ユーザビリティの意味って?UXとの違いや改善方法を解説

ユーザビリティという言葉は、使い勝手使いやすさを表すものですが、Web業界においてはユーザーの充実度などを表すために使われます。

しかしユーザーの充実度をどう上げればよいかわからないという方も多いのではないでしょうか。ユーザビリティはWebサイトの成約率にも影響するので、改善しないと成約機会を逃すことになる可能性があります。

本記事では、ユーザビリティの意味・UX・UIとの違い、具体的な改善方法について解説します。

監修者

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竹村貴也

株式会社ファンリピートCEO

ベンチャー企業でのシステム開発経験を経て、フリーランスとして多数の企業のプロジェクトマネジメントに携わる。2019年に株式会社ファンリピートを設立し、ローコード開発、AIを活用した業務効率化ソリューションの開発・提供を手がける。
著書:「ChatGPTによるPythonプログラミング入門. AI駆動開発で実現する社内業務の自動化


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目次

ユーザビリティの意味とは

ユーザビリティは使いやすさなどを示す言葉ですが、Webサイトにおけるユーザビリティは、もっと広い意味が含まれています。

以下、ユーザビリティが表すこと・UX・UIとの違いは何なのかについて、詳しく解説します。

ユーザビリティの意味は使いやすさだけではない

ユーザビリティが何かは、主に以下の2種類で定義されています。

ISOの規格では、「ユーザーが特定の状況下で、目的を実現するために製品・サービスを利用する際の効率性・充実度」と定義されています。

たとえば、商品の購入を考えているユーザーがECサイトを見ている場合、ユーザーは自分の求める要素がある商品か・料金はどのくらいかなどを確認します。

ECサイトがユーザーに商品の特徴・料金を理解しやすく伝えられているなら、ユーザーがサイトを閲覧する目的を効率的に達成できたことになるので、ユーザビリティが高いことになるのです。

また、研究者のヤコブ・ニールセン氏は、著書の中でユーザビリティを以下の特性から成り立つものだとしています。

  • 学習のしやすさ:使い方がわかりやすいこと
  • 効率のよさ:効率的に使えること
  • 記憶のしやすさ:操作方法を覚えやすいこと
  • エラーの発生率:エラーが起きにくいこと
  • 充実度の高さ:楽しく利用できること

両者に共通するのは、ユーザーが満足してWebサイトを効率的に使えることなので、ユーザビリティをアップする際はそれを意識しておきましょう。

ユーザビリティとUXの違い

ユーザビリティと同じように使われる言葉に、UX(ユーザーエクスペリエンス)があります。UXとはユーザーの体験度を表している言葉です。

たとえば、ECサイトを見たときにページが表示されるまでの時間が速い・目的の商品を見つけやすい・商品の情報がわかりやすいと感じたなら、それがUXです。

UXを向上させるには、ユーザーがWebサイトを心地よく利用できるようにすればよいので、ユーザビリティをアップさせることが必要になるのです。

ユーザビリティとUIの違い

UI(ユーザーインターフェース)とは、ユーザーとサービスとの接点のことをいいます。Webサイトであれば、グローバルメニュー・ボタン・画像・テキストなど、Webサイト全体のデザインのことをさします。

UIをアップするには各要素の意味が理解しやすく、操作しやすいようにすればよいので、ユーザビリティのアップにもつながるのです。

ユーザビリティを評価する方法

ユーザビリティが高いと、ユーザーは求める情報をストレスなく得ることができ、結果的に必要な情報を効率的に届けることができます。つまりユーザビリティをアップさせることは、成約率の向上にもつながるのです。

以下、ユーザビリティを判断する3つの方法を解説します。

ユーザビリティテスト

ユーザビリティテストとは、実際にWebサイトをユーザーに使用してもらうことで、問題を発見するという方法です。

Webサイトのターゲット層と似た属性の人を5人ほど集め、彼らからサイトの問題点をヒアリングします。各ユーザーの行動を録画して確認するので、チェックに時間がかかる点がデメリットです。

ヒューリスティック評価

ヒューリスティック評価は専門家にWebサイトのチェックを依頼し、その経験則に沿った判断によって問題点をあぶり出す方法です。

専門家が過去の知見に基づいた判断をするので、判断軸が明確ではありますが、彼らの経験則から外れた問題の発見が難しいというデメリットがあります。

アンケート調査

アンケート調査はWebサイトを利用する一般ユーザーに対し、設問を用意して回答してもらう方法です。

100人ほどを対象にアンケートを実施するのでスコア付けをしやすいですが、ユーザーの評価軸がはっきりとはわからず、正確に回答しているか判断しづらい点がデメリットです。

ユーザビリティを改善する方法

ユーザビリティの改善のためには、どのような施策を実行すればよいのでしょうか。以下では、主な有効策を、4つ紹介します。

ファーストビューを改善する

ファーストビューとはページを開いた直後に表示される内容です。ユーザーはファーストビューでWebサイトの良し悪しを判断します。そのため、ファーストビューを改善すると、ユーザビリティの改善にもなるのです。

一目で内容が想像できる、フォントを統一するなど、違和感がなく、ユーザーが続きを見たくなるデザインにしましょう。

デザインをシンプルにする

Webサイトのデザインは可能な限りシンプルにしましょう。全体の構成がわかりやすいと、ユーザーはページの内容を認識しやすく、次のアクションにも移りやすくなります。

たとえば、ヘッダーメニューから各ページへ飛べるようにしたり、必要に応じてサイドメニューを表示するなどをすると便利です。

ユーザーのアクションを促す構成にする

Webサイトのデザインは、ユーザーのアクションを促すものにしましょう。

たとえば、メニューの数を少なくしたり、別ページへ移動しやすくするなど、ユーザーが理解しやすく使いやすい構成にすることを意識しましょう。

ページの表示速度を速くする

ページの表示速度を速くすることも、ユーザビリティの改善につながります。一つのページの読み込みが遅いと、ユーザーはストレスを感じ、離脱する可能性が高くなってしまいます。

ページの表示速度を改善するには、以下の3つの方法を実践しましょう。

  • 圧縮ツールを使って画像サイズを小さくする
  • JavaScript・CSSなどの余分な改行やコメントを削除する
  • ブラウザのキャッシュを活用し、無駄な読み込みをなくす

ユーザビリティの意味を正しく理解し成約率を上げよう

本記事では、ユーザビリティが何を表すのか、改善させるためにはどうすればよいかについて解説しました。

Webサイトにおけるユーザビリティは、ユーザーが効率的に目的を実現できることをいいます。ユーザビリティを改善するには実際にWebサイトを使ってもらい、そこから得られた問題点を分析し、施策を実行することが大切です。

ユーザビリティの意味を知ってそれを改善することは、Webサイトからの成約率を上げてさらなる収益へとつなげることができます。そのため、ユーザビリティを積極的に改善し、成約率を上げましょう。

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