに名前や番号を付けることは可能
  5. 利用者に対して差別をしてはならない(誰でも利用できるようにする)
  6. どのような分野の利用も許可しなければならない
  7. 誰でも許可を取らずにプログラムを使用できるようにする
  8. 特定の製品だけにライセンスの許可を与えてはならない
  9. 他のソフトウェアに対して制限をかけるようなライセンスにしてはならない
  10. 特定の技術などに依存する内容をライセンスに盛り込んではならない

使用者はプログラムを自由に変更することも許されており、自社専用に書き換えることが可能です。

参照サイト:Open Source Initiative「The Open Source Definition」

OSSとフリーソフトの違い

ソースコードを無料で利用できるためフリーソフトと混同されてしまうことがよくありますが、両者には大きな違いがあります。一体どう違うのでしょうか。

フリーソフトの特徴

何と言っても1番の特徴は、無料でソフトウェアを使用できることです。多くの場合、ソースコードは公開されていません。

OSSの特徴

OSSの定義には無償でソフトウェアを配布することは含まれていません。無料でできるのはソースコードの改良・拡張・再配布です。

ソースコードが公開されているのが大きな特徴であり、世界中の開発者によるコミュニティも存在します。そのため、OSSは日々多くの人の手により進化を続けています。

  • 問題点の修正
  • 脆弱性対策
  • 機能の追加・拡張

フリーソフトは無料でソフトウェアを利用できますが、OSSが無償なのはソースコードです。ソフトは無料のものだけではなく有料のものも存在しています。ただし、有料でも安価なものが多いです。

反対にフリーソフトは非公開のものも多く存在しています。

OSSの魅力

OSSには多くの魅力がありますが、代表的なものは以下の4つです。

  1. 費用を抑えられる
  2. 信頼性が高い
  3. カスタマイズがしやすい
  4. 問題箇所を見つけやすい

1)費用を抑えられる

OSDにもある通りソースコードを無償で配布されているため、利用にあたって基本的に費用は発生しません

商用の製品を利用すると使用料が発生し、導入後も定期的に更新期限が切れたものの交換やライセンス管理費用などが必要となります。OSSなら初期費用はもちろん、運用開始後に発生する費用も抑えることが可能です。

2)信頼性が高い

OSSではソースコードの公開が義務付けられています。そのため、コンピューターに悪影響をおよぼすプログラムやセキュリティ上の欠陥などが含まれていないかを導入前にチェックすることができ、信頼性の高いソフトウェアであるのが特徴です。

3)カスタマイズがしやすい

ソースコードの改編が認められているため自由にカスタマイズできます。そのため自社での仕様に最も適したシステムにすることも可能です。ただし、それを実行するだけの知識と技術は必要となります。

4)問題箇所を見つけやすい

ソースコードが公開されているため、自社でチェックして問題箇所を探し出せます。

商用の製品だと非公開の場合が多いため、不具合が発生してもメーカーなどからサポートを受けなければならず、どうしても時間がかかってしまいます。

その点、OSSでは知識があれば自力で対応できるので、問題が起きた時に早期に対応できる可能性が高まります。

上記のように多くの魅力がありますが、自社側にプログラミングの知識と技術が必要な場合が多いことは、事前に認識しておく必要があります。

また以下のサイトでは、各ジャンルの代表的なものを紹介しているので参考にしてみてください。

参照サイト:日本OSS推進フォーラム

OSSで注意すべきポイント

費用面や柔軟なカスタマイズ性など魅力が多いOSSですが、注意すべき事もあります。本章では利用にあたっての注意点を整理します。

  1. サポート対象外のソフトウェアが多い
  2. ライセンス内容に違いがある

1)サポート対象外のソフトウェアが多い

有償のものにはサポートや動作保証がありますが、OSSは開発元が保証しているとは限りません。そのため問題が発生したときには自力で対応しなければならない場合があります。

2)ライセンス内容に違いがある

ソースコードは許可なく無料で使用できる一方でライセンスが3種類も存在します。

1)GPL

3つの中で最も制限が厳しい内容です。

手を加えたものを再配布する場合は著作権を表示しなければなりません。再配布するなら全体をGPLの形式にすることが必要です。

2)BSD License

2番目に制限が厳しい内容です。

手を加えたものを再配布する場合は著作権を表示しなければなりません。改変して再配布する場合は、改編部分をMPLの形式にする必要があります。

3)MPL

3つの中で最も制限が緩いです。

手を加えたものを再配布する場合は著作権表示をしなければなりません。この決まりを守れば自由に配布できます。自分が使用しているライセンスを別のものと勘違いしていると、著作権問題になる恐れもあるので注意してください。

OSSを利用して理想のシステムを目指しましょう

OSSは、多くの利用メリットのあるオープンソースソフトウェアであり、上手く活用できれば、コストを抑えつつ理想のシステムの構築が可能です。

ただし、使いこなすには知識と技術も必要なので、その点でお悩みの方はぜひ弊社までお気軽にご相談ください。

当社がこれまで支援してきた開発事例の共有、企画・コンサルティング、要件定義や実際の開発支援まで包括的にサポートさせていただくことが可能です。

システム開発を失敗しないために、弊社が相見積もりの取得までをサポートさせていただくことも可能です。むやみな営業電話などは決して行いませんので、まずは無料のご相談をお待ちしております。

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