Javaをご存知でしょうか。聞いたことがあっても、どんなものかわからないという方は多いのではないでしょうか。
本記事では、Javaの知見がない方に向け、Javaの概要やメリット、および活用事例までご紹介します。ぜひ最後までお読みいただき、参考にしてください。
Javaとは?
Javaとは、プログラミング言語のひとつです。世界中で数あるプログラミング言語の中でも、圧倒的なシェアを誇ります。長い歴史のあるプログラミング言語としても知られ、現代の日本でもなお利用され続けています。
Javaは、主に大規模な業務システムや、Androidアプリ開発に利用されることが多いです。他にも、ウェブサイトやサービスの開発など幅広く利用されています。
JavaScriptと混同されることが多いですが、JavaとJavaScriptは同じプログラミング言語ではあるものの、まったくの別ものなので注意しましょう。
Javaの特徴
この章では、Javaの特徴についてさらに詳しく見ていきます。さまざまな特徴がありますが、大きな特徴としては以下3点が挙げられます。
- 世界でも圧倒的なシェアを誇る
- オブジェクト指向の言語である
- 特定のOSに依存しない
世界でも圧倒的なシェアを誇る
Javaの大きな特徴として、世界でも圧倒的なシェアを誇っていることです。日経XTECHのプログラミング言語利用実態調査2021によると、世界シェアで4位となっています。
プログラミング言語は使われる技術の進化やアップデートが激しい分野です。そのためCOBOLやVBのように、時間の経過とともに少しずつ衰退していくことがほとんどです。
その点、Javaは1995年の登場から現代まで利用され続けています。なおかつ世界のシェア率として、ここ20年ほどトップ5に入り続けています。
使い勝手やできることの幅広さなど、総合的な観点で見てもJavaが優れている証拠といえるでしょう。
オブジェクト指向の言語である
Javaは、オブジェクト指向の言語です。オブジェクト指向というのは、あるものとあるものを組み合わせ、つなげていくプログラミングの実装方法をいいます。
たとえば車を作る場合、ボディ・エンジン・タイヤ・ランプ・内装品など、さまざまなパーツをそれぞれ作ってから、それらを組み合わせて完成に至ります。
オブジェクト指向もこれと同じように、それぞれの機能をひとつひとつのパーツごとに分け、最終的にそれらをつなげていく考え方といえます。
それぞれをパーツとして分けておくことで、部分的な変更が容易になるメリットがあります。しかし、実装の難易度は高く、習得にも時間がかかります。
特定のOSに依存しない
大きな特徴として、特定のOSに依存しないことも挙げられます。
JavaはJVM(Java Virtual Machine)で稼働する仕組みとなっています。これに対応していれば、どんなコンピューターでもJavaの利用が可能です。
プログラミング言語の中には、OSに依存するものもあります。そんな中でOSに関係なく、どんな方にでも幅広く対応できるよう作られていることが、世界中で利用される理由の一つといえるでしょう。
Javaでの開発に適しているもの
Javaを使えば、さまざまな開発が可能となります。中でも特にJavaでの開発に適しているものとして、以下の3つが挙げられます。
- 業務システム
- Androidアプリケーション
- ゲーム
業務システム
業務システムは、Javaでの開発に特に適しています。大手企業の金融システムや、物流や在庫の管理システムなど、多くの企業が業務システムとしてJavaを利用しています。IT大手Googleも、業務システムや開発業務にJavaを利用しています。
ちなみにJavaは、Google三大言語(Java・C++・Python)のひとつとしても有名です。
Androidアプリケーション
2つ目は、Androidアプリケーションです。大手運送会社の宅配管理アプリや製造系の工場で利用される生産管理アプリなど、スマートフォンデバイスで利用されるアプリがメインです。
また、Javaは業務システムだけでなく、ウェブ系のコンテンツの開発にも向いています。TwitterやFacebookなどのSNSサービスにもJavaが用いられているのです。
ゲーム
Javaはゲーム開発にも適しています。有名どころでいうとマインクラフトというゲームが挙げられます。
ゲーム開発ならC#やC++がメイン、というイメージをもつ方も多いでしょう。しかしJavaを利用しても同じようなクオリティーでゲームを作ることができます。
Javaのメリット・デメリット
この章では、Javaのメリットとデメリットをそれぞれ紹介します。
メリット
Javaを利用するメリットとして、需要が高く、情報や求人も多いことが挙げられます。
前述したように、Javaは国内外で高いシェアを誇る言語です。そのため、世界的に見ても需要が高く、習得すればプログラマーとしての市場価値が高まることは間違いありません。
また利用者が多いため、必要な情報が幅広くシェアされていることもメリットです。インターネットなどで検索すれば、ほぼ確実に求めている情報にたどり着けるでしょう。
デメリット
Javaのデメリットとして挙げられるのは、実装や習得が難しいことです。Javaはオブジェクト指向言語なのが、他の言語とは異なる点です。
このオブジェクト指向はプログラミング初心者の方には習得や実装が難しく、敬遠する方もいます。
Javaの活用事例
Javaはわたしたちの日常でも、いたるところで利用されています。この章では、代表的な活用事例をシーン別にご紹介します。
業務システム(みずほ・Oracle)
日本の金融大手企業、みずほ銀行の金融システムはJavaで作られています。みずほ銀行のみならず、金融システムにJavaを用いている金融企業は多いです。
またアメリカのソフトウェア会社大手のOracleでも、業務データベースにはJavaが多く利用されています。
ウェブサービス(Google・Twitter・楽天)
Javaはウェブサービスにも多く利用されています。アメリカのIT大手GoogleもJavaを利用しており、Google三大言語のひとつとしても知られています。
他にもSNS大手のツイッター、日本の大手企業である楽天なども、ウェブサービスの開発や運営にJavaを利用しています。
スマホアプリ(YouTube・Amazon・Evernote)
スマートフォンアプリ、YouTubeやAmazonもJavaで作られています。アメリカ発の人気メモアプリのEvernoteも同様です。
ウェブ系言語と聞くとRubyを思い浮かべる人が多いかもしれませんが、Javaもウェブとの相性が非常によく、現代でもさまざまなシーンで重宝されています。
まとめ
以上、Javaの概要やメリット、活用例について紹介してきました。
JavaはOSを選ばず、幅広い用途で利用できる汎用性の高いプログラミング言語です。そのため需要や将来性も高く、プログラマーとしての市場価値も高まるでしょう。
言語選びや習得に迷っているなら、Javaを選ぶことで大きな失敗を軽減できるといっても過言ではありません。
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