2024.10.15 2024.10.15

変数とデータ型と演算子｜Power Apps【基礎】

2024 10/15

変数

Power Appsの変数は、以下4つの関数で宣言することができます。

Set関数を使用すると、グローバル変数を宣言することができます。

グローバル変数のスコープはアプリ全体で、どの画面からでも呼び出すことができます。

Set(変数名, 代入する値);

UpdateContext関数を使用すると、画面変数を宣言することができます。

画面変数のスコープは宣言した画面内のみですが、例外としてNavigate関数で画面遷移する際に、遷移前の画面からもアクセスすることができます。

※Navigate関数については後の章で扱います。

UpdateContext({変数名 : 代入する値});

ClearCollect関数またはCollect関数でコレクションを宣言することができます。

コレクションは値やオブジェクトを複数格納できるリスト型の変数で、アイテムの追加／削除も可能です。

コレクションのスコープはアプリ全体で、宣言した画面外からもアクセス可能です。

// 格納した値の全削除→追加
ClearCollect(コレクション名, 追加するアイテム1, 追加するアイテム2, ...)

// 値の追加
Collect(コレクション名, 追加するアイテム)

// 値の削除
Remove(コレクション名, 削除するアイテム)

// 値の全削除追加
Clear(コレクション名)

Power Appsで扱える代表的なデータ型は以下の通りです。

データの種類	内容	例
Boolean	true または false の値	true, false
Date	時刻なしの日付	Date( 2019, 5, 16 )
DateTime	時刻ありの日付	DateTimeValue( “May 16, 2019 1:23:09 PM” )
Number	整数、または浮動小数点数	123 -4.567 8.903e121
Record	複数のプロパティを持つレコード	{ Company: “Northwind Traders”, スタッフ: 35、 NonProfit: false }
Table	レコードの集合（テーブル）。すべてのレコードには、同じデータ型のフィールドに同じ名前を付ける必要があり、省略されたフィールドは空白として扱われます。	Table( { FirstName: “Sidney”, LastName: “Higa” }, { FirstName: “Nancy”, LastName: “Anderson” } )
Text	Unicode テキスト文字列。	“Hello, World”

その他のデータ型や詳しい情報はこちら

Power Appsで扱える演算子は以下の通りです。

データの種類	内容	例
+, -, *, /	加算, 減算, 乗算, 除算	1 + 2
^	累乗	2 ^ 3
%	百分率 (“* 1/100” に相当します)	20%
=	Equal	Price = 100
>, >=		Price > 100
<, <=		Price < 100
<>	Not Equal	Price <> 100
&	文字列連結演算子	“hello” & ” ” & “world”
&& または And	論理演算子 and	Price < 100 && Slider1.Value = 20または Price < 100 And Slider1.Value = 20
\|\| または Or	論理演算子 or	Price < 100 \|\| Slider1.Value = 20 または Price < 100 Or Slider1.Value = 20
! または Not		!(Price < 100) または Not (Price < 100)
Exactin	コレクションまたはテーブルに要素が存在するか判定	Gallery1.Selected exactin SavedItems
Exactin	文字列の検索 (大文字小文字を区別)	“Windows” Exactin “Windows オペレーティングシステムで Windows を表示するには…”
In	コレクションまたはテーブルに要素が存在するか判定	Gallery1.Selected in SavedItems
In	文字列の検索 (大文字小文字を区別しない)	“The keyboard and the monitor…” in “The”