Webサイトがあるだけで信用度が上がり、サービスをWeb化・アプリ化するだけで売り上げの伸びた時代は終わり、Web化・アプリ化が当然になった今の時代において、システム開発やWebデザインの分野では、UIデザインは必要最低条件と言えるでしょう。
一般企業においても、自社サービスのWeb化・アプリ化を手掛けるのであれば、UIに優れたデザインであることは必須になります。
そこでこの記事では、UIと優れたUIデザインについて、ポイントをわかりやすく解説します。
UIとは?
UIとは、ユーザーインターフェース(User Interface)のことで、ユーザーとサービスを繋ぐ接点を意味します。
何らかのサービスを提供するためのWebサイトやアプリを例にして考えてみると、そのWebサイト・アプリそのものがユーザーとサービスを繋ぐ接点(UI)ということになります。
この接点が、ユーザーにとって見やすく、わかりやすいことが重要で、その点に配慮したデザインをUIデザインと言います。
UIの重要性とは?
パソコンやスマートフォンが普及し、Webサイトやスマホのアプリがあふれている昨今では、見やすく使いやすいWebサイト・アプリでなければユーザーからの満足度が得られなくなっています。
万一自社のサイト・アプリの使い勝手が悪ければ、ユーザーはより良いサービスへと流れてしまうでしょう。
つまり、UIに配慮していないWebサイトやアプリではユーザーの獲得が難しくなってきているため、UIに優れたデザイン設計をすることは今や必要最低条件になっているのです。
UXとの違いは?
UIと同時に使われることの多い用語にUXというものがあります。UXとはUser Exprerience のことで、ユーザーがサービスを通じて得られる体験を意味します。
UIがユーザーとサービスを繋ぐ接点であり、UXという体験への導線であると言えることから、UXの一部がUIであるとも言えるでしょう。
イメージしやすいようにSNSのツイッターを例に取ってみると、ツイッターのアプリがUI(接点)であり、そのアプリ(UI)を使ってツイートしたり交流することがUX(体験)になります。
優れたUIデザインとは?
前述の通り、ユーザー目線で使い勝手の良いデザインのことをUIデザインと言いますが、それでは、優れたUIデザインとは具体的にどのようなデザインを指すのでしょうか。
3つのポイントについて解説します。
ユーザーにとって見やすいか
まずは何と言っても見やすさがポイントになります。
- 文字のサイズ・フォントの種類・色などが適切
- 目立たせたい箇所は、太字・色を変える・下線を引くなどして強調したり、枠線で囲うなどしてメリハリがついている
- 情報がすっきりまとまっていて読みやすい
たとえ、作っている側からすると芸術的なデザインだと思っている場合でも、ユーザーにとって見にくいデザインであれば単なる自己満足に終わってしまうことにもなりかねません。
デザイン性は良くても判別しにくいフォントが使われていたり、文字や背景の色が派手すぎて目がチカチカする、背景と文字の色が似ていて文字が読みにくいデザインなどは避けるべきでしょう。
また、どんなに良い情報を発信していたとしても、文字が固まっていて読みにくいようなデザインでは、ユーザーに圧迫感を与えてしまい読んでもらえないということにもなり兼ねません。
余白や枠線などを効果的に使いレイアウトをすっきりさせるだけで、視覚からのストレスを軽減することができ、優れたUIデザインへと近づけることができるでしょう。
ユーザーにとって使いやすいか
ユーザーにとって使いやすいかという操作性も重要なポイントです。
- ユーザーがタップするリンクやボタンが適切に配置されている
- 導線が迷うことなくわかりやすい
- ユーザーにとって必要な情報がわかりやすく配置されている
たとえ、見た目が綺麗であっても、使い勝手が悪ければ多くのユーザーに使ってもらうことはできません。
仮に物販のサイトで、ユーザーが商品を購入しようと思ったとします。
その際、購入ボタンの位置がどこにあるのかわかりにくかったり、購入ボタンを押したつもりが近くに配置された別のボタンが押されてしまったり、購入までの導線が複雑であるような場合には、ユーザーはそのWebサイト・アプリから離れてしまうでしょう。
パソコンやスマホといった端末の違いを意識しているか
パソコンのみならず、スマートフォン・タブレット端末が普及している現在に置いては、どの端末からでも見やすく、使いやすいWebサイト・アプリでなければ不十分なものになってしまいます。
小さなスマートフォン画面で表示した時に、幅が広過ぎてページが端まで表示されていなかったり、レイアウトが崩れてしまったりしているサイトでは信頼性に欠け、ユーザーから使ってもらえないことも考えられます。
従って、様々な端末で表示されることを考慮に入れてデザインする必要があります。
優れたUIデザインにするためには?
優れたUIデザインにするためには、実際にどのような点に気をつければ良いでしょうか。
ユーザー目線でデザインする
サービスの種類や目的によっても、作るWebサイトやアプリには様々な形があり、折り込む機能も多種多様でしょう。
ただ、どのようなWebサイト・アプリであったとしても、優れたUIデザインにとって一番重要なポイントは、ここまでで何度も述べてきた通りユーザーにとって見やすく使いやすいデザインになっているか、という点です。
そのためには、自社や、他社の似たようなWebサイト・アプリを実際のユーザーとして使ってみて、その際に感じたストレス(見にくい点・使いにくい点)を払拭するデザイン設計をすると良いでしょう。
- 様々な目線から検証すべく、複数人数で実施する
- ターゲットユーザーを1人、具体的な人物像を想定し、そのユーザーになったつもりでの検証も実施する
- 複数の想定ケースがあれば全て実践する
- 何度か繰り返して検証する
また、検証によって気づいた、こういうデザインであればより使い勝手が良い、と言う点もぜひ取り入れてみましょう。
UIデザイナーに相談する
自力でできる対応は既にしてきた、もしくは、自力では限界があるという場合もあると思います。そのような場合には、UIデザインに熟知したプロの手を借りるという方法もあります。
UIデザインのテクニックなど、自力では考えつかなかったアイデアを提案してもらえることもあるでしょう。
[まとめ]Webサイト・アプリ開発にはUIが重要!
世の中でUI・UXが進み、それが当然になってくると、今度は飽和状態になります。そうなると、UXは他との差別化を図るためにより未経験でより独創的な体験が求められるようになっていくことが考えられるため、豊かな発想力や高い技術力が求められることもあるでしょう。
その点、ユーザーにとって見やすく、使いやすい「UIデザインであるかどうか」という点に関しては、工夫次第で今すぐにでも改善が可能なのです。
なお、UIデザイナーをお探しの方、Webサイト・アプリ開発の外注先選びでお困りの方は、弊社までお気軽にご相談ください。当社がこれまで支援してきた開発事例の共有、企画・コンサルティング、要件定義や実際の開発支援まで包括的にサポートさせていただくことが可能です。
システム開発を失敗しないために、弊社が相見積もりの取得までをサポートさせていただくことも可能です。むやみな営業電話などは決して行いませんので、まずは無料のご相談をお待ちしております。