ソリューションについて
ソリューションはPower Platformのコンポーネントをまとめ、管理するための機能です。
※Power Platformコンポーネントとは、
- Power Apps : モデル駆動型アプリ、キャンバスアプリ
- Power Automate : フロー
- Dataverse : テーブル
- カスタムコネクタ
- 環境変数
などを指します。
サンドボックス環境で構築したアプリとテーブル、フローといったコンポーネント群を、ソリューションを使用して運用環境にデプロイする、といったアプリケーションのALMの実現に使用できます。
※一部ソリューションに含めることができないコンポーネントもあります。
カスタムAPI、組織設定などのシステムテーブル など
ソリューションの作成方法
Power Apps StudioまたはPower Automate Studioへ移動し、[ソリューション]タブから[新しいソリューション]をクリックします。
ソリューションの表示名と物理名、公開元を選択し、作成ボタンを押下すればソリューションが作成されます。
※公開元:
「公開元」は、そのソリューションを作成または配布する組織や個人を指します。 公開元は作成者や配布者の識別に使用され、ソリューションを使用する際の信頼性やセキュリティの判断材料になります。
外部に配布しないソリューションを作成する場合は「既定の発行元」を選択して問題ありません。
作成したソリューションに対し、[新規]から新しいコンポーネントを追加したり、
[既存を追加]から同じ環境内に作成済みのコンポーネントを追加できます。
ソリューションの種類
ソリューションには以下2つの種類があり、エクスポートする際に以下のどちらのソリューションとしてエクスポートするかを選択できます。
- アンマネージド
- マネージド
アンマネージドソリューション
アンマネージドソリューションは、ソリューション内のコンポーネントを編集することができるソリューションです。
構築中のソリューションをソース管理システムにアップロードする際などに使用します。
※新しく作成したソリューションはアンマネージドソリューションとして作成されます。
マネージドソリューション
マネージドソリューションは、ソリューション内のコンポーネントの編集ができなソリューションです。
主に実稼働環境での運用やUATなどに使用するソリューションをデプロイする際に使用します。
ソリューションのエクスポート/インポート
エクスポート手順
対象のソリューションを構築している環境を開き、ソリューションを選択後、[ソリューションをエクスポート]をクリックします。
エクスポート対象のコンポーネントに未公開の修正がある場合は[公開]を押し、[次へ]をクリックします。
バージョン番号を指定し、エクスポートするソリューションの種類を選択後、[エクスポート]を押下しエクスポートを実行します。
エクスポート完了後[ダウンロード]ボタンが表示されるので、このボタンからソリューションzipファイルをダウンロードします。
インポート
ソリューションをインポートする環境を開き、[ソリューションをインポート]を押下します。
[参照]ボタンを押下後、エクスポートしたソリューションzipファイルを選択し、[次へ]をクリックします。
確認画面が表示されるので、[インポート]をクリックするとインポートが始まります。
インポートが完了すると、ソリューション一覧にインポートしたソリューションが表示されます。
ソリューションを使用したソース管理プロセス
ソース管理システムでソリューションを管理する際の主な方法は以下 2 つあります。
- アンマネージド ソリューションをエクスポートし、解凍した状態でソース管理システムに配置します。 ビルド プロセスでは、Zip化したソリューションを一時ビルド環境 (サンドボックス環境) にインポートします。 次に、ソリューションをマネージド ソリューションとしてエクスポートし、ビルド アーティファクトとしてソース管理システムに保存します。
- ソリューションをアンマネージド ソリューション、マネージド ソリューションの両方でエクスポートして、どちらもソース管理システムに配置します。 この方法ではビルド環境は必要ありませんが、すべてのコンポーネントのコピーを 2 つ維持する必要があります 。
Power PlatformのALMの詳細については以下の公式サイトを参照してください。