目次
Power Automateのトリガー
Power Automateにおける「トリガー」は、Power Automateのフローの実行条件を指し、どのようなときにそのフローを実行するか?をトリガーで指定します。
トリガーは以下の3種類あり、フローを作成する際に最初に選択します。
- スケジュール
- 手動
- 自動
スケジュールトリガー
スケジュールトリガーで作成したフローは、指定したスケジュールに従い、定期的に実行することができます。
[作成]タブの[スケジュール済みクラウドフロー]を選択し、
必要項目(開始日や繰り返し期間)を入力し、作成を押下すると、
スケジュールで実行されるフローを作成することができます。
スケジュールトリガーの使い道
スケジュールトリガーは以下のようなワークフローを作成する際に使用します。
- 毎週送信するニュースレターの自動化
- 毎晩実施するバッチ処理
手動トリガー
手動トリガーで作成したフローは、フロー開発者やPower Appsアプリの使用者からの呼び出しで、実行することができます。
[作成]タブの[インスタント クラウドフロー]を選択し、
トリガーの種類を選択し、[作成]を押下すると、
手動で実行可能なフローを作成できます。
よく使用する手動トリガー
手動でフローをトリガーする
このトリガーは、ユーザーや開発者が、フローを明示的に実行できるトリガーです。
[入力の追加]を押下することで、実行時の引数を要求することも可能です。
トリガー「手動でフローをトリガーする」は、主に以下の用途で使用されます。
- Power Automateの技術調査を行うとき
- 子フローを作成する際 ※子フローについては後の章で説明します。
Power Apps(V2)トリガー
Power Apps(V2)トリガーは、Power AppsからPower Automateを実行する際に使用するトリガーです。
手動で実行トリガーと同様に、[入力の追加]から実行時に引数を要求することも可能です。
トリガー「Power Apps(V2)」は、主に以下の用途で使用されます。
- Power Appsから実行するフローを作成するとき
- 子フローを作成する際 ※「Power Apps(V2)」トリガーで作成したフローも、子フローとして使用できます。
自動トリガー
自動トリガーで作成したフローは、メールやチャットを受信したときや、データソースにデータが追加されたとき、など、指定した条件を満たした際に自動で実行することができます。
[作成]タブの[自動化したクラウドフロー]を選択し、
トリガーの種類を選択し、[作成]を押下すると、
自動で実行されるフローを作成することができます。
よく使用する自動トリガー
項目が作成されたとき
トリガー「項目が作成されたとき」を使用すると、SharePoint上のリストにレコードが作成された際に起動するフローを構築できます。
勤怠申請アプリで「申請」をSharePointのリスト上で管理するときに、
申請が作成されたら、承認者へメールを自動で送信する
といった機能を実現する際などに使用されます。
アイテムが作成または変更されたとき
このトリガーを使用すると、SharePoint上のリストにレコードが作成された際、またはレコードが編集された際に、起動するフローを構築できます。
※項目=アイテム(MSの自動翻訳の結果、異なる単語が使われることがある)
勤怠申請アプリで「申請」をSharePointのリスト上で管理するときに、
申請が承認されたら(列「承認日」に値が代入されたら)、申請者へメールを自動で送信する
といった機能を実現する際などに使用されます。
Tips:
無限ループの回避
特定の列だけが変更された際に実行したい場合
ファイルが作成または変更されたとき(プロパティのみ)
このトリガーを使用すると、SharePoint上のドキュメントライブラリにファイルが追加されたときや、ドキュメントライブラリ上のファイルが編集されたときに、起動するフローを構築できます。
「ユーザーがドキュメントライブラリにファイルをアップロードすると自動でファイルの内容をSharePointに取り込む」といった機能を実現する際などに使用します。
新しい応答が送信されるとき
このトリガーを使用すると、Microsoft Formsで作成したアンケートに、ユーザーが回答した際に起動するフローを構築できます。
「アンケートの結果をSharePointリストに取り込む」機能を構築する際などに使用されます。
Tips :
行が追加、変更、または削除された場合
このトリガーを使用すると、Dataverse上のテーブルに、データが追加/変更/削除された際に起動するフローを構築できます。
種類の変更を指定することで、「作成時のみ」や「作成・更新時のみ」などの指定も可能です。
新しいメールが届いたとき
このトリガーを使用すると、Outlookに対しメールが届いた際に起動するフローを構築できます。
「添付ファイル付きのメールが来た際に、その添付ファイルを指定のOneDriveに保存する」といった機能を実現するときなどに、使用されます。