システム開発でかかる費用を少しでも減らしたいけれど、なにをすべきか分からない。そのようなお困りごとはありませんか?
価格だけで委託先を選んでしまうと後々のトラブルになりかねません。そこで、今回はアプリ開発費用の相場や削減方法を紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
アプリ開発費用の相場と内訳
アプリ開発に掛かる費用は、種類はもちろん、同じ種類のアプリでも非常に幅があります。なぜなら目的が同じアプリでも、開発規模や性能、そして機能などに差があるからです。ゲームアプリを例にすると、オフライン専用のシンプルな「テトリス」とオンラインに対応している「Pokemon GO」を比べるとアプリ開発に掛かる費用の差が想像できます。
それではアプリ開発にそれぞれの種類でどれぐらいの費用が発生しているのか、アプリ開発の内訳はどうなっているのかを確認してみましょう。
種類別アプリ開発費用
それでは、種類別でアプリの開発費の相場を紹介します。
アプリの種類 | 開発相場 |
ゲーム系 | 330〜1,000万円 |
ショッピングカート系 | 100~300万円 |
コミュニケーションツール系 | 100~500万円 |
フリーペーパー・カタログ | 50~100万円 |
チャットボット系 | 50~100万円 |
アプリ内課金 | 10~20万円 |
マップ対応 | 10~20万 |
アクセス解析 | 5万円程度 |
ここで紹介したのはあくまで相場です。もっと費用をかけて機能を追加することもできますし、複数のアプリを組み合わせて開発をする場合もあります。また、ここで紹介したのはアプリ開発費の相場で、更新費用などは含まれていないので、その点も踏まえて参考にしてください。
出典:
・発注ラウンジ「アプリ開発っていくらかかるの?費用相場をチェック」(https://hnavi.co.jp/knowledge/blog/application-development/)
・アイミツ「アプリ開発の平均費用と料金相場|早見表つき【2022保存版】」
(https://docs.google.com/document/d/1aLzkaI_ZdO3XJAeZfwo77K49KsusavFkv6UhoHpTJW4/edit#)
・GMOおみせアプリ「アプリ開発費用はいくらか? 費用の内訳から費用の抑え方まで徹底解説」
アプリ開発にかかる費用は主に人件費
アプリ開発費用の内訳は変動費と固定費に分けられ、アプリ開発で大きな割合を占める人件費は変動費に含まれます。ここでは変動費と固定費の内容について紹介します。
変動費とは
アプリ開発の変動費は、人件費(プログラマー・システムエンジニアなど) × 開発期間 を基本として算出されます。また、アプリ開発では作業量を表す単位として「人月(にんげつ)」を使用。「人月」は工数・仕事量を示し、開発スタッフ1人当たりの月額費用をかけ合わせてアプリ開発の見積もりに使用したり、プロジェクトの大きさを表したりする場合に使われます。
固定費とは
設備や機材など、人件費以外に発生する費用が固定費に該当します。開発中だけではなく開発後も発生するものも含まれるので、下記の一覧をチェックしてみてください。
- 施設料金:開発をする場所の家賃などの費用。
- リース料金:パソコンなど開発・保守・運用のためにリースしている機器の料金。
- サーバー料金:データの管理・保管場所としてサーバーのレンタルが必要。開発中だけではなく開発後も費用が発生します。
- アカウント登録料:Google PlayやApp Storeなどからアプリを配布するために必要なアカウントを取得するための費用。
- 保守・運用費用:アプリのメンテナンスや運用を続けるための費用。
上記以外にも、アプリ開発・運用・保守に関わるもので、毎月決まった金額が発生するものは固定費に含まれます。
アプリ開発の大部分は人件費です。優秀な人材に頼むと必然的に人件費が高くなりますが、単価の安い人材に依頼すると完成までに時間がかかったり、修正が多くなったりと、それが原因で費用が膨れあがる恐れもあるのです。
