Javaフレームワーク「spring」とは?特徴やメリットを解説!

主にJavaのシステムやWebアプリを開発する企業様が用いるSpring Framework。本記事ではSpring Frameworkの概要や特徴、およびメリットについて詳しくご紹介します。

この記事を読むことで、世界的に需要のあるフレームワークについて3分で理解できます。ぜひ参考にしてください。

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目次

Spring Frameworkとは?

Spring Frameworkは、無料で一般公開されているフレームワークのひとつです。主にJavaのWebフレームワークとして位置付けされており、Javaの動作環境で動きます。

現代では様々なフレームワークがありますが、Spring Fremeworkはとくに古くから愛されているフレームワークとなっています。今もなおアップデートを続け、さまざまな企業のWebシステムを支え続けています。

Spring Frameworkの特徴

Spring Frameworkには、DIとAOPという概念があります。これがもっとも大きな特徴として挙げられています。

この章では、DIとAOPについて詳しく解説します。

DI(Dependency Injection)

DIとはDependency Injection(ディペンデンシーインジェクション)の頭文字をとった造語で、手直しが容易になる機能のことです。

たとえば、Java言語のみを用いて書いたコードで稼働のテストをします。ここで一部に不具合があった場合、関連するさまざまなところを書き直す必要があるため、途方に暮れるような作業を強いられることとなってしまいます。

しかし、その点Spring FremeworkのDI機能を使ってコードを書けば、その関連するさまざまなところを書き直すことなく、必要なところだけを単独でテストできます。

そのため手直しは容易になり、結果として開発作業の効率の向上に大いに役立ちます。

AOP(Aspect Orientation Programming)

AOPとはAspect Orientation Programming(アスペクトオリエンテーションプログラミング)の頭文字をとった造語で、コードの記述やエラー部分の見極めを容易にしてくれる機能のことを指します。

Java言語のみでコードの記述をする際、コードは単調かつ、長いものになります。そのため、もし途中でエラーに気付いた場合、どこがエラーの原因になっているのか探す作業で膨大な時間がかかってしまいますが、AOP機能を使えば短いコードのかたまりを多数作る形でコードを記述できます。

こうすることで、どこがエラーの原因になっているのか探すのが圧倒的に容易になります。その短いコードのかたまりごとに、エラーのチェックができるためです。

  • メインの動きになる記述と、そうでない記述
  • 登録機能の部分と、削除機能の部分

といったように自由に分けられるので、エラーの見極めのみならず、後になってからの変更も容易になります。そのためプログラムコードの保守性といった観点でも、非常に優れた機能といえます。

Spring Frameworkのメリット

Spring Frameworkを利用することで、さまざまなメリットが得られます。
この章では、以下の2つのメリットをそれぞれ見ていきます。

  • 変更に強く変化に柔軟に対応できる
  • テストの工数を少なくできる

変更に強く変化に柔軟に対応できる

1つ目のメリットは、変化に柔軟に対応できることです。

現代のIT業界は手直しやアップデートなどを頻繁に行うことがもはや必須となっているためです。Spring Frameworkはその点、後になって必要な機能を付け足したり、不満な部分の手直しをすることに向いています。

システム開発は、作って終了ではありません。変化にも柔軟に対応しつつ、長期的にシステムを発展させることが大切です。その観点で見ても、Springの導入は非常に大きなメリットとなります。

テストの工数を少なくできる

本来であれば開発作業中は何度もテストを行う必要があります、

その点、Spring Frameworkには、そのテストの回数を短縮できる機能が備えられています。本来の開発作業では、本テストを行って初めてエラーの存在に気付きます。たとえば1〜50まで作成していた場合、1から50のどこがエラーだったのか確認する必要があります。

一方でテスト機能を使うと、特定のエラーを前もって検出してくれます。つまり本テストをする前に、1〜50の中のエラーの一部をあらかじめ見つけられます。

これによって本テストで見つかるエラーが少なくなります。

Spring Frameworkのデメリット

Spring Frameworkにはいくつかのデメリットも存在します。
この章では、以下の2つのデメリットをそれぞれご紹介します。

  • 利用の難易度が高い
  • 日本語の情報が少ない

利用の難易度が高い

Spring Frameworkはさまざまなことが簡素化でき、いいことづくめのフレームワークと思う方もいるでしょう。

しかし、デメリットとして挙げられるのが、利用の難易度が高いことです。規模も大きく実現できることも幅広いため、使いこなすためにはそれなりの専門知識や慣れが必要不可欠となります。

日本語の情報が少ない

日本語の情報が少ないことも日本人にとってはデメリットといえます。

どんな言語やフレームワークでも、想定外のエラーはどうしてもつきものです。そんな中で日本語の情報に乏しいことが不安要素となり、利用をためらう方もいます。

そのため、わからない情報を検索する際は、翻訳機能やアプリを使うことが必須となります。

Spring Frameworkの利用に必要な知識

Spring Frameworkを利用する際には必要となる知識があります。この章ではその知識を以下のとおり2点ご紹介します。

  • Javaの知識
  • フレームワークの知識

Javaの知識

Spring FremeworkはJavaのフレームワークなので、Javaの習得は必須です。逆にJavaの知識さえあれば、Spring Frameworkの利用は格段に容易になります。

使える機能は多いですが、慣れ次第で大まかな部分は使いこなせます。

フレームワークの知識

フレームワークに関しての知識がある場合、比較的スムーズに習得ができるでしょう。

プログラミングにおいては、一つの言語を習得すれば、他の言語の習得はスムーズです。根本的な考え方は共通しているからです。それと同様フレームワークも、共通している部分が多々あります。そのためフレームワークの基礎的な知識がある方が、習得はスムーズです。

まとめ

以上、Spring Frameworkの概要や特徴、メリット・デメリットについてご紹介しました。

記事の内容をまとめると、以下の通りです。

  • Spring Frameworkは、Java環境で動くフレームワーク
  • DIとAOPによって、開発や手直しの作業が容易になる
  • 日本語の情報が少なく、比較的難易度は高い
  • 使いこなすには、Javaの基礎知識が必要不可欠

Spring Frameworkは古くから愛されているフレームワークで、開発の効率を大きく向上してくれることは間違いありません。まだ利用していない企業様はこれを機に利用をはじめ、生産性向上に役立ててみてはいかがでしょうか。

なおフレームワークの導入を検討している方は、ぜひ一度弊社にご相談ください。しつこい電話や勧誘もなく安心して利用できますので、以下のリンクからどうぞ。

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