「Unityは何が便利なんだろう?」と疑問に思っていませんか? ゲーム制作に欠かせないという人がいるほど評判なので、知っておいたほうが良いのは間違いありません。
そこで今回はUnityとは何かという基本的なことから、その特徴や導入にあたって必要なことなどを紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
Unityとは
アメリカのUnity Technologiesによって開発されたゲームエンジンのことです。日本ではユニティ・テクノロジーズ・ジャパン合同会社が提供しています。
3Dゲームを簡単に作れることで有名ですが、2Dゲーム制作も可能です。2021年のモバイルゲーム上位1000で70%が使用していました。
なぜこれほど使われているのでしょうか。まずはゲームエンジンとは何かを確認してみましょう。
参照サイト:Unity「Unity へようこそ」
https://unity.com/ja/our-company
ゲームエンジンとは
ゲーム開発に使用される様々な機能をまとめたソフトウェアです。これには以下のような機能があります。
- 物理演算
- 3D画像処理
- サウンド入出力
- 衝突判定
多くのゲームは共通する動きや処理が存在します。それらを一から作り上げるのは膨大な時間と手間がかかり、実装するまでには高いスキルが必要ですが、ゲームエンジンを利用すればそれらの問題を解決できます。
Unityの魅力
世界的に高いシェアを誇るUnityには多くの魅力があります。いったい、どのようなもか見ていきましょう。
特徴1)25以上のプラットフォームに対応
Unityには、対応しているプラットフォームが25以上もあり、非常に汎用的なツールです。プラットフォームとは、制作したゲームを遊べるパソコン・スマートフォン・ゲーム機などのことです。
具体的には以下のようなものがあります。
- Windows
- Android
- iOS
- macOS
- Linux Standalone
- PlayStation4・5
- Xbox One・X|S
- Nintendo Switch
他にもVR・ARやSmart TVなどにも対応しています。このように幅広い選択肢からリリースしたいプラットフォームを選ぶことが可能です。
特徴2)3Dだけではなく2Dのゲームにも対応
もともとは3Dを主軸にしていましたが、現在は2Dにも対応しています。
PS4/5や、ハイスペックパソコンなどを対象にした作品はグラフィックが重要になるので3Dが多いです。一方、最近はスマホのソーシャルゲームも人気でこちらはロースペックでも遊べる2Dが主流となっています。
どちらにも対応しているので幅広く作品を作ることが可能です。
特徴3)プログラムの知識が少なくてもゲーム制作が可能
マウスによるドラッグ&ドロップで3Dモデルをゲーム画面に配置できます。
ゲームを制作するには詳しいプログラミングの知識が必要でしたが、Unityを使えばプログラムを記述しなくても直感的に3Dモデルを配置して動かすことが可能です。
もちろん、より細かなデザインや動きをさせる場合はプログラミングスキルが必要となります。
特徴4)アセットストアで他のユーザーが作ったデータを入手できる
自分たちで作らなくても他のユーザーが作ったデータを入手し利用することが可能です。アセットストアには以下のようなものが公開・販売されています。
- 3Dモデル(キャラクター・環境・フォントなど)
- 2Dモデル(キャラクター・環境・フォントなど)
- オーディオ(効果音・BGMなど)
- アドオン(アブリケーション・機械学習など)
ラインナップが充実しており、弱い部分を補うことでクオリティーを上げることが可能です。
これらの魅力こそ、利用者が増え続けている理由の1つと考えられます。
Unityを使ったゲームの具体例
魅力などを紹介してきましたが、実際にどんなゲームが作られているのでしょうか?
具体例1)Pokemon GO(ARゲーム)
「ポケットモンスター」のAR(拡張現実)ゲームです。
カメラを通して画面上に映された世界にポケモンが合成され、あたかも実際に街中で出会うような経験ができ、世界中で多くのユーザーがプレイしています。
具体例2)ドラゴンクエストVIII 空と海と大地と呪われし姫君(RPG)
2004年にPlayStation 2用に発売されたソフトですが、Unityを使いAndroidとiOS用にリメイクされました。
https://www.jp.square-enix.com/game/detail/dq8/
具体例3)ウマ娘 プリティーダービー(育成シミュレーション)
実在した競走馬を擬人化した育成シミュレーションです。Android・iOSだけではなくブラウザゲームとしてパソコンでも遊べます。
他にも「原神」「スーパーマリオラン」など有名な作品がUnityを使って作られています。
Unityを利用する条件
Unityの導入を検討しているなら無料のプランもあるので、まず個人で試してみるのがおすすめです。
ただし、プランによっては導入条件が定められています。
各プランの条件
利用条件に年収条件が定められているプランがあります。
プラン1)Personal
無料のプランです。
収入と調達した資金の合計が過去12ヶ月で10万米ドル、日本円で約1,300万円未満であることが利用条件となります。
プラン2)Plus
1シートあたり年間プランで48,394円(1年契約で月払いだと4,840円)です。
収入と調達した資金の合計が過去12ヶ月で年間20万米ドル、日本円で約2,600万円以下であることが利用条件となります。
プラン3)Pro
1シートあたり年間プランで217,800円(1年契約で月払いだと18,150円)です。
収益、調達金額による利用条件はありません。
プラン4)Enterprise
20シートあたり月額484,000円です。1シートあたりだと月額24,200円となります。こちらは大規模チームに向けたプランです。
収益、調達金額による利用条件はありません。
(価格はいずれも税込。また、日本円は2022年8月15日の為替相場を参照)
参照サイト:Unity Store「プランと価格」
https://store.unity.com/ja#plans-individual
プラン診断のサイトもある
自社に合っているプランの確認を簡単に出来る診断サイトが公式ページにあります。
【あなたのUnityプラン診断】
https://create.unity.com/2020-jp-plan-quiz
Unityで作りたいゲームを実現させましょう
Unityには対応しているプラットフォームが25以上あります。さらに3Dと2Dどちらのゲームにも対応しており、作りたいゲームを実現させやすいゲームエンジンです。とは言え、細かい動きやデザインをするにはプログラミングの詳しい知識が求められます。
そこでプログラマーの委託を検討しているなら、ぜひ弊社までお気軽にご相談ください。
当社がこれまで支援してきた開発事例の共有、企画・コンサルティング、要件定義や実際の開発支援まで包括的にサポートさせていただくことが可能です。
システム開発を失敗しないために、弊社が相見積もりの取得までをサポートさせていただくことも可能です。むやみな営業電話などは決して行いませんので、まずは無料のご相談をお待ちしております。