「Airtable」とは、情報管理用のツールであり、Excelやスプレッドシートを扱うときと同様の感覚で扱うことができるノーコードツールです。
ただし、完全にそれらと同じ操作ができるというわけではなく、計算が得意でなかったり日本語に対応していなかったりなどの難点もあるので、よくわからないまま導入すると「当初の想定と違った」ということになりかねません。
本記事では、Airtableのメリット・デメリット、操作方法などを解説します。
Airtableとは
Airtableとはデータベースの管理に使うノーコードツールです。
Excelに代表される類似ツールと操作感覚が似ており、似たツールを使っている場合は簡単に使いこなすことができます。表示の仕方を変えられるので、誰もが自分の見やすい形に各種情報を表示できるという利便性の高さも魅力です。
AirtableとExcelなどのツールとの違い
Airtableは、Excelなどのツールと比べ以下の違いがあります。
- 幅広い形で情報を表示できる
- バックアップ機能がある
- デザインがわかりやすい
- 外部サービスと併用しやすい
- 計算に向いていない
- 日本語に対応していない
表示形式の幅広さによる情報分析のしやすさや、ツールを使ったシステム制作に活かすなど、他にはない機能があります。ツールごとの機能と自社の業務内容や使用目的と照らし合わせ、自社に最適なものを選ぶようにしましょう。
Airtableのメリット
Airtableにはどんな利点があるか理解できれば、自社に導入すべきツールかどうかを判断できます。
Airtableの利点には以下の6つが挙げられます。
情報管理が容易に可能
Airtableでは各種情報を管理しやすいです。
任意の形で表示できるので、入力時のミスを防ぎやすくなっています。類似ツールと比較して表示できるスタイルが多いので、さまざまな情報を表示して比較分析しやすくなっているのです。
表示のスタイルを変更可能
Airtableにはスタイルを変更する機能が搭載されています。
表の形式だけではなく、掲示板やカレンダーと同じスタイルで表示できるので、多様な情報を使いやすい形にまとめることが可能です。情報の再利用や更新がしやすいので、より正しく情報を管理できます。
バックアップが可能
Airtableはある時点の情報を自動で保存してくれます。
仮に間違った情報を入力してしまったとしても、すぐに復元できるので万が一のときにも安心です。誰が内容を編集したかを確認できるので、チーム内で変更履歴も含めた情報共有をしたいときに最適なツールです。
別のツールとの組み合わせて使用可能
Airtableは別のさまざまなツールと機能を合わせて使えます。
たとえばノーコードツールなどの外部のツールと組み合わせ、システム制作の際の進捗記録にも使用できます。
機能の拡張が可能
業務を自動化させたりアプリ制作をしたりと、機能を拡張できることもこのツールの利点です。
幅広い用途に使用できるので、スプレッドシートを新規に導入する手間とコストを省くこともできます。新しい機能を追加してもツール自体は同じものなので、操作に戸惑う心配もありません。
Airtableのデメリット
Airtableには利点だけではなく、以下の3つの問題点があります。
日本語で書かれていない
Airtableは英語で書かれたツールなので日本語には非対応です。
ツールのメニューや説明文だけではなくオフィシャルサイトも英語で書かれているので、英語が苦手な方は使いにくさを感じる可能性があります。
しかし、ブラウザの翻訳機能やインターネット上の情報を頼ることによって、ある程度はこの難点を解消できます。
計算に向いていない
Airtableは基本的に管理ツールとして作られているので、Excelに代表されるツールのほうが計算機能は優れています。
計算には同じようなツールを使うというように用途に応じて使い分けましょう。
無料素材が使いにくい
Airtableに収録されている素材は便利ですが、初心者にはわかりにくい側面があります。複雑な構造を採用しているので、操作方法がわからずに業務の効率性が低下するおそれもあります。
使い始めは各種素材なしで操作方法を覚えていき、操作方法がわかった後で使うと良いでしょう。
Airtabeの操作方法を解説
以下、Airtableの操作方法について確認しましょう。
アカウントを作る
オフィシャルサイトでアカウントを登録します。
「Sign up for free」をクリックし、メールアドレスを入力するかGoogleアカウントを使って登録してください。登録後は素材を使うか空白スペースを使うかを選択します。初心者のうちは空白から始めても良いでしょう。
表を作る
開発画面の「Add a base」で新規の表を作ることができますが、「Get started quickly」から別のツールから情報をインポートすることも可能です。
作成した表はフォルダごとにまとめられるので、表示したいものをすぐに画面に出せます。
操作方法を学ぶ
まずは画面右下からチュートリアルをやっていきましょう。
「Name」タブを選択し、表の名前を設定後、「Notes」からフィールドの型を指定します。メールアドレスやURLなどテキスト入力以外の型も指定できるので、任意に設定しましょう。
表示のスタイルを変えるには「Notes」メニューをクリックしましょう。「Filter」や「Group」タブからはフィルタリングやグルーピングできるので、併せて使うことで情報をまとめやすくなります。
機能を拡張する
APIと連携させるには、ホーム画面のHELPから「API documentation」を選択します。APIの会員登録後にkeyとidを確認し、APIにアクセスしてJSONレスポンスが返ってくれば成功です。
Airtableの料金体系
Airtableは、以下の4種類の料金体系があります。
無料のままで使用してもさまざまなことができますが、拡張機能を追加したい場合は有料プランに登録しなければなりません。
プラン | Free | Plus | Pro | Enterprise |
料金 | 無料 | 10ドル/月 | 20ドル/月 | お問い合わせ |
作れる情報ベースの数 | 制限なし | 制限なし | 制限なし | 制限なし |
レコード数 | 1200 | 5000 | 50000 | 50000以上 |
ファイル容量 | 2GB | 5GB | 20GB | 1000GB |
広告 | あり | なし | なし | なし |
Airtableでデータベース管理を効率化させよう
Airtableは誰でも簡単に使うことができるツールです。
外部ツールと組み合わせての使用や機能の追加、表示スタイルの切り替えなどExcelなどにはない機能が多数備えられています。
自分の使いやすいように各種設定をできる点が、このツールの魅力だといえます。
日本語に対応していない点は人によってはデメリットになりえますが、多くのツールとの連携や機能拡張ができるなど汎用性が高く、さまざまな業種に役立てられる便利なツールです。
ノーコードで開発でき、初心者でも扱いやすいツールではありますが、最大限に活用するためには専門知識を持っている人から助言を受け、どのように運用するか計画を立てることをおすすめします。
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