Glide(ノーコード)とは?メリットや活用事例を徹底解説

プログラミングコードを記述せずにアプリを作れるノーコードツール。中でも注目されているサービスの1つがGlide(グライド)です。Glideを使えば、Excelやスプレッドシートを活用したアプリを開発できます。

本記事では、Glideの特徴や料金、開発事例、アカウントの登録方法まで解説します。「Glideはどんなサービスなの?」といった疑問をお持ちの方は、ぜひご覧ください。

ノーコードツールそのものについてはこちらの記事でまとめていますので、よろしければこちらもご確認下さい。

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目次

ノーコード開発とは

ノーコードとは従来のプログラミングコードの記述なしにソフトウェアやアプリケーションの開発を行うことです。ユーザーはドラッグアンドドロップなど直感的に作成を行うことができます。

技術者ではなくても簡単にそして短時間で開発が行えるのが魅力です。ノーコードの開発ツールはいくつか存在し、今回紹介するGlideを含め、bubbleやpower appsなどがあります。Glide以外のツールの解説もしていますので、ぜひ以下のリンクからチェックしてみてください。

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ノーコードツールGlideとは

そもそもGlideとはどんなサービスなのでしょうか。ここでは、Glideの特徴や他のツールとの違い、料金体系を解説します。

Glideの特徴

Glideはアメリカ発のノーコードツールです。プログラミングを用いずにアプリ開発ができるノーコードツールは近年注目を集めていますが、中でもGlideの最大の特徴は、Excelやスプレッドシートを使ってアプリを作れることです。

2019年にリリースされて以来、世界中でユーザーを増やし続け、現在では有名企業でも導入されているなど、実績があるサービスです。

Glideと他のノーコードツールとの違い

ノーコードツールといえば、Adalo(アダロ)やbubble(バブル)が有名ですが、これらのツールとGlideはどういった違いがあるのでしょうか。それぞれのノーコードツールで出来ることの違いをまとめました。

ノーコードツールネイティブアプリレスポンシブデザインExcel・スプレッドシートでの開発
Glide不可不可可能
Adalo可能不可不可
Bubble不可可能不可

このようにGlideは、ネイティブアプリ開発やレスポンシブデザインには非対応であるものの、Excelやスプレッドシートからアプリを作れる点が、他にはない特徴となっています。

Glideの料金体系

Glideの料金体系は、以下の表のように5つのプランに分かれています。

プラン料金(月額)アプリ公開数ファイル容量
FreeFree3つまで200MB
Starter$255つまで5GB
Pro$99無制限50GB
Business$249無制限1TB
Enterprise$799無制限要問合せ
参考:https://www.glideapps.com/pricing

Glideはフリーミアムなので、Freeプランでも3つまでアプリを公開できます。実験的にGlideでアプリを開発して公開したい場合は、FreeプランやStarterプランでも十分でしょう。

ただし、ファイル容量やアプリの利用ユーザー数は、プランによって制限があります。そのため、より多くのユーザーに利用してもらうようなアプリをリリースしたい場合は、少なくともProプラン以上の契約が必要です。

ノーコードツールGlideを活用するメリット

Glideを活用するメリット

非エンジニアでも簡単にアプリを作れるGlideですが、具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか。ここでは、Glideを活用することで得られるメリットを3つ紹介します。

コードを一切書かずにアプリ開発が可能

Glideは、プログラミングのコーディング作業を一切行わずともアプリ開発が可能です。アプリ開発に必要な機能は、あらかじめGlideの編集画面に組み込まれているため、開発時はそれらの機能を選択して組み合わせていくだけでアプリを作れます。

一度開発した後の機能追加や項目の並び替えなども、マウスのドラッグ&ドロップ操作だけで開発できるなど、手軽さが魅力です。

Excelやスプレッドシートのデータがあれば開発可能

Glideでアプリを構築する上で土台となるExcelやスプレッドシートは常に同期されており、変更した情報がリアルタイムで反映されます。

例えば、Glideで「問い合わせアプリ」を作成し、問い合わせに必要な項目を後から追加するとします。その際、スプレッドシート内に項目を追加すれば、自動的にアプリ上に追加されるため、アプリ側で編集作業の必要がありません。

テンプレートが豊富

Glideはアプリ開発に役立つテンプレートが豊富に備わっており、それらを選択するだけでアプリを作成できます。ノーコードとはいえ、ワークフロー(業務の流れ)を正しく設計できなければ思うようなアプリを作ることはできません。

その際、テンプレートをベースにカスタマイズすれば、どういう設計で動いているかが理解できるようになります。また、イチから開発する必要がないため、開発時間の短縮にもつながるでしょう。

