第10章:課題|発注管理システム構築

このページではPower Appsの課題として、発注管理システムを構築していきます。

目次

発注管理システム要件

登場人物

  • 発注依頼者
  • 発注者(バックオフィス)
  • 承認者

概要

発注依頼者は本システムを使用し、必要な商品の発注を依頼します。

発注依頼に必要な情報は以下の通りです。

  • ID(自動採番)
  • 件名(フリーテキスト)
  • 業者(マスタ)
  • 備考(フリーテキスト)

また、発注依頼には複数の商品を含めることが可能で、それぞれの商品には以下の情報が入力されます。

  • 商品名(フリーテキスト)
  • 数量(整数)
  • 税込単価(整数)
  • 単位(フリーテキスト)

承認者は発注依頼に対し、承認または否認を決定します。

承認者は第一承認者と第2承認者が存在し、依頼に含まれる商品の合計金額が10万円を超える場合のみ第二承認者まで承認が必要です。

否認された発注は発注者に戻され、発注者は「削除」または再度「申請」を行います。 ※第一承認者と第二承認者は複数のユーザーがその役職に就く可能性があり、同じ階層(第一、第二)の承認権限を持つ場合は、どのユーザーが承認を行ってもよいものとします。

バックオフィスのユーザー(発注者)は、承認された発注依頼に対して発注を行います。

発注依頼者は「発注済み」の依頼に含まれる商品を受領したら、受領日を登録し、すべての商品が受領された時点で発注依頼は「完了」となります。

機能要件

  • 発注依頼者は自身が作成した発注依頼のみ閲覧できること ※他ユーザーが作成した発注依頼は閲覧できないこと
  • 発注承認者(第一承認者、第二承認者)は自身が承認する必要のある発注依頼のみ閲覧できること
  • 発注者は承認されたすべての発注依頼を確認できること
  • 発注依頼を一時保存できること
  • 発注依頼の一覧は「ID」「件名」で検索ができること
  • 発注依頼の一覧はステータス(申請待ち、承認待ちなど)別にフィルタ出来ること
  • 発注依頼単位で申請日、承認日、発注日、受領日をそれぞれ保持すること
  • 発注商品単位で受領日を保持できること
  • 発注者は発注依頼から発注書を単ページPDF印刷ができること
  • 業者はマスタで管理し、追加/編集/削除を容易に行えること
  • 承認者はマスタで管理し、追加/編集/削除を容易に行えること

※今回のサンプルでは通知は対象外とします。

※承認者・業者のマスタ管理を行うUIは対象外とします。

※承認者・業者のマスタ管理が対象外の為、こちらを設定する際は、DBから直接設定するようにしましょう。

システム構成

このシステムでは各登場人物ごとにアプリを3つ作成します。

  • 発注依頼アプリ
  • 発注承認アプリ
  • 発注管理アプリ

Dataverse構築

Power Apps構築

追加機能

余裕がある場合は以下の実装にチャレンジしてください。

  • 通知機能
  • ダイアログの追加(依頼否認時、依頼作成時の戻るボタン など)

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  • 用語が理解できない…
  • 追加実装についてのアドバイス…etc

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