だからこそ人件費がメインとなるアプリ開発は人材選びが重要です。委託するなら値段だけでなく、その企業の実績も詳しく確認することが必要です。
アプリ開発費用を抑える方法
アプリ開発の費用を抑えるには、人材の質を下げずに開発費用を抑える方法もあります。
- Webアプリで開発する
- 複数の見積もりを取る
- レベニューシェアを採用する
ここでは上記3つの方法を紹介するので、ぜひ費用削減の参考にしてみてください。
方法1)Webアプリで開発する
アプリ開発で費用を抑える方法にWebアプリで開発するという方法があります。アプリはネイティブアプリ、Webアプリ、そしてハイブリッドアプリの3種類に分けることができるので、それぞれどのような特徴があるのか確認をしてみましょう。
アプリ1)ネイティブアプリとは
ネイティブアプリとはAndroidとiOSに対応したアプリで、Google PlayやApp Storeからダウンロードして使用します。Android端末とiPhoneに対応するためには、それぞれのOSで稼働するアプリを開発する必要があり、その分費用は高くなります。
アプリ2)Webアプリとは
Webアプリはブラウザに対応したアプリで、AndroidでもiOSでも対応しているブラウザを使用できればアプリも利用できます。そのためネイティブアプリに比べてアプリ開発費用を抑えることが可能です。しかし、ウイルスの脅威にさらされやすい、通信状態が悪いと動作が遅くなるなどのデメリットもあります。
アプリ3)ハイブリッドアプリとは
ハイプリッドアプリはネイティブアプリとWebアプリの特徴を合わせたアプリです。Webアプリをベースにしつつ、ネイティブアプリの機能を使用できるようにしており、Google PlayやApp Storeからダウンロードできます。2つのアプリの特徴を兼ね備えているため一番費用が掛かりそうですが、実はネイティブアプリよりも少ない費用で開発可能です。
上記の3種類のアプリのうち一番開発費用が安くて済むのがWebアプリです。ウイルスの脅威にさらされやすい、通信状態が悪いと遅くなるというデメリットもありますが、コストを抑えたいときには検討してみてください。
また、ハイブリッドアプリはネイティブアプリとWebアプリの両方の長所を合わせ持つだけでなく、開発費用がネイティブアプリよりは低いので、予算がそれほどシビアでないなら検討の価値があります。
方法2)複数の見積もりを取る
委託先を決める際、1社ではなく複数の企業から見積もりを取ることで費用を抑えられる場合があります。複数の企業から見積もりを取ることで、1番費用が安いところを選ぶだけでなく、作業内容を比較することも可能です。さらに状況によっては価格交渉ができる場合もあります。
方法3)レベニューシェアを採用する
委託側だけでなく制作会社側にもアプリ開発費用や運営費などを負担してもらう方法がレベニューシェアです。アプリから得られる収益を分配することを条件に、制作会社に費用を負担してもらいます。
委託側は収益が減ってしまうのがデメリットですが、開発費用の負担が減らせますし、制作会社もアプリの収益が自分たちの利益に直結するため高いモチベーションを持って開発に臨んでもらえるのもレベニューシェアの一つの特徴といえます。
上記以外にも、制作会社に丸投げせずに自社で開発できない部分だけ委託したり、機能をなるべく減らしたりするなどしてアプリ開発の費用を減らす方法があります。アプリ開発の企画が整ったら、一度徹底的に洗い直して無駄がないかをチェックすることがおすすめです。
費用を抑えて賢くアプリ開発をしよう
アプリ開発に必要な費用の多くは人件費です。より良い人材を選びつつ費用を抑えるなら、レベニューシェアでの開発、Webアプリを採用するなどの方法もあります。今回紹介した開発費用の相場やアプリ開発費用を抑える方法を参考にして、ぜひ賢くアプリ開発をしてみてください。
しかし、インターネットなどで探してもどの会社に依頼するのが良いのか判断が難しい場合があると思います。
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