ノーコードツールGlideの注意点

Glideを活用する上での注意点

Glideは簡単な操作でアプリを作れる一方、あらかじめ知っておくべき注意点もあります。ここではGlideを利用する際の注意点を2つ解説します。

日本語に対応していない

アメリカ発のノーコードツールGlideでは、サイト表記がすべて英語です。日本語には対応していないため、人によっては使いにくさを感じるでしょう。

もし翻訳しながらGlideを使いたい場合は、Google翻訳やDeepLといった翻訳アプリの使用がおすすめです。

デザインや機能実装の柔軟性が低い

Glideは、あらかじめアプリ内でデザインや機能が用意されていますが、逆にいえばその中でしか開発ができません。

使えるレイアウトや機能に制約があるため、他のアプリと差別化するためにデザインを調整したり、オリジナル機能を追加実装したり出来ない点はネックでしょう。

ノーコードツールGlideの開発事例

Glideの活用によって、実際どのようなアプリを作れるのでしょうか。ここでは実際にGlideを使って作成されたアプリ開発事例を3つ紹介します。

仙台市の避難場所MAP

Glide開発事例(1)

仙台市の避難所MAPは、Googleスプレッドシートから作成したアプリです。仙台市内の避難所を一覧画面から検索したり、マップから最寄りの避難所を探したりできます。

その他、「今必要なモノ」を連絡先とあわせて発信したり、最新の災害ニュースが閲覧できたりなど、災害時に役立つプラットフォームアプリです。

参考:仙台市の避難場所MAP

いなぎお弁当マップ

Glide開発事例(2)

いなぎお弁当マップアプリは、東京都稲城市近辺でテイクアウトが可能な飲食店をまとめたアプリです。登録されているお弁当屋さんの情報をマップ上に表示させたり、ユーザーが新しくお店情報を追加したりすることも可能です。

次に行きたいお店や気に入ったお店は、「お気に入り」に登録することで、いつでも瞬時に表示できます。行きたいお店を事前にピックアップしておきたい場合に有効です。

参考:いなぎお弁当マップ

図書管理アプリ

Glide開発事例(3)

図書管理アプリは、Googleスプレッドシートに入力した書籍の情報を読み込んで、画面に表示するアプリケーションです。このアプリが秀逸なところは、著者情報や出版元情報などが自動で抽出されるように、GAS(Google Apps Script)を用いていることです。

GASを使うことで、ISBNコード(国際標準図書番号)を入力するだけで、ISBNコードに紐づく図書情報が自動的に抽出される設計にしています。

参考:図書管理アプリ

実際に使ってみての感想

「カスタマイズ性は低めだが、その分初心者でも扱いやすそう」

Glideでは既にある要素を並べていく方法です。(Notionに似てる)要素のカスタマイズは多少できますが、その自由度は低めです。

色々機能があるとその分いろんなことができますが、逆に分かりづらくなってしまうのも事実です。その面ではGlideはパーツの組み合わせで形にできてしまうだけでなく、普段使い慣れたExcelなどのスプレッドシートでデータの管理もできるので便利だと思います。

ノーコード開発初心者の方におすすめなツールです。

Glide登録方法

百聞は一見にしかず!実際にGlideの登録をして、触ってみましょう。無料で使用でき、たったの4ステップで登録できるのでぜひ試してみてください。

  1. まずGlideのページへ移動し、ページ右上の「Sign Up」をクリックします。
Glideサイトホーム

Sign Upのページへ移動するので、アカウント登録を行います。今回はgoogle アカウントを使用します。

  1. Sign Up with googleをクリックし、アカウント登録に使用するアカウントを選択し、アクセスを許可します。
Glideアカウント登録
Glideアカウント登録(Googleアカウント選択)
Glideアカウント登録(Googleアカウントへのアクセス許可)
  1. 基本情報の記入を求められるので、記入していきます。
Glide初期設定

・名前(フルネーム)

・メインの使用目的(今回はPersonal useで登録)

記入と選択が終わったら、Continueをクリックします。(Personal use以外だと、この後に企業名や従業員数などの記載が求められます。)

  1. チーム名の登録とメールでの情報の受け取りの有無の選択、利用規約とプライバシーポリシーへの同意が求められるので各々記述、選択し「Let’s Glide」をクリックします。(チーム名は後で変更できます。)
Glide初期設定(チーム名の設定)

これで、登録は全て完了です。

Glideホーム画面

これでアプリを作成する準備は完了なのですぐにアプリを作成していくことが可能です。New projectから作成することも可能ですが初めはテンプレートから作成してみるのがハードルも低くおすすめです。

まとめ

本記事では、ノーコードツールGlideについて、特徴やメリット、具体的な開発事例まで解説しました。Glideを使えば、プログラミングを用いずとも、Excelやスプレッドシートを使える方であれば、データベースを活用したアプリ開発が可能です。

テンプレートの種類も豊富なので、目的・用途に合わせてすぐに使い始められ、あらゆる場面で重宝するでしょう。もし、思うようにアプリを構築できない場合は、外部のシステム開発会社に相談してみるのも有効です。

また、システム開発の外注先選びでお困りの方は、弊社までお気軽にご相談ください。当社がこれまで支援してきた開発事例の共有、企画・コンサルティング、要件定義や実際の開発支援まで包括的にサポートさせていただくことが可能です。

システム開発を失敗しないために、弊社が相見積もりの取得までをサポートさせていただくことも可能です。むやみな営業電話などは決して行いませんので、まずは無料のご相談をお待ちしております。

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